私達は金さんの所のもう一人の女性の運転で日出峰までやって来ました
ここまで30分位かかったでしょうか
食事前という事を気遣って下さって「此処はお奨め」と言うフン・イネ食堂前で下してくれました
うっかり彼女のお名前を聞かなかったのが不覚でしたが
彼女もそこそこ日本語が話せる明るい女性で、どうやら日本の男性とお付き合いがある様です
と言うのは私達がマウルから帰って来た時ちょうど食事中だった彼女は
わざわざ私達の所へ箸でつまんだ梅干を見せにきたのです
観光で来た日本の男性が彼女に送って来た事を知っている金さん
盛んに「嫌らしい、嫌らしい」を連発しますが
それに対して涼しい顔で受け流している彼女でしたので、まァいい関係なのでしょう


彼女にお礼を言って別れたあと、取り敢えず日出峰の観光を済ませてしまいましょうと
海産物店や食堂が並ぶ大通りを海に向かいました
前方から賑やかなと言うか騒がしい声が聞こえています
言うまでも無く某国の団体さん

王冠に例えられる日出峰は山頂まで片道30分ですが
数珠繋ぎになっている登山道を見ていると登る気持ちが削がれ
お決まりの記念写真のみを写し静かな浜辺の散策に切り替える事にしました

透明感のある蒼い海 日出峰の切り立つ断崖
そして波静かな海に横たう牛島
その遥か彼方には日出峰の影の立役者「日出づる国」日本が有るんですね
どうでしょう、喧騒の日出峰よりずっと良い場所だと思いませんか?



多分、観光客がここまで足を延ばさないでしょう海岸沿いの道の散策も
少しばかりエキゾチックな気分に浸れる隠れたスポットという感じです
近くには極彩色に彩られた東岩寺があり読経と木魚の音が海に木霊していました

観光地といえばお決まりの出店
その一角に奇妙な筒の棒が軒下に幾つも下がり
売り手ががアイスクリー・アイスクリームと声を張り上げている店が有りました
一体なんなのか、この時は全く謎の筒棒でした

昼も大分すぎお腹の虫がしきりと「何か食べたい」と要求し始めました
彼女一押しの韓国料理専門店のフン・イネさんのお店に向かう事に致しましょう
ここは、やはり黒豚料理でしょうと私は迷わずテジプルコギジョンシクをオーダー


それにしても凄いボリュームです
半分も食べない内に満腹になってしまいました
もしかして・・・頭の隅にあの説明が浮かんだ・・・無きにしも非ずだったかも

お料理を作って下さったアジュンマは少しばかり日本語が話せる気さくな方です

この後、私達は済州のもう一つのマウルへと向かいます
ここからのバスはガイドブック(余り当てになりませんが)には乗っていない路線なので
果たして何番のバスに乗り何処のバス停で降りたら良いのか皆目見当が付きません
バス停で待っている人に尋ねて何とか小学校前で降りたのは良かったのですが
今度はそこからどう歩いて行けば良いのか路頭に迷うばかりでした
そこへ運よく買い物帰りのアジュンマがやってきて
親切にもマウルへの道まで案内してくれたのです
思えば私達の旅は沢山の人達に助けられながらの今日までの旅でした

いよいよマウルに到着しましたが城邑民俗村と大して変わりありませんので
ここでは幾つかの写真のみで割愛させていただく事に致します
エイッ 私達はしばし童心に返って棒投げを楽しみました
入りそうでなかなか入らない
こういう事って結構、夢中になってしまうものですね


こちらは済州が舞台の「キム・マンドク」の撮影地
掲げられた写真は見覚えのあるお屋敷です



そしてチャングムの誓いの衣服や写真が展示されている場所も一角に有りました

今日は一日よく歩きました
恥も外聞もなく石の上にドッカリ腰を下ろして一休み
明日はイヨイヨ漢拏山(ハルラサン)登山です

