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朝鮮半島の戦争と平和(2)

2010-08-21 | ラジオ
これまでにも伝えてきたように、チョンアン号の沈没の関して、アメリカと韓国は北の魚雷により撃沈されたと見て、ピョンヤン当局を非難している。
一方、北朝鮮当局はこの事件への関与を断固として否定し、今回の米韓合同演習に付いて、海上からの攻撃を準備するリハーサルだと見なし強く反発している。

ロシアの専門家は次のように見解を示している。
「南北朝鮮間の紛争は長期的性格を持つもので、未だに無くなっていないし周期的に互いの敵意に火がつき燃え上がっている。李明博大統領の提案だがそれ自体は真新しいものではない。
今から10年前の2000年、大きな歴史的意義のある初の南北首脳会談が実現した。
現在も北朝鮮の指導者である金正日氏と、当時の韓国大統領・金大中氏が初めて会談したのだ。
金大中氏には南北朝鮮の関係確立に向けた努力が評価され、ノーベル平和賞さへ授与された。
当時両首脳は貿易経済協力を先ず初めとした、関係確立の必要性において合意に達した。しかしこの会談の意義は遥かに広く深いものだったと言っていいだろう。朝鮮戦争後、初めて韓国の人々は、それまで自分達の生活を脅かしてきた、北からの積極攻撃という脅威が、もう無いと理解したのだ。
そして韓国はその後、ちょっと変わった(???)のない経済的自立に向けた手助けが必要な親戚に接するよう、北に(???)のだ。
こうした徐々に発展のレベルを(???)していこうという路線は、完全に現実的で、かつプラズマチックであり南北の利益に応えたものだった。
しかし残念なことに李明博大統領は、南北問題の解決と核問題の解決を結び付けている。そうした姿勢は北にとってアメリカと平和条約を締結しない限り飲むことは出来ないのだ。
一方アメリカは明らかに南北関係の調整といった(?)、まして南北の統一には全く関心を持っていない」
専門家はこの様に意見を述べている。

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韓国での世論調査の結果によると、国民の6割以上が統一を望んでいるものの、その代価が非常に高いことから統一のプロセスを急ぐ必要は無いと考えている。
一方、北朝鮮における世論調査のデータは当然無いので、北の人々が本音でどう考えているのかは判らないが、南北統一問題の解決はやはり、南北の指導部ばかりに依存するのではなく、朝鮮半島に住む人々、本人達の自由な意思表示に耳を傾けながら進めていくべきだと考える。

(?)は当日720KHzで放送されず、そのため630KHzで受信したため混信で聴き取れず
(???)は女性アナウンサーの不明瞭な言葉で聴き取れない

8月17日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル