山中温泉と言えば山中漆器
これは温泉施設のロビーに飾って有った物ですが
尾形光琳の(紅白梅図屏風」をモチーフに伝統工芸「山中漆器」の技法を用いて
直径12㎝の銘々皿を1600枚並べた作品です
この後、私達は加賀へと向かう訳ですが、その前に道の駅から約1K離れた山中温泉を歩いて見る事にしました
未だ朝も早いため露出が上手くいかず不出来な写真揃いですがご容赦を
山中温泉の一角に無限庵と称する大名書院造の建物が有ります
時間も早く門は閉ざされており見学は出来ませんでしたが
一口に言いますと日本の自転車産業における先駆者の邸宅です
温泉街のど真ん中に鶴仙峡という渓谷が有りましたので歩いてみる事にしました
朝食の前の散歩でしょうか
未だ薄暗い小路で二組の観光客と擦違いました
ゆったりとした川の流れは心地よい響きを奏で冷んやりとした空気は首筋を擽ります
旅の途中の僅かな時間ではなく浴衣を着てそぞろ歩いたらどんなにかと思う渓谷でした
渓谷に架かる橋が「こうろぎ橋」
木組みの名の通り情緒ある橋でした
山中温泉には、もう一つ「綾取り橋」と言われる橋が掛かっています
綾取りを見る為の撮影ポイントが有るのでしょうが写した写真はどう見ても普通の橋にしか見えません
下の写真は道の駅に有りました写真をお借りしたものですが、これなら納得ですね
無限庵の近くにスモーク卵・コーヒー・お茶の三品セットで300円の看板に目が留まりました
漆器専門店です
漆器も然る事ながら朝食が未だだった私達
300円につられて「ごめんください」
さすが漆器専門店、出された器は本物の山中塗りです
店の奥さんと色々話す中で山の話となり富士写ヶ岳に登った事を言いますと
「富士写ヶ岳は山中中学の校歌に謳われ学校行事で登らされる山なんですよ」
鼻に皺を寄せそう話す奥さんが印象的でした
[写真は家へ帰ってから写したものですがこの椀がそれです(お箸も一緒に購入、箸置きは美濃で)]
この椀は山中塗りの著名な作家のお弟子さんの作品だそうです
漆塗りの上に金箔を重ね、その上に透明漆を重ねた丁寧なお仕事で落ち着いた品位が感じられました
成形も確かなもので、どの工程も緩んだ所が感じられず蓋はそっと被せただけで吸い付く程でした
さぞや立派な漆器家になられるだろうと思い購入しました
道の駅に戻りますと寝る場所が有るのかしらと思うほど積めるだけ積み込んだ軽自動車が横に有りました
電子レンジまで有るのにはビックリ
話を聞いて見れば4月に九州を立ち7か月以上、旅を続けているそう
この後、鹿児島へ戻り今度は奥さんと沖縄へ向かうのだとか、上には上がいるものです
栢野の大杉
漆器店の奥さんに「是非見に行かれますよう」と薦められた大杉は
道の駅から富士写ヶ岳方向に少し戻った道沿いに有りました
樹齢2300年 樹高54・8m 幹回り11・5mという立派な杉です
漆器店の奥さんの一言が無かったら見逃す所でした
山中温泉のシンボル菊の湯?でしょうか
もし菊野屋さんだとしたら湯船が深いため体を沈める事は出来ない、すなわち立ったまま入る温泉です
今度、山中温泉に来られたら是非、入って下さいと此処も漆器店の奥さんに薦められた温泉
山中温泉は泉質も良いので、このブログを読んで下さった皆さんに私からもお薦めです
第四高等学校(重文)は石川県に有ったのですね、知りませんでした
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