Fish On The Boat

書評中心のブログです。記事、それはまるで、釣り上げた魚たち ------Fish On The Boat。

神様ト人間ト蟻

2009-08-26 15:48:57 | 考えの切れ端
人間と神様の関係は、ひょっとしたら、
アリと人間の関係に似ているのかもしれない。

人間がアリのことなど考えずに、山を削り、道路を作り、家を建て…、
さらには、まるで気にも留めずに歩いて、知らないあいだに
アリを踏み潰している。
かといって、アリが滅ぶことなく、アリ社会を繁栄させているのは、
人間がアリを滅ぼそうとしているわけではないからだ。
人間がアリにとってこの上ない迷惑を与え続けている。
アリの命に関ることを、さらっとやりのけてしまっている。
人間が自由に生活するための、しわ寄せというんですかね、
そういうのをアリは被っているわけで。
そんなアリにとっての人間の生活なんて、
想像も考えることもできないようなものです。
不可知なんです。
それでも、わからなくても、アリは迷惑を被りながらも繁栄している。
社会は成り立っているし、種の保存をきちんと行えている。

人間にとっての神様もそうなのかもしれない。
神様にとって、人間なんて、人間にとってのアリみたいなもので、
神様の暮らしの中で、知らず知らずに人間にとっては迷惑なことが
起こるのではないか。
不幸、病気、災害、そういったものは、神様の作ったルールの中では、
取るに足らないことなのかもしれない。
人間は神様のことなど、不可知である。
人間は頭が良くて、地球の支配者だなんて鼻息を荒くしていたところで、
神様にとっての人間は、人間にとってのアリ同様なんじゃないかと思った。

まぁね、そうはいっても、神様は宇宙を作り、その延長上に人間を作ったけど、
人間はアリを作ったわけではないですね。
そこんところは押さえておかないといけません。

「なんで、神様はこんな不幸を私に与えるのだ。」
「こんなことが起こるなんて、神様がいるなんて考えられない」
そんなことを思ったり言ったりすることもあるかと思いますが、
人間の尺度で考えたって大したことはないんですな、神様の世界では。
大体、神様なんて、人間みたいな有機体じゃないかもしれないよ。
人知の及ばない、生命体を超えた存在の可能性だってありますよね。
そう考えると、魂なんて得体の知れないものもあるのかなぁ、
なんて、ちらっと頭をよぎったりします。

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