たかたかのトレッキング

駆け足登山は卒業、これからは一日で登れる山を二日かけ自然と語らいながら自由気ままに登りたい。

済州島 城邑民族村 (韓国の旅) 5/21

2014年08月20日 | 海外旅行
済州市街 (50分)城邑民族村
3番乗り場から730番のバス   5600ウオン


今日は朝から良いお天気です

今日の目的は民族村~城山日出峰~もう一つの民族村です

バスを降りたち、さて どう回れば良いのか大きなトルハルバンの前で思案していますと

側に寄ってきたアジュンマに「日本人ですか?」と声を掛けられました

「そうですが」と言うとバトンタッチで別の女性(金さん)が現れたのです

「これから私が民族村について説明させていただきますね」

そう言う彼女は、かなり日本語が堪能でしかも冗談も交えての口上は飽きる事が有りませんでした

後で解った事ですが村の中には数軒、日本人相手に説明をしてくれる家が有る様です

彼女の説明は大したものでしたが最後のセールス嬢振りもお見事で

結局、私は余り怪我のない五味子(オミジャ)を購入する羽目になってしまった訳です


これが五味子の実


それを瓶で長年寝かせ熟成させた万能薬なのだそうです・・・(名セールス嬢に言うに)

瓶の上の女性お分かりですよね

「チャングムの誓い」のイ・ヨンエさん

金さんが仰るところに寄りますと

イ・ヨンエさんは私と同じ47歳なんですけどとにかく肌が綺麗でした

“いえいえ、金さんも47歳にはとてもみえない お肌もつやつやですよ”


先ずは金さんの説明振りを思い出しながら金さんの口上で書いてみようと思います

済州は三有島とも三無島とも呼ばれておりまして三有島とは本島には無くて済州に有るもの

それは“風と石と女性”なんです

済州で起こった4、3事件は本当に悲劇でした

島の男性の多くは虐殺され残された女性が

風の強いこの島で辛い水汲み、野良仕事、子育てを余儀なくされたのですから・・・

済州の女性の精神力の強さはそうした背景が有ったわけなのです

この話は意味合いは違いますが何処か群馬の“かかあ天下に空っ風”とだぶって聞こえる節も

済州にきてトルハルバン同様、水汲みの女性の像が目立ちましたが、こういう事だったんですね


この三有島に対して三無島とは本島に有って済州に無い物

それは泥棒、物乞い、門の3つなんです

島で鍵を掛ける住民はおりません

横棒が3本かかっていれば暫く留守、二本ならば数時間で戻る

一本ならば直ぐに戻る、全くかかっていなければ家におりますよという合図

すなわち、これが門の役目をしているんですね


これは婆ちゃんの部屋、そして赤ちゃんをアヤす揺りかごですよ

おしっこを漏らしてもお尻が濡れない作りは大したものだと思いませんか?




アッ、そうそう、ここをドンドンと足で踏み鳴らしてみて下さい

乾いた音がしませんか?

済州の地下は空洞なんですよ

ですから穀物は全く育ちません

水がみな浸透してしまうんですね

そして、この石臼、女性の力で動かすには無理があります

では、どうにして動かすかと言いますと、ここに牛を二頭繋ぐのです

でも牝牛だけ、牡牛だけでは動きませんね

前に牝牛、後ろに牡牛を繋ぐ事で牡牛は追いかける、牝牛は逃げる

上手い具合でしょう

  

島では何処の家も豚を飼育しています

この黒豚(トンテジ)が美味しい訳、何だと思いますか?

その旨さは人糞に有ったんですよね

飼育場所はお手洗い兼用でして隅に設けられたこの穴の開いた所に座り用をたすのです

すると下で待ち構えていた豚が落下物をキャッチ

ただし男性の場合は棒が必要です

何故かと言うと待ちきれなくなった豚が大事な所を噛むからなんです

そうならない為に側へ寄ってきたら棒で叩くんですよ

金さん、実演を交えて懸命に説明をして下さいました

ただこれは昔の事、ファジャンシルは庭の隅に設けられておりました(トイレ)




この後、私達は荷物を金さんの所に預かって貰いマウルを見学です

続く



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