1010 Radio

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全世界をカバーするグロナス・システム

2010-08-19 | ラジオ
ロシア宇宙(???)によってロシア政府のために使われている、衛星測位システムグロナスは、今年末までに全世界をカバーするものとなる。
これは(???)で開かれた会議でプーチン首相が伝えたもので、首相はロシア政府は2020年までの、ロシアの新しいグローバルな衛星測位システム計画のコンセプトを作成中であると指摘した。

間もなく衛星測位システムが先進国のインフラの不可分の一部となることだろう。
そのためグロナスはロシアばかりでなく、世界中で必要とされ、まさに求められている。衛星測位システムの主要なものは、地球周回軌道上の衛星によるものだ。
現在、地球周回軌道上を21基のロシアのグロナス、グロナスMが周っている。
雑誌『宇宙航空学ニュース』の編集員は、今年末までに、さらに6基の打上げが予定されていると明らかにし、次のように続けた。
「それ以外に近くグロナスKタイプの、実験用1号機の打上げが計画されている。このグロナスKはグロナスMに比べ小さく、耐用期限も長く制度が向上している。
実験機の打上げの後、軌道上のグロナスの然るべき配置換えが行われグロナスMからグロナスKへの世代交代が進められる」

もしそうなれば軌道上には絶えず少なくとも24から28のグロナスが存在し、グロナスのシグナルは世界中の何処でも受信することが可能になる。
世界でアメリカのGPSのような、独自の衛星測位システムを作り出せる技術と、また資金力を備えているのは数カ国に過ぎない。
例えば中国は先ごろ、衛星測位用の人工衛星5基を軌道上に打ち上げた。
ヨーロッパには2014年に運用が開始されるガリレオがあるが、今のところ軌道上にあるガリレオ関連の人工衛星は2基に過ぎない。

ですからこの分野でもロシアは、宇宙開発先進国として世界をリードしている。
現時点で100パーセント運用されているのは、アメリカのGPSだけだが、このシステムも決して完全なものとはいえない。一連の欠点もある。
GPSはその特性から地球の高緯度(???)では充分、働くことは出来ないし北極上空では全く用を足さない。

ロシアの領土45%が北極圏に属していることを考えいれるならば、地球の高緯度地方の測位の保障が可能なグロナスは、ロシアにとって???)的な重要性、必要性を持っている。
現在、多くの国々はグロナスをアメリカのGPSの代換えシステムとして利用することに関心を寄せている。
多くの国々はアメリカのシステムに、完全に依存するのを由としていないからだ。

グロナスの使用に付いてはすでにインドとの間で合意が出来ており、ウクライナとベラルーシがグロナス開発への参加の用意を表明している。
またラテンアメリカ諸国やアラブの国々も、グロナスシステムに大きな関心を寄せている。
とは言え専門家達はアメリカのGPSと、ロシアのグロナスはライバルとはならず、逆にお互いを補う関係になると見ている。
近い将来各国は在る時はGPSを、別の場合はグロナスを使用すると言った具合に、使い分けるにようになるだろう。
すでに来年の前半には、世界を代表する大手のメーカーの全てがGPSが出すシグナルも、またグロナスの出すシグナルも同じく受信できるような、ポータブル受信機の大量生産を始めるということだ。

(???)は男性アナウンサーの不明瞭な言葉で聴き取れない

8月11日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
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