金さんの説明を受けた私達は500年前から残る素朴な集落へと出発です
「アッ、棒が三本 この家 お留守のようね」早速、学習出来た私でした

後は風任せ、ブラリと村を歩いてみましょう
金さんが教えて下さった村の入り口の大きな古木は直ぐに分かりました
500年の歳月、村をずっと見守り続けてきた二本の大欅欅
どことなく漂う風格にしばし足が釘付けになってしまうのでした



金さんの説明に寄ればこの村には門が無いと・・・でもこれはどう見ても門ですよね
“例外もあるさ”かな?


生きた城邑村 生活の匂いが其処ここに垣間見られます
中の様子は伺えませんでしたが案外、近代的にリフォームされているのかもしれませんね



旌義校(ソンウィヒャンギョ)→門の看板を見ますと
この門を潜り学問に勤しんで大成しようという意味が読み取れます
また、中には王を象徴する位牌が祀られているそうです
傍らに有った説明板に寄りますと
創建は李王朝四代目世宗王の時代
世宗王と言えばハングル文字を考案した人物であり
今、私が観ている初代から4代までをドラマ化した「龍の涙」の
主人公 イ・バンウォン→(三代目王太宗)の息子です
隣接して建つのが礼節の館とでも申しましょうか
王に対する忠義と親に対する孝行を学ぶ為の学院です



再び茅葺き屋根が肩を寄せ合う村を歩いてみましょう
先ほど別の家で例の説明を受け高笑いをしていた日本人の団体さんは
五味子を買っただけ?で帰ってしまったのでしょうか
村の中に観光客の姿は無く静けさ漂う500年前の世界を二人締めの一時です



あんな所に村とは一見、不釣り合いな巨大風車を見つけました
しかしその景色を前にして不思議と違和感を覚えなかったのは何故でしょう
古きままの世界と文明の世界の融合、その不調和が私の目には新鮮に映ったからかもしれません

荷物を預けて頂いてある金さんの家に戻りまして
此処でしか食べられないと言う名物ウドンのお店と城山日出峰のバスの便を尋ねますと
「ウドンやさん、聞いた事がないわね・・・(だって日本で某社の案内書に有ったのよと心の声)
バスは車を持つ者が増えたので以前あった路線は廃止されてしまったの
タクシーで行くしか無いのですが、大丈夫 私が車で送ってあげるわよ
ササ、歩いてきて喉が渇いたでしょう、コーヒーでも如何ですか」
このサービスの良さは、きっと五味子効果大なんだろうなと又々心の声

頂いて申し訳ないが煎れて下さった薄くて不味いコーヒーを馳走になり一路 日出峰を目指します
