季節は10月なので違和感は禁じ得ないと思いますがご勘弁下さい
歩行3:45 休憩1:35
今回は何とまぁ大変な登山となってしまった。出発を夜にするか朝にするか迷った結果、夜出る事になったのは良いのだが途中から主人が落ち着かない表情を見せた(主人は落ち着かなくなる息を吸う癖があるので直ぐわかる)。聞くと計算上は帰りに補給すれば大丈夫のはずだった車の燃料がどうも足りなそうだと言うのだ。もう深夜、開いているスタンドは無い。
もう少しで美ケ原駐車場と言うところまで来たが上にスタンドが無かったらアウトだと思いなおし松本方面に引き返す事にした。 「此処を左折すると扉温泉だって」「アッ!鹿」と言う私に主人は「良くそんな呑気な事を言ってられる」と一撃。 真っ暗な峠越えの道に人家など無く山の向こうの微かな街の灯りを頼りに・・「どうかそこまで持ってくれ」と祈る様な気持ちで走っている主人にしてみればイラつくのも無理ないのは分っているが。松本市街に在った小さなスタンドを見つける迄は切羽詰まった主人の様子に息が詰まる30分だった。
最初はスタンド隣の公民館の空き地を借りようとしたのだが一ヶ所鎖が外れているのを見つけスタンドの事務所前に移動。此処に居ればもし寝過ごしてもスタンドの人が邪魔だと言って起こしてくれるだろう。早朝、店主と主人の話し声に目が覚めた。主人の気持ちも落ち着きこれで万事がOK。気持ちも新たに美ケ原を目指した。
が「昨晩、扉温泉入り口を越えてから王ヶ頭入り口と言う看板を確かに見た」と私が言ったものだから来た道を引き返したり戻ったり・・・それがまた問題を起こし「少し黙って寝てろ」と叱責されてしまった。窓の外は紅葉の盛りだった。美ケ原の頂も山あいに見えている。少し可哀そうに思ったか「綺麗だな」と声掛けされるも今の私にはくすんでいた。
ビーナスラインに入り「これを行くと美しの塔、登山口はこっちじゃない」と私。色々やり取りが有って主人は又々不機嫌になった。折角日常の雑事から離れて長い道のりをここ迄来たのに・・・こうなれば主人の思う通り行ってその後で考えればいいか・・・。
早朝なので未だ職員が来ておらず素通り。こんな気持ちで無ければ「ラッキー!」と喜び合う場面なのに。 設置してある大きな案内板を見て主人がどう思ったか分からないが美ケ原高原は全く方向違いだった(私、だんまり)。
私達が通過した直後やってきた料金所の職員に道順を教えて頂き30分以上クネクネと走って漸く本来の登山口に着いた。
スタンドを出てからウロウロしている内に2時間近くもロスして出発したのは9時55分。主人が不機嫌だったから黙っていたが山本小屋からの山岳風景は富士山を初めとしてそれは素晴らしかった。
これで治まれば言う事なしなのですが二人にとってこの日はよくよく厄日だった様です・・・もう昔の事。時効です。という事で続きますのでコメント欄はお休み致しました。