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パレスチナの新しいステータスと古い問題(2)

2012-12-13 | ラジオ
他方、楽観的な観測筋のほうが数の上では圧倒的に多いようだ。一部のロシア専門家らはパレスチナの新しいステータスが、状況改善に一役買うと指摘している。
ロシア国立人文大学のコサチ現代東洋講座教授は。次のような評価を下している。
「ステータスが上がったことによって、ハマスはマフムド・アッバス氏を頂点する(?)パレスチナ自治政府に従わなくてはならなくなる。ハマスは自治政府の路線を踏襲しなくてはならないのだ。なぜならステータス向上は、パレスチナ人全体の要求だからだ」
教授は、このようにコメントしている。

またロシアの中東問題専門家であるバグダサロフ氏は、新しいステータスが交渉プロセスの袋小路を打開することになると指摘している。
「先ず第一にこれはイスラエルとの交渉における、パレスチナの立場を強化する。第二に、イスラエルが理解すべきこととして、一連の決定を下さなくてはならないということだ。
占領地域における不法入植を辞めなくてはならない。イスラエルでの選挙結果にそれは左右される。パレスチナとの交渉を求めて柔軟な姿勢をとる左派が勝利するのか、リクード党をはじめとする右派が勝利するのか。さらには国際社会によっても多くのことが左右されるでしょう」
専門家は、このようにコメントしている。

パレスチナは今回のステータス向上によって歓喜に熱狂した。ただ11月30日には再び気分を落とさせるような知らせが発表された。11月14日から21日まで行われたガザ戦争の最終的な被害状況が発表されたからだ。
ハマスのタヘル・アンヌヌ公式報道官によれば、イスラエルの軍事作戦による被害額は12億ドル以上に上るということだ。

(?)頂点する???

12月2日放送 週間ラジオ展望