やんなっちゃう

頭だけでも痒いのに、ここ一週間くらい目も猛烈に痒い。

今までにも目が痒かったことはあったけど、こんなひどい痒みは初めてだ。

薬局で目薬を買ってはみたが、はかばかしくないので仕方なく病院へ行った。

ここの病院は流行っていて、いつも混んでいる。

今日も、一時間半待ちで診療は２分くらいだ。

先生は言う。

「アレルギーだね」

なんのアレルギーですか。

「それは分からない」

分からないのにアレルギーだと分かるのは不思議だ。

恐れていた通りステロイドの点眼薬を出された。

ここの先生は、どういう薬を出すかあまり説明しない。

ただ、「痒みと炎症を抑える薬を出しますね」と言っただけだ。

インターネットで調べてみると副作用として眼圧の上昇、その結果の緑内障、

細菌に感染しやすくなる・・・などがある薬であった。

長期連用により、というただし書きは付いていたけれど。

つまり、短期間しか使っちゃいけない薬である。

先生、そんなこと一言も言ってくれなかった。

それにしてもなんなんだ、一体。

ヘルペスに始まって、ここのところの調子の悪さは。

日頃の行いのいい人なら、「わたしが何をしたっていうの」と泣きたいところだろうが

素行の悪いわたくしは「天罰かな」と思ってしまう。

悲しい。

体調が悪くなると思い出す姉の言葉がある。

それは、今となっては取るに足りないような悩みを姉に語っていたときに言われた言葉。

「あんたさ、そうやって自分の内面で悩めるってことはさ身体は健康ってことよね。

だって頭痛がしたら頭のことしか考えられないし歯が痛いときには歯のことだけ。

足が痛けりゃ足のことだけでしょ」

乱暴な女である。

しかしその通りだ。

激しく胃が痛いときに不実な恋人のことなど考えたりしないもの。

前にアトピーが悪化したときにはこの痒みから解放されるなら他に何も望まない。

これからは世のため人のために生きます・・・なーんて誓ったもんだが。

喉元過ぎれば胃が熱い、違う。

過ぎてしまえば忘れちまうんである、そんな誓いは。

だから今回は誓わない。

誓わないけど治してくれ、お願いだ！

大迷惑

土曜日、家には遅くまで大勢のお客さんが来ていた。

今でこそ週に一度くらいになったが、子供の頃はそれこそ毎日のようにお客さんが来て

夜中までどんちゃん騒ぎをしていた。

いろいろわけがあって、ウチは普通の家とは違うのだ。

で、その日も午前一時過ぎまでわいわいやってたんじゃないかしら。

連日の痒みで眠りが浅いため、軽い睡眠不足に陥っているわたしは

わりと早い目に、２３時頃には寝ていたのだ。

そしてお客さんが帰った真夜中、突然に母親が部屋に入って来て、なにやら話し出した。

何が起こったか分からず寝ぼけまなこをしばたたかせるわたし。

結局、なにがなんだか分からないまま母は立ち去った。

中途半端に眠りを妨げられて、また寝不足。

翌日、一体あれはなんだったのと問いただすと

「ああ、外が道路工事やってたからうるさくて眠れないでしょうって」

言いにきたのか、わざわざ。

今日の短・歌

「うーと唸って吠えたいくらい何もかも気に障る」

今日の一句

「最悪の日でも終われば過去の一日」

庭に。

どこぞで飼っているワニが逃げ出し、人の家の庭で発見されたという。

ニュースの見出しは『庭にワニ!』

発見者の通報も「庭にワニが!」だったという。

にわにわに・・・みんな使ってみたかったらしい。

ところで今日の昼間、母が庭で蛇を見たという。

母は蛇が大っ嫌い。テレビの蛇にもキャーキャー言うくらい。

どうして、嫌いな人って見るのかな。

毎年のように見る母にくらべ、わたしなんてもう何年も見ていない。

わたしは爬虫類が嫌いではない。

好きというほど積極的な好意は持っていないが、かなり興味はある。

何年か前の真夏に、蛇がものすごくゆっくりと庭を横切る様子を

じっとりと汗をかきながら、ずっと見ていた。

生き物はみんな不思議だが、その中でも神秘的な生き物だなーと思う。

川の上をすべるように泳いでいるのも見たことあるし。

全く面妖な生き物である。