ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

パナソニックの車載デジタルチューナー

2005年08月03日 | ITS
今日、パナソニックの車載デジタルチューナーを体験した。
サッカーの宮元がTVCFしている奴だ。

はっきりいって想像以上のものだった。高速道路の高架下という、従来のアナログかーTVではまったく受信できそうにない状況でも、12セグの地デジ放送はくっきりと受信できる。

チューナーは高いが、受信料は無料。今は大都市圏だけが受信地域とはいえ、画像も圧倒的に良く、モバHOは完全に勝ち目がない。

見たのは12セグ放送。どうやらカーTVにとっては1セグはあまり意味がないようだ。チューナーの消費電力や大きさという制約がないので、携帯用の規格である1セグを使う意味がない。また、7インチ以上では15フレーム/秒の1セグの画像は不満が残る。

そもそも、1セグの携帯向け映像放送ってそんなにマーケットがあるのだろうか、ちょっと疑問だ。これについてはまたいずれ取り上げたい。

さて、この12セグの地デジ、走行中もくっきり映るので運転者が見ることができる場所への設置は非常に危険である。
今でも走行中のTVは禁止だが、実質取締りはない。しかし、地デジになったら取締りは厳しくなると見たほうがいい。

走行中運転席から見れなくなっても、現在のカーTV需要が持続するかは微妙だ。


自動車におけるブルートゥース利用が今後拡大

2005年08月02日 | ITS
レスポンスによれば、自動車へのブルートゥース利用はここ2-5年で普及拡大するとのこと。英国の民間調査会社の報告だ。

その要因はブルートゥース用チップの価格下落と、それに伴う携帯電話への装備拡大。2007年までに50%の携帯に搭載され、それに対応するように車両のオーディオがブルートゥースを装備すると見ている。

しかし、それは欧米の話。我が国ではどうか。

とても2007年に携帯の50%に搭載されるとは思えない。
ブルートゥースハンズフリーは昨年末から市場投入されているが、あまり市場は活性化していないし、携帯キャリア各社もブルートゥース搭載に積極的とは思えない。

まったくチキンエッグ状態なのだが、要は我が国はその道路事情から、欧米に比べハンズフリーに対する必要性が低い、ということだろう。これは市場ニーズの問題だから仕方がない。

一方で、PCとのワイヤレス接続など、まだまだ携帯にブルートゥースというニーズはありそうに見えるのだが、モバイル接続の主流はPHSかホットスポットであり、今のデータ通信料では携帯の出る幕は当面無いのかもしれない。