たかたかのトレッキング

駆け足登山は卒業、これからは一日で登れる山を二日かけ自然と語らいながら自由気ままに登りたい。

米山登山 しかし・・・11/7

2015年12月25日 | アウトドア
昨夜、温泉施設の方がコピーして下さった地図を便りに登山口で有る密蔵院に向かいました

やがて着いた山門の脇に有った米山登山口の看板に「教えて頂いた通りだね」と

安堵しながら急な道を登り寺の住職さんに一応お断りをし車を置かせて頂きました






脇には黄葉した木々を通して青く淀んだ沼も有り山寺らしい雰囲気を醸し出しています


時刻は8時



       


       

(黄葉はコシアブラ)








気持ちの良い道が続きます

黄紅葉の下、未だ残っている花や実を追いながら30分

       



大入法と言う場所に出ました

道が三方向に分れ中央に、そう古くない登山道を示す石柱が立っています

指示通りに再び歩を進めますと道は緩い下りとなり木の間越しに田んぼが見え

肝心な米山らしき高見が見えてきません

オカシイと思った時に目の前に舗装道路が・・・

寺からここまで1時間10分

周りに広がる景色は田んぼばかりです


どういう事なのでしょう、狐につままれた様だとは、こういう事を言うのでしょうね

暫く舗装路を歩きますと遠くに見えるのは・・・間違い有りません、米山です

しかし登山口までは、かなりな時間を要しそう

「戻って車で来た方が早そうだ、走って行って来るから此処で待ってろ」

そう言うや空身で来た道を引き返して行きました

残された私はする事も無く

       








花を写してみたり景色を写してみたり・・・

そこへ農作業の御夫婦が通りかかりました

今までの経緯を話し登山口を尋ねますと

「昔は蜜蔵院でお札を買い米山にお札を納めていたので、この道は使われていたが

 今は道路ができ立派な駐車場も出来たので此処を歩く人はいないんじゃないかな

 登山口はここから歩くとすれば30分は掛かると思うよ

 だけど蜜蔵院からは谷が入り組んでいるから旦那さん此処まで来られるかなぁ・・・」

エッ    

要するにこの道は米山古道の様です


偶々畑が私の待っている側だったもので時折り手を止めて

「旦那さん、遅いねェ」と声を掛けてきます

  

どのくらい待ったでしょうか

救急車の後ろに見覚えの有る車が・・・来たー

でも、なぜ救急車?

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

その経緯(いきさつ)

・・・アチコチ道を探すも分からず寺に戻ると幸い消防隊が訓練の最中だったのでこれ幸いと・・・

(雄)→ 「あの一寸スミマセンが」

(隊長らしき人)→ 「どうしました?」
(雄)→ 「この寺の入口に米山登山口と有りましたので住職さんにも確認して此処から入ったのですが

 田園の畦に出てしまって・・・見れば米山は遥か先に見えますし帰りの事を考えますと

  このルートでは無理と思い私だけ車まで戻り家内を待たせている農道に行く心算でしたが

尾根が入り組んでいて、どの谷に入ったら良いのか解らないのです」

(隊長らしき人)→  「はー、じゃぁ奥さんは其処で待って要るのですね」

(雄)→ 「はい」

(消防団員A)→ 「本当だ、登山口と書いてある・・こんな所に登山口が有ったんだ・・」

(消防団員B)→ ・・・地図を取り出す・・・

(消防団員B)→ 「この先の寺の道は行きどまってますが」

(雄)→ 「でも登山道を降りると畦道が有りその先に農道が有って一台、車も走ってました」

(消防団員B)→ 「その農道に車が走っていたんですね」

(消防団員C)→ 「車が走っていたとすると此処? ん? こっちかなぁ)

・・・消防団員たち顔を突き合わせる・・・そしてボソボソと「この地図じゃ解らんなぁ」

・・・消防団員たち訓練中でも有り少し引き気味・・・

(雄)→ 思わず・・・「家内が少し痛めまして

(隊長らしき人)→ 「エッ! 大変じゃないですか」

その後、携帯番号や住所を聴かれ筆記が始まった

(雄)→ 「あの、家内の待つ農道が分かれば大丈夫なんですが・・・」

(隊長らしき人)→ 「でも分からんでしょう」

(雄)→ 「はぁ 

・・・中高年の遭難になっちゃうのかな?でも道が解らないし此処で見放されたら困るし・・・ 

(隊長らしき人)→ 「副隊長、団員AとB 救急車で案内してやってくれ」

(雄)→ 「そんなに迄・・大丈夫です、道が分かればいいので」

(隊長らしき人)→ 「そう言う訳にはいきません、我々は団で動いているので」

(雄)→ 「はー、すみません、ではお言葉に甘えさせて頂きます」

・・・消防団員3名が乗車した救急車に先導されドンドン坂道を上がって行くと

峠の様な所で救急車が停まり、この道を右に行けば登山口であると教え・・・

(消防団員A)→ 「この辺、見覚えは有りませんか?」

(雄)→ 「こんな上には来ていないと思います」

・・・暫く下っていくと道端に家内の姿が確認できたのでクラクションを鳴らし救急隊にしらせる・・・

・・・家内、喜んで走って来る・・・

(雄)→ 「成り行きで足を痛めてる事になってるから」

・・・家内、急にビッコをひく・・・

(消防隊員達)→ 「奥さんですか?あー、良かった! 大丈夫ですか?」

(雄・たか)→ 「本当にありがとうござました お蔭様で・・」

(消防団員達)→ 「米山に登るんですか?40分で登れますから未だ十分登れますよ」

(雄)→ 「有難うございます。皆さんに迷惑かけないよう気を付けて行って来ます 本当にお世話になりました」


20分くらい話していたでしょうか

かくして私達は親切な消防団員と別れ教えて頂いた避難小屋のある登山口に向かうのでした


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コメント (19)
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