ソマリアでの日本の海上自衛隊の基地建設によせて

近日中に紅海沿岸のソマリアのジブチに、日本の海上自衛隊基地の建設が始まる。(※ソマリアにジブチはあったっけ???)
これは日本列島の外に建設される、初の日本の(???)で、また日本史上初のアフリカ大陸の日本基地となる。
この日本にとって前代未聞の出来事の原因となったのは、ソマリア沖の海賊問題だった。
ジブチで日本の宿営地の設定を取り仕切る 北川敬三氏は、フランスプレス通信の記者に対し今年の初夏には、基地建設が開始され、そのおよそ半年後には終了することになっていると話した。

日本にとって、このような海上自衛隊基地建設は前代未聞ののことだ。
日本は第二次世界大戦後、憲法を採択してから国際問題解決の手段として、武力行使することを永遠に放棄すると宣言している
これに関連して2隻の日本の駆逐艦を、ソマリア沖での関係国連合軍による海賊対策に参加させるため、昨年日本政府は新たな法律の採択を迫られた。
1年が経過したが、その間ソマリア沖での事態は悪化する一方だった。
日本の船舶の所有者は警鐘を鳴らしている。船舶の航路変更は不可能だ。
日本は(???)からほぼ全ての原油を手に入れており、日本の輸出に最重要な航路の一つがこの地域を通っている。

結論として日本は自国の船舶を護衛するため、第二次世界大戦後、初の海外での海上自衛隊基地を創設するという、最近まで全く想定外だった行動に出る用意をしている。
問題になっているのは、日本の軍事ドクトリー全体の(???)策だ。
何故ソマリア沖の海賊が日本という、遠い国の法律を変えてしまうほど影響力を持つのだろうか。
東方問題の研究者は海賊対策は、実際に深刻なものだか、この問題自体の規模が大きくなった訳ではないとし、次のように語っている。
「報道も軍の諜報班も、そもそもはじめからこの問題に対し間違った解釈をしていた。彼らは海賊行為は貧困にあえぐ人々が、生活の糧を手にするため犯罪におよんだ結果であるとしていた。しかし実際はそうではない。
今では海賊行為とは自前の教育や軍事システム、また警察や最新の通信基地、巨大な資本を有した巨大な国際機構だということに、疑いの余地はない。
そしてこの国際機構が過去に何処かの国で、諜報機関に関係していた専門家を利用していると考えられる、充分な根拠がある。
これらは全て新たな形の国際テロリズムであり、政治に大きく影響する。
またその正体を正しく評価できないことなどにより、これと闘うことは非常に困難になる」
東方問題の研究者は、この様に話している。

実際この西側諸国の危機が密集する地域の、目と鼻の先で如何にしてソマリア沖の海賊が素早く、海賊行為を成功させているのか理解に苦しむ。
このジブチにはフランスの在外海軍基地の中でも最大規模のものもあるし、2003年からはさらに大規模なアメリカ海軍基地が出来た。
この場所に3つめの基地として、日本は海上自衛隊基地を建設することになっている。
このアデン湾にあるアメリカや、他の西側諸国の基地に付いては結果が出ている。
しかしアメリカとNATO軍が成しえなかったことに、日本が成功したとすれば、日本がこの地域の海賊行為に、致命傷を与えることになるとしたらどうだろうか。
もちろんそう願わずにはいられない。
しかし望みは薄いだろう。実際のところ西側諸国の基地や強力な装備にも関わらず、海賊は常に行動を続けている。
そしてこの問題が今以上に大きくなれば、この地域の航路を利用する諸外国は、自らの安全を確保すべく行動しなければならない。
歴史上この地域には同様の出来事がすでにあり、その当時も海賊が問題となった。

※(???)は癖のあるイントネーションで喋る女性アナウンサーが、何と言っているのか不明。
※タイトルを見ると一見ソマリアに建設するのかと思ってしまうが実際はジブチ

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4月28日放送　ロシアの声・ラジオジャーナル