たかたかのトレッキング

駆け足登山は卒業、これからは一日で登れる山を二日かけ自然と語らいながら自由気ままに登りたい。

漢拏山 霊室コースを下山

2014年08月29日 | 海外旅行
12:30 山頂を辞しヨンシルコースに入りますと景色が一変し斜面は見事なまでのツツジに覆われました

所々に配置された岩が計算されたかの様な絶妙な美を添えています

ツツジは黄梅山であってハルラ山は頭に無かったものですから感激も一入でした

荒々しいハルラ山と優しげなツツジのコラボレーション 私は何度後ろを振り返った事でしょう

登りで声を掛けて下さった女性の一言が無かったら・・・




途中、右手に長い階段が続くオルムがありました

オルムとは寄生火山の事で火山活動で生じた小高い丘の事です

上は展望台になっているようですが、その景色は想像に留め先を急ぐ事にしましょう

薬効十分な水場で喉を潤した後も未だまだ続くツツジの原は尽きる事を知らない様です






そんな楽園も終わりを告げると次は踏み石の周りを小石を敷き詰めた

まるで日本庭園と見紛う平坦な道に変わります

と、思えば火山岩が折り重なるガレ場の道に

こうした変化を楽しんでいますと左手の林の中に数人の登山者がかがみこみ

興奮した様にカメラを何かに向けていました

側に行ってみますとオノエランの様な清楚な花が数株、頭をもたげていたのです






チョウセンシラベの森を抜けると辺りが急に明るくなり視界が開けました

平坦だった道もここで終わり

目の先には膝が笑い出しそうな急坂が弧を描いて遥か下の森に消えているのが見え

その向こうには幾つものオルムが点在しており末端は霞と共に海に溶け込んでいました


足元はと言いますと花もこの辺りに集中していまして

そうなると私達の歩みは途端にペースダウン

小さな花の撮影に夢中になる私達の横を余り興味が無いのでしょうか

奇異な目を向けて韓国登山者が横を通り過ぎていきました












目立たない花ですが、これもレキッとした花 日本で言うカンアオイですね


爆裂の凄さを物語る奇岩も下りの途中、あちこちで目に留まります




オッと、バルタンセイジンの出現か?


雄大な眺めを視野に少しずつ高度を下げていきますと




圧倒されそうな屏風岩が有りました

掲示板を見ますと添えられた日本語では

「神々の住かと呼ばれ霊室屏風岩は真夏にも雲が集まって体を洗っていきます」

と、有りましたが要は夏、雲が岩を這うと言う事なのでしょう




これもオルムの一つ

ズームを最大限に使って写しますと頂上近くは見事なツツジの群落でした

この様なオルムはハルラ山自然保護区域に46個あるそうで

日本の人達が100名山に湧く様に韓国の人達はこのオルムを全て登るのが夢なのだそうです


容赦ない下りが続きます

その途中で日本の男性二人が登ってきました

一人は山慣れた方の様でしたがもう一人は年齢も高い方で

「登山なんか好きでは無いのに相手が山狂いで仕方なく付き合わされている」とぼやく事しきり

あまり登山に興味が無い者にとって、この急坂登山はさぞ身に応えている事でしょう

この写真は傾斜が出せませんでしたが此処は相当な急坂で山慣れた者でも顎が出そうな所です

しかし、今から登って避難小屋までいくのかしら?そちらの方が心配になりました


最後の休憩所で一休みし再び赤松と灌木の茂る森の中へ突入です

ずっと階段状に石が敷かれているので今にも膝が泣き出しそう

こういった道は最も私の苦手な道 「ヨボー、チョンチョ二ー」


そして、ようやく建物が見えてきました

3:05  ゴールです 


でも、喜んではいられません

オリモクコースと同じくバス停までの林道歩き2,4キロが待っています

取り敢えず大休止を取りバス停に向かうと20数名の登山者がバスを待っていました

相当、待たされてバスがやってきたのが4:45(2800ウオン)

やれやれですが無事、済州市に着くと知事選、市長選が始まったらしく

運動員が車が通る度に声を張り上げる姿が街の角々に見られました




今日は疲れた上に韓国料理は重いのでコンビニでカップラーメンを購入しましたが

半分も食べられませんでした(不味い)


何はともあれ無事の登山にカンパイ致しましょう



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