УРАЧКА!!

雑文・駄文なお気楽日記です。よろしゅーに。

宇多天皇

2012-05-10 18:57:26 | 地域猫


先日、この

「日本人ならしっておきたいもののけと神道」
という本を読んだのですが。
「もののけ」という中に、化け猫も出てきたのですが、
「化け猫の話は沢山あっても、猫と同じく、人間の身近にいたはずなのに化け犬や化け馬・化け牛の話はない」とあって、うーむ、確かにそうだよね~。
お化けネズミとか、お化けウナギとか、そういうのはあるけど。
犬だと、忠犬系な話がやはり多いよねぇ~。
やはり、身近にいても、完全に野生を失わず、人間に服従しない、言いなりにならない、で判らない点が多い、不思議、というあたりが「化け」になるのか?
で、またこの本でも「宇多天皇」の話が出ていて^_^
なんか、招き猫の本読んでも、生物学系の猫の本でも、「日本人と猫」と関連づくテーマの場合、必ず登場してるな、宇多天皇~。
本人も、1000年後(もっとか?)本人の行った治世とかっていうのじゃなくて、「猫にツンデレしていた天皇」として、自分が書いてた日記が取り上げられているとは思ってもなかったでしょうねぇ~、ホント。
我々のこーいったブログとかツイッターも千年後には果たして、どういう切り口で取り上げられているのでしょうかねぇ~?
っていうか、千年後に人類はまだいるのだろうかねぇ?
で、もののけの本ですが、それ以外に「怨霊」の話もあって。
神社にお祀りされているのは、「神さま」なんだけど、それが実在していた人間というケースも時々あったりして。
絶対神・一神教の宗教の世界では、とても信じられないことだろうけどね~。
そして、それが偉業を行った人、善行の人、っていうのもあるけど、それよりも圧倒的に多いのが「怨霊化したその人の霊を鎮めるために神様化した」っていうのが、なんか今の視点からするとユニーク、というか。
悪、暴力を根絶する、消滅させるっていうよりも、なあなぁで巻きくるめて共存していくというのが日本人だったのかもねぇ~。
この考えが現れて盛んだったのが平安時代だそうで。
今は天神様とあちこちで祭られている菅原道真も元々は、この怨霊化だっていうからスゴイもんだ(?)
で、やはりそういう系の神社は、天神様はともかく、「京都」に多いような・・・
平安時代の都だから、当然って言えば当然ですが。
当時は、天皇といえどもその地位は安泰、っていうわけじゃなくて、周囲の思惑もまみえていろいろ血生臭い話が沢山沢山だったから、そんだけ怨霊も増えてるわけだわい。
でも、この類のネタの一番最古の例(?)は蘇我入鹿なんだそうでして。
ほぉぉ~、そうなると、昔、一時話題になった(現在は否定派がほとんどらしいが)法隆寺は聖徳太子の怨霊を封じ込めるために作られた寺、っていう考えが出てくるのも判るような気がしますねぇ。
怨霊も、もののけも、それを作るのはその時代の人間、という背景がみえて、オカルトやスピリチャルとかに走らずにあくまで「冷静」な本でなかなか面白かったです。
あ、そーいや全国各地に残る「巨人伝説」
私の地元にも「だいらぼう」っていう山(?)があって、子どもの頃は「ヘンな名前~」くらいの意識しかなかったけど、今思うと「なーるほど」と思ったりもしました。
コメント
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