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露日経済協力の新たな方向性に付いて(2)

2010-05-06 | ラジオ
現在、両国の協力分野で著しく成長しているのは自動車産業だ。
これに関連して、フリステンコ産業貿易相は次のように述べている。 
「ロシアでは2020年までの、自動車産業発展戦略が承認された。この戦略は、ロシア自動車産業の新たな外形への打開策を提案している。
メーカーへの国からの支援や市場を保護する定期的な措置は、日本人も含めた、
ロシアの自動車関連市場で活躍する、投資家の保護も目指したものとなっている。ロシア市場の復興の展望はまったく透明なものだ。そのような展望の中で、ロシア市場はヨーロッパで最大規模のものとなる事だろう」 
フリステンコ産業貿易相は、このように発言している。

新たな相互活動分野を開拓する可能性がある現在、新たな協力の方向性に付いて考えることも重要だ。
フリステンコ産業貿易相は、ロシアでは経済の現代化、イノベーション分野の発展、日本も信奉している思想へのベクトルが受け入れられ、それゆえに新しい共通の接点を探す必要があると述べた。
ロシアでは環境に優しい発電や、エネルギー機械工業、化学、バイオテクノロジー、医療産業分野での日本の経験への関心がみられる。 

近年経済協力の重要な流れとなったのは、ロシアの穀物の日本への輸出だ。
この流れの重要な第一歩のひとつが、日本の商社「丸紅」が極東のロシア企業と提携を結んだことだ。
2009年、丸紅はロシアから5万トンの小麦を購入した。将来丸紅はロシアの提携企業と共に、穀物購入の拡大や、また外国市場でこの原料の需要が伸びていることを考慮して、他のアジア諸国のニーズのための環境を作り出していくことだろう。
同社は3年から5年の間に小麦40万トンを輸入するということだ。
このプロジェクトの枠内で、日本はロシア極東に穀物のターミナル建設に共同で、財政支援をする意向を示している。
穀物はシベリア鉄道を経由してウラジオストクまで輸送され、その後船で日本まで届けられる。投資の第一段階として、丸紅は共同プロジェクトに1千万ドルを提供している。 

フリステンコ産業貿易相は東京で、新たな協力の方向性はロシア政府の大きな関心の的となるとした上で、我々は今日、経済的パートナーシップの基礎を結んだことと、ビジネスがすでに投資をしているプロジェクトを大切にしていかなければならないと述べた。

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4月29日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル