まりはな屋

地方都市で、清貧生活  

訓練

2003年06月12日 22時21分00秒 | 日々雑感
家で飼っている犬のことを「おじいちゃん」と呼んでいる。

今年で16歳、結構なじじいだからだ。

若い頃は大人しく、賢い犬であったが

年を取ってからはワガママになり、聞きわけがなくなってきた。

犬はわりと突然に、年を取るように思える。

昨日まで駆けまわっていたのに、急に走れなくなる。

散歩がしんどそうになり、触られるのをうるさがる。

ウトウトと寝てる時間が多くなり、食べるときだけは元気。

ちょっと人間の年寄りと通じるところがあるかも。

ウチのおじいちゃんは、わたしが出勤のとき起きていれば見送ってくれる。

玄関から庭の中ほどまで付いて来て、そこで立ち止まる。

ところが家の角で振り向くと、決まってトコトコとそこまでやってくる。

必ずこのパターン。

なぜ、一気に角まで付いてこないのかは不明。

さて、今朝は寝ていたのだが、なんだかあまりにも四肢を投げ出して寝ていたので

不安になって、つんつんと触ってみたのだが起きない。

息はしているのだが、どんなに触っても全く起きる気配がない。

どうしようかと思っていたら、大あくびをして目をパチクリ。

ほっとして出かけたが、バスに乗り遅れてしまった。

え~ん、遅刻しちゃったよ、おじいちゃんのせいで。

仕事から帰ってきたら、ゴミが散乱してる。

どうやら、おじいちゃんの仕業らしい。

わたしは時々、犬で予行演習をしているんじゃないかと思うときがある。

年寄りって、こんなもんだと腹をくくれるように。





違和感

2003年06月11日 09時56分00秒 | 日々雑感
巷で話題のヌードブラ。

いい物は一万円以上するらしいが、こういう物のバッタもんがすぐ入るのがウチの店。

それでも5500円、ウチでは異色の高値。

試着は出来ないという話だったが、ひとつ見本としてボディに着けるというので

その前に特別に着けさせてもらった。

一瞬ひゃっこくて、後にペッタリ。

思ったより不快な着け心地ではない。

感触もいい。

でも、わたしは違和感と不快感を覚えた。

大きくなった自分の胸が、見慣れぬ不気味な物体に見えちゃって。

ああ、やっぱりちっちゃいオッパイがいいなと思った。



やさぐれ歌姫

2003年06月09日 21時21分00秒 | 日々雑感
帰りのバスは空いていて、わたしの他には高校生の娘が二人乗っているだけ。

靴など脱ぎ、大声でだらしなく話す娘達。

そのうち歌まで歌い出した。

幼児か、おまえは・・・

あれ?

なに、この子すごく歌がうまい!

自分で言うのもなんだが、わたしは結構、歌がうまい。

人にほめられたことが、最も多いのが声である。

ただ、わたしの声は童謡や文部省唱歌を歌うのには向いているが

絵に描いた花のように、あまり味はない声である。

だから、ジャズやロックやシャンソンには向かない。

おまけに声量もないのでクラシックにも向かない。

ま、デパートのウグイス嬢の真似なんてうまいんだけど。

ところが、この子の声ときたら鼻歌のように歌っているのに

離れたわたしの席にまで聞こえてくる。

ちょっと粘り気があるようなソウルフルな歌声。

スピッツのかなり前の歌だったんだけど、しばし聴き惚れたね。

「うまいなぁ」って声をかけようかと思ったけど、まぁ、それもなんだかねぇ。

もっと聴いていたかったけど、降りるバス停が来てしまった。

また同じバスに乗ることはあるだろうか。

その時も歌ってくれるだろうか。


ひんやり

2003年06月06日 10時28分00秒 | 日々雑感
買物でお釣りをもらったあと、店員さんに「冷え性ですか?」と聞かれた。

えっ、なんで分かったの。もしかして顔に出てる?「冷え相」?

バカなことを考えながらどうして分かったか尋ねた。

「お釣りを渡すときに触った指がすごく冷たかった」そうだ。

気付かないくらい一瞬しか触れ合ってないのに。

「わたしも冷たい方なんですけど、それ以上ですね」と言われ

勝った、と思う。

わたしより手の冷たい人は滅多にいないのだが、

たまに、やっぱり釣り銭を渡したときにもっと冷たい人がいると

今日は、たまたま温かいけどいつもはもっと冷たいんだから!という気になる。

競ってどうする。

夏でも冷たく、こたつの温度を下げるとさえ言われるわたしの手足。

だれか温めてくれないかしらん。