1010 Radio

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朝鮮半島の戦争と平和(1)

2010-08-20 | ラジオ
世界の政治地図が新たに塗り替えられるチャンスが生じている。
日本植民地支配からの解放65周年に当たった15日、韓国で言うところの光復節の式典で、李明博大統領が演説に立ち自らの南北統一案を明らかにした。
大統領はその際、南北は(?)人と対決による刻まれた、不幸な歴史と時代を繰り返すようなことがあってはならない。
ピョンヤン当局が現実を直視し、果敢に変化し思い切った判定を下すことは、時代の要請である。
彼らは変革を恐れてはならないと強調した。

李明博大統領によれば半島の変革は3つの段階を経て達成される。
先ず第一段階では南北が平和と安全の雰囲気のなかで、共存するようにしなくてはならない。
当然その場合、北朝鮮側は核兵器を放棄する。
続く第二段階は事実上、一つにまとまった経済空間を形成していく時期で、南北の異なった政治体制は今のまま保たれる。
そしてコンタクトの拡大や相互理解の深まりと共に、いっそう南北の(?)が無くなって初めて経済的達成と、民族的一体感の上に立った政治的統一も可能になるというのが、李明博大統領の主張だ。

とは言え全く違った体制下にある二つの経済を一つにまとめるには、大統領も認めているように天文学的な出資が避けられない。
そこで提案されたのがいわゆる統一税で、先ず税収はプールされ、その後、南北統一に関連プロジェクト実現のために使われる。
2400万の人口を持つ共産主義国家である北のGDPは、人口4900万の韓国のGDPの3%にも満たない僅かなものに過ぎない。
こうした状況での南北統一には、韓国議会のある委員会の試算によれば、1兆から1兆3千万ドルも掛かり、もしそうした巨額の資金が実際集められたとして、南北の経済格差がなくなるまでには、その後60年掛かるだろうと言うことだ。

確かに李明博大統領が光復節の演説の中で示した提案の数々は、注目に値するものだが、それをするには余りにも時期が悪すぎたと言わなければならない。
これまでで最大規模となると見られれる、米韓両国海軍合同演習は南北の緊張をさらに高めている。
米韓両軍の関係者は演習の性格は、防衛的な性格に限ったものであり。そもそも毎年してきたことだと説明しているが、専門家達は3月26日に起きた韓国の哨戒艦チョンアン号撃沈に対抗してなされるものだと捕らえている。

南北統一―21世紀論点シリーズ〈9〉 (小学館文庫)

重村 智計
小学館


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(?)は当日720KHzで放送されず、そのため630KHzで受信したため混信で聴き取れず
(???)は女性アナウンサーの不明瞭な言葉で聴き取れない

朝鮮半島の戦争と平和(2)へ続く

8月17日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
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