たかたかのトレッキング

駆け足登山は卒業、これからは一日で登れる山を二日かけ自然と語らいながら自由気ままに登りたい。

奥丸山 (槍平へ) 7/27

2014年08月01日 | 登山
今年の夏山は尾瀬を予定していましたが愚図愚図している内に山小屋は満杯になっていました

仕方が有りません

私が長年ストックしている山の資料を一枚一枚調べていますと

「展望日本一」と書かれた一枚が目に留まりました

北アルプス真っ只中に位置する「奥丸山」です

新穂高温泉に着いたのが7時半

無料駐車場に車を停め昨夜、作って置いたお弁当で腹ごしらえをし8時40分出発しました

15分くらい歩いた所で思わぬ土砂降りの雨です

時折り雷鳴も轟く悪天候になってしまいました

蒲田川は心なしか増水している様にも見てとれます

雨の中、黙々と歩いて穂高平小屋に着いたのは10時20分でした

15分ほど休憩している内に幸いにも雨は小降りになり

出発する頃にはスッカリ雨は止んでくれましたが空模様は今一でした


「大丈夫、私は晴れ女 その内きっと晴れるさ」

それが大当たりで白出沢出会いに着く頃には(11時25分)

雲の合間に空の蒼さが見られる様になったのです


15分休憩を取り只今工事中の沢を渡りますと

乳白色の中から初めてアルプスの一部が顔を出しました

雄さん、まるでボッカスタイルですね






長かった林道歩きはここで終わり愈々登山道に突入です

轟々と凄まじい勢いで流れる沢音が支配する中

ようやく待望の花がチラホラ目を楽しませてくれる様になりました

途中、今は枯れてしまっている“ぶどう谷”をすぎ“ちび沢”辺りで休憩していますと

「滝谷の渡渉は怖かった、増水しているのでザイルを出して貰ってやっとの思いで渡った」

笑って聞いてはいましたが内心、穏やかではない私でした




その滝谷避難小屋が有る滝谷出会いに着いたのは13時10分

“恐かった”と言う渡渉地点を見やれば、成るほど成るほど

取り敢えず小屋で大休止です




結構、居心地が良くて40分も休んでしまいました

さて、いよいよ急流に架けられた木橋を渡ります

流れまで2mくらいの高さなので、ちょっと目まいを起こしそうな嫌な感じ

でも渡らなくては先に進めません

雄さんはサッサと行ってしまいました、サァ、私も勇気を出して


その先の渡渉はホップ、ステップ、ジャンプでエイッ


難関をクリア

心が落ち着けば周りの景色に目を向ける余裕も出てきます

奥穂からの長い雪渓

その雪渓から流れ落ちる雄滝

暫く見とれていると相方はもう、次の南沢に向けて歩を進めていました

慌てて追いかける先のレリーフに又も足止めされてしまう私

説明板に寄りますと近代登山の先駆者、藤木久三氏だそうです






登山道は容赦ない急登

冷たい空気と花に助けられ幾度かの休憩を取りながら

終に本日の終着点、槍平小屋に16時、到着しました








受付でテント場使用料一人1000円→(テント一張りではない)を支払い

(ネットで調べた所によると確か500円と有ったので凄く高く感じた)

小屋の裏手に有る設営地へ行きますと既に何張りかのテントが設営されておりました

気が付けばスッカリ青空

西日に照らされて南岳や北穂高が黒い森の上に眩しく輝いています/font>






19時半、静まり返ったテント場の空間にも闇が徐々に迫ると

ガスが下りてまるで水墨画の世界となりました

「どうしよう、明日も此処に泊まる予定だったけど滝谷避難小屋に泊まろうか」

「たか、それいいアイデア、そうしよう」

そんな事を話あいながら瞬く星を眺める私達でした






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