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世の中、天空ブームの様で
御多分に漏れずここ大野も「天空の城」で話題を呼んでいる様です
周辺に見える山には雲が纏わりついているので「もしや」と期待を込めて大野入りしました
前方に大野城が見えてきました
前面に雲が無いので天空と言うには無理が有りますが
初めて訪れて、こんな景色に出会えれば運が良いと言っていいでしょう
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先ずは腹ごしらえ
大野の町は金森長近が大野城を築城した際、並行して城下町を造り町割りは京都の様に碁盤目状に造ったのだとか
歩いてみると分かるのですが敵から攻められにくくする工夫も随所に見られました
私達は駐車場から本町通りに出、右折した七間通りで「エジソンカフェ」を見つけました(食堂が少ない)
ショーケースに有った「おにぎりセット」・・・よし、これでいこう
と、言うより食事はこの「おにぎりセット」しか無かったのです
主人は「へしこ」という鯖の糠漬けを具に選びました
冒険をしない私と御当地の珍しい物に挑戦する私と主人の違いです
大野の地下水で炊くご飯の美味しさは、おにぎりがシンプルなだけに際立ち
薦めて下さった柚茶も絶品でした
其れよりも何よりも、何時も笑顔で細かい所に目を向ける若奥さんとの会話が楽しかった
会計の時に「一枚
宜しいですか?ブログに載せたいのですが」と言いますと
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「近くの方はお断りしていますけど、お客様は遠方からお見えになられた方ですから」とポーズをとって下さいました
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食事を済ませて外に出ますと再び小雨が降り出しお城の背後になびいていた雲も何時の間にか消えていました
では、そのお城へと行ってみる事に致しましょう
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丁度、今日は年に一度の柳廼社(やなぎのやしろ)の縁日とかで境内は屋台には屋台がひしめいています
今日は前夜祭なので未だ客足は少なく呼び込みの声も偶に準備の整った店から聞こえる程度です
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社の裏手から坂道が城へと続いています
こんな雨の日だからと思っていましたが数組の観光客に擦違いました
今ある大野城は再建されたと言う事ですが石垣は当時のままだそうです
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城の中には入らず裏手から「北登り口」に下りました
鬱蒼と樹の茂る暗い道は「瞑想の道」と言えそうな
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細い路地を本通りに向かいますと左手に「武家屋敷の旧田村家」が有りました
大野藩の家老を務めた田村又左衛門の御屋敷ですがここは飛ばして
次の武家屋敷「旧内田家」を見学する事に
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(クリックで画面が大きくなります)
写真左、居間の顔写真が七郎右衛門氏でしょうか
二番目の写真は大野城藩士、岡崎彦左衛門の次男・艮次郎氏 1864年内山家に入籍し良休の隠居後、家督を継ぐ
このレボルバーは護身用?物騒な物を持っていたんですね
内田家は幕末期に大野藩家老として活躍した内山七郎右衛門良休やその弟の隆左良隆を排出したお屋敷だそうです
内田家についての説明によりますと
良休は大野藩の藩政改革に尽力し途君大野屋の開設など経済面で手腕を発揮
藩主・土井利忠、利恒の信任もあつく1862年、家老に任ぜられた
廃藩後も大野屋(全国に三十数カ所)を経営し士族の救済を図るなどしたが1881年75歳で永眠
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母屋と渡り廊下で繋がれている離れでは明日の茶会の準備で表千家の一門の方達が準備の最中でしたが
お蔭で内山家に伝わる掛け軸の説明を受けたり茶道に関して談話したり思わぬ時が過ごせました
満廉の花影 暖烟を籠む
正に是陽 二月の天に和む
午枕の池塘 春夢醒め
坐に看る芳草の緑草々たり
↓
簾の様に満ちている花影が暖かくなった空気を籠らせている
正に陽気は2月の空に和んでいた
昼のうたた寝から目を覚まし
座って眺めると庭に生える春の草は青々と生い繁っている
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大野は名水の町でも有ります
この水は御清水(おしょうず)と言い嘗ては城主の御用水として使われていた事から
「殿様清水」とも呼ばれていたそうです
私も一口、戴いてみました
なるほど、まろやかでとても美味しい
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大野の人達は各家庭でホームポンプを設置して地下水を汲み上げ生活用水に利用しているのだとか
いいですね、羨ましい限りです
私の住む近辺でも赤城や榛名山系に有る事はあるのですが少し遠い・・・かな。
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東北で寺通りというのが有りましたが大野にも16ヶ寺が並ぶ通りが有ります
写真は一部ですが説明を見ますと蘭学者や初期・国鉄総裁、朝倉光正、大野城の藩主・土井家等々
興味深い人達の名が見られました
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この通りは石灯篭通り
城下町建設の測量の基点となった場所だそうです
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駐車場に戻り大野城がライトアップされるのを待ち次の地へと向かいます
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