1010 Radio

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今後の朝鮮半島情勢に付いて(1)

2010-08-05 | ラジオ
南北ベトナム、東西ドイツが統一して以降、一つの民族が二つの国に分断されているのは朝鮮半島だけとなった。
1950年に開戦した朝鮮半島は、双方合わせて250万人以上の損失を出した。
そして1953年7月27日、南北朝鮮は板門店で休戦協定を締結、戦争に終止符が打たれた。その後、板門店は、かつて一つだった国を思想的、軍事的に分断する象徴的な場所となった。

以後、南北朝鮮は次第にその距離を広げていった。
かつては同じ言葉を話し1945年までは、一つの歴史を有していた北朝鮮と韓国に住む人々は、事実上異なる民族となったのだ。
国民の生活レベルは40倍違うと言われている。韓国の人々は何年も前からインターネットを使い、自動車に(???)、世界中を自由に旅することが出来る。
しかし北朝鮮の一般の人々にとっては、カラーテレビや冷蔵庫すら贅沢品で在り続けている。
韓国の人々は自由な情報社会に暮らしているが、北朝鮮では外国のラジオを聴くだけでなく、国営放送以外の放送を受信できるラジオを家に置いているだけで収容所送りとなるのだ。

朝鮮戦争の終戦から47年、南北統一は在り得るのか。或いは今後、両国は新たな戦争の時代に入っていくのか、南北朝鮮情勢の今後に付いて極東研究所・朝鮮研究センター所長は、次のようにコメントしている。
「今、そして今後数年間、朝鮮半島で大規模な軍事対立が起こるとは考えにくいだろう。何故なら韓国軍はアメリカの指令や指示の下でしか行動しておらず、アメリカがこうした動きに出ることは無いだろうからだ。
アメリカは軍事行動を起こせば、軍事的にそう弱くない北朝鮮に対してだけでなく、この地域で決して過小評価できない中国への挑戦にもなるとを理解している。またアメリカは決して北朝鮮を消滅させようとはしていない。
北朝鮮からの脅威が存在すると言う仮説によって、アメリカはアジア太平洋地域における軍事力を拡大させることが出来るからだ。
さらに韓国領内に20以上の原子力発電所が可動していることを考慮すれば、その発電所の幾つかを攻撃しただけで、朝鮮半島は人が住む事のできないチェリノブイリと化してしまう恐れがある。
しかも大量の難民を有難いと思う国など無い。つまり勝利の代償は誰にとっても受け入れられないものになる訳だ」
極東研究所・朝鮮研究センター所長は、このように話している。

(???)は女性アナウンサーの不明瞭な言葉で聴き取れない

今後の朝鮮半島情勢に付いて(2)へ続く

7月27日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
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