たかたかのトレッキング

駆け足登山は卒業、これからは一日で登れる山を二日かけ自然と語らいながら自由気ままに登りたい。

秋田へ 竿灯祭りでまた燃える 8/3

2015年08月22日 | 登山
道の駅「かみこあに」で夜を明かし秋田市へ向かいます

     

途中、八郎潟を過ぎた辺りに建つ一際高いポートタワーセリオン(143m)で昼食を済ませ

秋田市街地にやってきました

こんな日は公社が臨時駐車場になるはずだと官庁街に車を向けますと

予想通り臨時駐車場の立て看板が有りましたね

シメタ 

すると係員が走って来て「祭の駐車は17時半からなんですが」

未だ4時間ほど有ります

「外に停めると言っても、この辺りの地理に詳しく有りませんので何とかお願いします」

「・・・今、入れてしまうとですね、他の人の事も有りますので」

「群馬県から来たんです 何とかなりませんか?」  私も食い下がります

「では、隣の総合庁舎も臨時駐車場になっていますので

 そちらでしたら未だ人の出入りも有りますので大丈夫かもしれません」

泣き落としが成功しました、粘ってみるものですね






庁舎を出、直ぐ先の大通りを駅に向かい歩きますが時間にすれば3・40分位なのでしょうが

暑さも有ってか歩けど歩けど駅が一向に見えて来ません

途中、当福寺を見つけた私達はここで一息いれる事にしました

庭掃除に来ている方達でしょうか

本堂前の階段で一休みしています

秋田はもう都会然とした立派な街ですが、こうして話す人たちはとても素朴で私のイメージ通りでした

ともかく夕方まで時間を潰さなければなりません

確か昼間でも竿灯の芸を見せてくれる場所が有ったはずと街の人達に尋ねますが皆さん首を傾げるばかり

同じ街の事でしょうにねェ

それでも根気よく尋ねますと

駅から徒歩15分位の所に民俗芸能伝承館と言う建物が有りそこでやっているという情報が頂けました










此処は1時半から2時10分までの間、人が集まり次第実演が行われる様で

幸運にも私達が席に着くや早速、国際教養大学の生徒に寄る実演が始まりました

(入場料は隣の旧金子家と共通で100円)

腰で、手の平で、額でと難度の高い技が次々に披露されます


お終いに体験コーナーも設けられ雄さんも挑戦しました

これはただ力が有ればいいのではなく技も必要なようです




金子家は江戸時代後期に質屋・古着商を営み明治に入って呉服や太物等の卸商を創業した旧家です

今日は民謡愛好会の人達が唄を披露していましたが私達が入ったのは丁度終わった後で

和服姿の女性が観客と雑談を交わしている時でした


祭の始まりまで時間は未だタップリ

何処か涼しい所はないかしらとウロウロしながら見つけたのが一軒のカフェレストラン

私はアイスコーヒーと油で揚げていないドウナツ

雄さんは珍しくかき氷を頼みました

高さ20㎝はあるキイチゴのかき氷です(450円)

一つまみ頂きましたがとっても滑らか

しかし、かき氷も高くなったものですね


17時半、指定席が徐々に埋まり祭モードになってきました

因みの指定席のお値段は升席→2万円、S席→2600円 A席→2100円だそうです






19時、祭半纏に身を包んだ女性を先頭に竿灯が入ってきました


所定の位置で止まり暫く静かな時が流れます

そして


ついに竿灯が立ち上がります

続く

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ねぷた祭り本番

2015年08月21日 | 登山

辺りに夕闇が迫りいよいよ大小様々な「ねぷた山車」が動き始めました

山車を曳く者、お囃子に従事する者、観客席で観ている者 すべてが緊張の一瞬です








最初に登場するのは比較的小振りな山車で終わりに近づくにつれ巨大な山車へと変わっていきます

巨大な物は9メートルと言いますから一寸したビルの高さと言えましょうか

小振りな物は「子供ねぷた」と言い、出し物もキャラクター等の可愛い図柄の物が多く見られました














上の「扇ねぷた」に対して下の山車は「組ねぷた」  中々躍動感がみなぎる山車ですね




灯篭流しが進化し巨大な扇型に変わって行ったねぷたと言う事ですが

扇ねぷたの表面は勇壮な武者絵が描かれているのに対し

裏面は「見送り画」と言われる優美な女性が描かれているのも注目です

また、ねぷたが青森に対して何故、扇型なのか

調べたところに寄りますと津軽藩の藩祖、津軽為信の幼少の頃の名前が「扇丸」だったからだそうで

絵の中に多く描かれている牡丹は津軽家の家紋と言う事でした


講釈はこの辺にしておきまして華麗、且つ勇壮な80台が集まった屋台の一部をご覧下さい

各地区、色々な趣向を凝らして「やーやどー」の声も勇ましく練り歩く姿です
















時刻は8時半、祭は増々盛り上がりを見せますが、相当な渋滞が予想されそうです

後ろ髪ひかれながら一足早く祭り会場を後にする事にしました



所々懐中電灯が必要な城内を抜けてお堀に差し掛かりますと山車も其々の地区に向かい始めたのでしょうか

太鼓と笛の音が街のあちらこちらから響くのを耳にしながら駐車場へと向かったのでした


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弘前 祭りを盛り上げる人達

2015年08月19日 | 登山



17時半、弘前城お堀沿いの道に「ねぷた山車」が続々と集まり始めました

19時


通りに大太鼓の音が鳴り響き、いよいよ「ねぷた祭り」の幕開けです

今回は祭りを盛り上げる人達の表情を追ってみました




大人も子供も勇ましくバチを振るいます




この真剣な表情 見ている側も気持ちがいいものですね


「ウオー!」太古に跨った女性達の登場に周りから歓声が上がりました








「ヨッ、ニッポンイチ」

惚れ惚れする様な素晴らしいバチ捌きです


ヤーヤドーの掛け声に応える子供達も大きな口を開けてヤーヤドー

私も歳のせいかな、こんな姿を見ると、ついウルウルしてしまいます




左右から交互にメイン道路に入りますので出番を待つ間、提灯のチェックにも余念が有りません

曳き手は束の間の休息でしょうか


さぁ、次は貴女たちの出番よ、連続優勝狙って頑張りましょう!!


「ねぷた山車」の上に乗る人達はただ乗っているだけでは有りません

信号機等の障害物を避ける為に気の抜けない役目を任されているんですね

結構、命がけの仕事の様で過去に死亡事故も起きているという事

目立たない裏方ですが大きな拍手を送ってあげたくなりました


「一日も早い復興を」拍手に送られて、こんな山車も曳かれました


そうして祭りは佳境に入って行きます

(続く)



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祭の前に弘前市をぶらり 8/2

2015年08月18日 | 登山
今日の予定は夕方まで弘前を観光し再度、黒石に戻って「ねぶた」を見物と言う事で弘前まで一走りです

弘前は桜の頃一度訪れていますので、その時に回れなかった場所を訪れる事にしました

(1)     (2)


(3)     (4)

弘前城横の駐車場(一日600円)に車を預け先ずは武家屋敷を訪れました

(1)は旧梅田家 此処は下級武士の家跡でこじんまりとしていましたが落ち着いた佇まいです

(2)は旧伊藤家 藩医を務めた住宅で19世紀の頃の建物

(3)は旧笹森家 一見、近代的な建物に見えましたが江戸時代中期に建てられたとの事

共通している事は内部は至って地味なのが印象的でした

(4)は笹森家で武家屋敷に着いて細かく説明をして下さったボランティアの方

暫くお話をしていますと「旧家を訪ねるのがお好きな様ですね」と奥へ

「歴史の街並み」という60ページの冊子をわざわざ取りに行き「宜しかったら」と渡されました

全国の旧家の写真が掲載されている貴重な資料で

ページを捲ってみますと先日訪れた佐渡の宿根木も有りその外にも見覚えの有る建物が幾つか散見されます

「活用させて頂きます」と丁寧に礼を述べ武家屋敷街を辞しました

これから黒石に行く話をした時にボランティアの方が仰るに今日は「弘前ねぷた」の審査日ですので見応えが有りますよ

私達は一瞬、迷いましたがそれを逃す手はないでしょう、黒石は一台でしたが一応みましたので又々変更です

     

一陽橋から前回は通らなかった道から天守閣へと向かいます

何処までも続く桜の並木が記憶に無いのは開花には少し早い時期だったからかもしれません




行く手に大銀杏が立ちはだかりました

樹齢300年以上、樹高約32m、幹周600㎝の大木で

土塁を壊した為に根が露出しこの様な形になった様です

それにしても凄い、こんな銀杏の木を見た事ありません

銀杏の木の少し先にお堀を埋める様にハスが咲いていました

もう終わりに近く弱弱しい花でしたが遠目には未だまだ見ごろと言って良いでしょう




江戸時代に津軽統一を成し遂げた津軽為信が築城した天守閣ですが

現在、地震で歪んだ石垣の修復作業中でこの後、天守閣は修理が済むまで解体せずに

曳屋という手法で仮設場所まで移転される様です

(石垣の上に戻るのは2021年)








次に向かったのは弘前城に隣接する「藤田記念庭園」

庭は大正八年に東京から庭師を招いて造らせたという江戸風庭園です

此処は高台部と低地部に分れており総面積6600坪という広大な敷地で

高台部には趣のある和館、洋館が建っていました

先ずはここでお抹茶を一服

風の通る広い縁側で庭を眺めながら飲む冷たいお抹茶は暑さに気だるくなった体を一気に覚ましてくれました

内部や庭を鑑賞しつつ散策し低地部への階段を下りていきますと






そこは池泉回遊式庭園となっており此処にも茶室が見られました

静かな一角に腰を下ろし耳を澄ませば水琴窟の澄んだ音色

中々凝った演出をしています






高台部との崖を利用して作られた滝も涼しさを呼ぶ演出ですね



     

裏側から再び高台部に上がり茶房のある洋館に入ってみましょう

大正ロマンを感じさせる室内とステンドグラス

藤田氏はここで今、私達が味わっている様にコーヒー片手に岩木山を眺めていたのでしょうか



     

次は曹洞宗のお寺が道の両側にズラリと並ぶ禅林町まで足を延ばします

長勝寺への境内入口を示す黒門を潜りますと左手に六角堂が有りました

時の豪商が海難や飢餓で命を無くした人達を弔う為に建立された御堂です



     



お寺の数がどの位あったのか数えても見ませんでしたが

太平山・長勝寺はその、どん詰まりに有りました

津軽家の最初の菩提寺と有ってそれなりの風格を備えた立派なお寺です





     



弘前には古い建物がたくさん残っています

それらは現代の街並みに何の違和感もなく融合し落ち着いた街並みを形成していました

最初の建物は図書館ですが高校を作るにあたり一旦、移転した物を、そのままそっくり同地に戻したとの事です

二枚目は図書館内部


この地に残る古い建物をジオラマでも紹介していました





さて、お祭り開始ももう少し

亀が気になる柴犬も可愛い女の子もジッとその時を待ちます

(続く)


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(5)八甲田山 その2

2015年08月16日 | 登山

ガスと風の大岳を早々に辞し避難小屋を目指します

こちらも丸太とザレ石の非常に歩きにくい登山道

ガスのせいか体調が不良なのか今日は平衡感覚が悪いようです

浮石を踏まない様に丸太にケツマズカナイ様に慎重に足を運びます


私の現況を代弁している様なヌマガヤ

滴を纏った姿が美しくも有り哀れでも有り






漸く篠笹が生える切通しの道に入ると今までの強風が嘘の様に静まりました

ギョギョギョ、こここんな所に鬼太郎の目ん玉おやじ

ギンリョウソウが実を付けるとこんな姿になるんですね

米粒の様に小さい花はアリドオシラン

ギンリョウソウの側に咲いていなかったら見落とすほど小さな花でした






再び風を感じると其処は9合目小屋

この強風の下で食事をしている人もいましたが私達は小屋に逃げ込みます

時間は11時でしたが小屋内は超満員でしたので垂直の階段を上って2階に移動

下ではトイレ臭が気になりましたが二階はヒバの匂いが充満し、まるでお香を焚いている様だと雄さん

侘しい食事を見かねてか地元の登山者が焼いたハムをお裾分けして下さいました

私達が明日、予定している青森ねぶたの情報を尋ねますと

離れた場所に駐車しない限り停めたら最後、祭が終わるまで缶詰状態になってしまうとの事

それも困るので地味では有りますがその分、品の良い黒石ねぶたに急遽、変更です

さて、これからの進路をどうしよう

当初の計画では井戸岳から赤倉岳経由で毛無岱に下りる予定でしたが

このガスと風の中、登っても辛いだけ、ならば直接 上毛無岱に降りて花観察をした方が賢明です

これで、もしかしたらFsさんに会えるかも知れないと言う望みは断たれましたが

・・・ところが実は9合目小屋で一緒だったとは・・・

私達が二階に上がらなければ初の対面が叶った訳だったのに・・・残念






凄いです

見渡す限りのキンコウカ

曾てこれ程の群生を見た事が有ったでしょうか

尾瀬や巻機山でも見ましたが、これ程の規模では有りませんでした

しかも此処は平坦地、若者の言葉を借りればまさにルンルンです

前方に見える休憩所は鏡池展望台 鏡池と池塘が散らばる気持ちの良い場所です

ここで話をしたご夫婦が秋田へ行くなら秋田駒ヶ岳を是非登って下さいと薦めて下さいましたので

「決まった、竿灯祭りをみたら駒ヶ岳を登ろう」と雄さん乗り気


空が明るくなり幾分、霧が晴れてきました

赤倉岳へ行くべきだったかと一瞬思いましたが大岳は依然、分厚い雲の中

今日一日山が晴れる事はないでしょう

この小さな花はモウセンゴケ

この花も3ミリ有るか無しかの小さな花ですが優しそうな姿が可憐ですね

     
 

     
 
秋を前にそろそろ実を付けた草木も見られる様になりました

ルビーの様な真っ赤な実は無条件に可愛い




上毛無岱を過ぎますと突如現れた250段の木の階段

踏み外したら下まで止まる事は無さそうな結構な傾斜です

木は濡れると滑りやすいので雨の日は要注意場所でしょうね

前方に俯瞰される景色は下毛無岱です






上と下では植生が異なりキンコウカはグッと少なくなりましたが様々な水生植物が豊富で

花は終わっていても別な楽しみが味わえるのが嬉しいですね






上下湿地帯を過ぎれば今回の登山もいよいよ終盤です

暗い林の中を上下しながら歩いていきますと足元にミズギクを見つけました

ここは沢が流れており、一寸したミズギク群生地です

近くには大きく葉を広げた水芭蕉も有り春に此処を通ったなら奇声を上げる場所でしょうか

少し下った掘割の道にはツルリンドウ

はて、これは何でしょう?花弁4枚、蔓状の5ミリ位の花です

◎ kyokoさんが教えて下さいました「ツルアリドオシ」だそうです。有難うございました




下方に酸ヶ湯が見えてきました

後もう少しです

そんな時にオオヤマサギソウ(?)がたった一輪ポツンと咲いていたのが印象的でした

以前、酸ヶ湯を訪れた時には「ひば千人風呂」と言う混浴に入りましたが(勿論、専用の浴衣を着て)

今日は女性専用風呂 一浴600円

千人風呂は確かしずむだけだった様な気がしますがこちらは

身体が洗えるので登山の汗も綺麗に洗い流す事が出来ました

サッパリした所で黒石へと向かいます






黒石の町は非常に落ち着いた町です

祭り期間は母屋の前の庇(雁木)に提灯がズラッと掛けられ、その光景は寄り情緒を盛り上げていました

入ったお寿司屋さんで聞いたところに寄りますと

ねぶた台数60台が一堂に会するのは明日の晩で今は各地区毎に回っているだけとの事でした








と、その時祭りの囃子が聞こえてきましたので車を置いて頂き音のする方、めがけて行きますと

「ヤーレヤーレヤ」の掛け声が近づき灯りを点した扇型ねぶたが練り歩いていたでは有りませんか

これが60台、集まって練り歩く姿はかなりの迫力になるのではないでしょうか

可愛いでしょう

はにかみながらもポーズをとってくれました

取り敢えず今日は黒石の道の駅「いなかだて」で夜を過ごし明日、弘前を観光後

もう一度、出直したいと思っています



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