ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

理解できない商売

2007年05月16日 | インチキ・疑似科学
全然ITSと関係ないんだけど、どうしても気になったので。

今日の日経夕刊に中国の彫刻師が作った高さ55cmのそれは見事な彫り物の通信販売広告(全面)が掲載されている。
価格19万円(税抜き)と高価だが、風景、建物や七福神の微細な彫り物で、そのくらい出す価値は十分あると感じる商品だ。

しかし、どうしても理解できないのが、「手作りにつき限定20セット」の表示。
全部売れても400万円弱の売上げということか?

他の新聞への掲載状況は知らないが、仮に日経夕刊だけの掲載でさらに東京地区限定としても全面広告は700万円。多分もっと他にも出しているだろうから、新聞広告料だけでも数千万円かかっていそうだ。
これはどう考えてもペイしない商売だ。

まあ、限定20セットは一種の謳い文句、ということにしても、広告料、マージンなどを考えたらその数十倍は販売しなければ商売になりそうもない。

一方、有名彫刻師の手彫りというようなことが書いてあるが、そんなものが千個のオーダーで量産できるとも思えない。

一体この商売にはどんなカラクリがあるのだろうね。

大体カラクリは想像できますが。中傷が目的ではないので、企業名などは記載しません。例えばこんな動画参照。)

東京スペシャルインポートカーショー

2007年05月16日 | 雑記
先週末はビッグサイトに「東京スペシャルインポートカーショー」を見に行ってきた。

一口で言えば、東京オートサロンの小さいバージョン、車は輸入車限定、という感じ。国産車の下駄化に伴い、どうやら最近の車いじりのターゲットは輸入車になってきているようだ。
BMW、メルセデス、ミニを中心にした欧州系と、C300とかハマー等のアメ車系に分かれるが、頭悪そうなアメ車系は下火でトレンドは欧州車に傾きつつある。

改造の内容自体は東京オートサロンと同じようなものだが、こちらはオートサロンと違い「コンパニオン撮影禁止」なので余計な来場者が少なく見やすかった。

車いじりの中心が輸入車になっていることと若者の車離れは関係している。昔の国産車のドレスアップや改造には、お金はないけど「憧れの輸入車に近づける」というセオリーがあったのだが、いまやそのマーケットは死滅したといっていい。
そうした行為は逆に精神的にプアーだと受け止められてしまう可能性すらある。

車に関心があって金をかけるのはある程度以上の世代だから、最初から外車を買うということになるのだろう。輸入車を買うこと自体、その気になれば誰でも出来る。輸入車が憧れの対象でも、KOOLな記号でもなくなってしまっている以上、これはもう単なる趣味の世界でしかないのだと思う。

三菱電機が展示していた懐かしの「DIATONE」ブランドのカースピーカーにはびっくり。フロントツイーターX2、フロントドア埋め込みウーファーX2の4スピーカーだけの構成なのに、信じられないぐらいいい音を出す。
4スピーカーで、装着加工(デッドニングの特殊加工を施す必要あり)まで含めて100万円近いそうだ。
ホームオーディオの技術者が本気で取り組んでいるとの事。

スリーダイヤの大企業がこんなニッチなマーケットに本気で取り組むという姿勢は評価したいと思う。