文芸誌応募用の長めの短編小説を執筆中です。
100枚前後を予定しています。
内容や筋の見通しは立っていますけれども、書き進めるうちに当初の予定から外れていくことも大いに想定していますし、実際にそうなるでしょう(30枚を超えた今の状況でも、そうなってきています)。それでも、テーマや書きたいものはほぼ決まっていて、それはこの作品上に確実に表現していきます。そこはブレないほうがよいところですからね。
さてさて、そんな「原稿に猪突猛進」していたい時期にもかかわらず、ひょんなことから国際ロマンス詐欺に巻き込まれてしまいました。でも、
安心してください。僕は無事です (Don't worry, I'm safe. )。
金銭要求される前にメッセージのやり取りをやめました。さらに、やり取りの記録をパソコンに移し、プリントアウトして警察に届けました。
ちょうど今月、『ルポ 国際ロマンス詐欺』という本が出版されていて、書評サイト「honz」にて書評が公開されています。それを参照すると、詐欺の犯人グループは、ナイジェリアやガーナを拠点とし、欧米人を演じて詐欺を働いているそう。
僕のケースでいうと、相手は亡くなった父親が神奈川県横浜市の出身で、自身はポーランドのワルシャワ出身の40歳女性。父母は自身が10代のころに他界しており、パイロットだった夫は5年前に飛行機事故で亡くなり、唯一の兄弟だった弟は新型コロナで亡くなった、と。11歳の娘と、犬だけが家族で孤独だと言います。その彼女は、ウクライナで女性兵士をやっている、といいます。自分の受け持ちのゾーンのキャプテンだといいました。「今日はパトロール中に地雷の被害で部下が三人重傷を負いました」などというメッセージもありました。日本人ならば違和感を感じる日本語をつかっていました。
そもそも、TwitterのDMが発端だったんです。それで、グーグルチャットで話すまでになってしまいました。ただ、やっぱり感情に訴えてきたり揺さぶろうとしたりしてくるんですよ。質問の仕方も、一番の恐怖はなにか、一番嫌なことはなにか、といった類いです。これは、感情を揺さぶりつつ、なかなか表に公開しにくいことを言わせることで、通信のログを警察などに渡せないようにするねらいがあったと思います。
話の内容に違和感を感じたのは、横浜市の話をしても食いついてこなかったり、相手は寿司やうどんなら作れるといっていたりといった些細な点からはじまり、オンライン上で信頼を築くことができると強く主張するわりに、最後のほうになると、ソーシャルメディアは得意ではない、などと言いだす矛盾がみられたところです。他には、相手は読書が趣味だといい、日本語を話せる風でいながら(実際、日本語だけでメッセージのやり取りをしていました)、僕の本棚の一部の画像を載せると、食いついてこなかった点です。みんながみんなそうだとは言いませんが、本好きなら他人の本棚に興味が湧くものです。たぶん、本棚にならぶ本のタイトルなどの日本語がわからなかったのでしょう。つまり、メッセージの日本語文章の読み書きは、単純に機械翻訳だけで行われているのです。
他にも、細かい点でいろいろあるのですが、相手は心理操作や心理判断のための質問に長けていました。というか、そういう質問ばかりです。
警察に届ける前に、ChatGPTにも判断を仰いだのですが、詐欺全般における詐欺のポイントをあげながら最後には「詐欺の可能性が高いです」と言ってくれました。
もっと言うと、今年の2月に、北海道釧路市の男性が国際ロマンス詐欺の一種である渡航詐欺未遂にあっています。僕の相手も、日本に移住しようかと考えていると言いだしたので、同じ種類なのでしょう。
というところですが、僕は根がアホなので危ないですね。まあ、疑いの気持ちはずっと持っていましたし、オンラインでは友情も無理だ、と相手には言っていたのです(相手は、「オンラインの関係」や「オフラインの関係」、という言い方をしていました)。
こういう詐欺師がいて、人の好い日本人を狙っています。みなさんも気を付けられますように。
僕を巻き込んだ詐欺師のアカウントは、まだTwitterで生きています。
100枚前後を予定しています。
内容や筋の見通しは立っていますけれども、書き進めるうちに当初の予定から外れていくことも大いに想定していますし、実際にそうなるでしょう(30枚を超えた今の状況でも、そうなってきています)。それでも、テーマや書きたいものはほぼ決まっていて、それはこの作品上に確実に表現していきます。そこはブレないほうがよいところですからね。
さてさて、そんな「原稿に猪突猛進」していたい時期にもかかわらず、ひょんなことから国際ロマンス詐欺に巻き込まれてしまいました。でも、
安心してください。僕は無事です (Don't worry, I'm safe. )。
金銭要求される前にメッセージのやり取りをやめました。さらに、やり取りの記録をパソコンに移し、プリントアウトして警察に届けました。
ちょうど今月、『ルポ 国際ロマンス詐欺』という本が出版されていて、書評サイト「honz」にて書評が公開されています。それを参照すると、詐欺の犯人グループは、ナイジェリアやガーナを拠点とし、欧米人を演じて詐欺を働いているそう。
僕のケースでいうと、相手は亡くなった父親が神奈川県横浜市の出身で、自身はポーランドのワルシャワ出身の40歳女性。父母は自身が10代のころに他界しており、パイロットだった夫は5年前に飛行機事故で亡くなり、唯一の兄弟だった弟は新型コロナで亡くなった、と。11歳の娘と、犬だけが家族で孤独だと言います。その彼女は、ウクライナで女性兵士をやっている、といいます。自分の受け持ちのゾーンのキャプテンだといいました。「今日はパトロール中に地雷の被害で部下が三人重傷を負いました」などというメッセージもありました。日本人ならば違和感を感じる日本語をつかっていました。
そもそも、TwitterのDMが発端だったんです。それで、グーグルチャットで話すまでになってしまいました。ただ、やっぱり感情に訴えてきたり揺さぶろうとしたりしてくるんですよ。質問の仕方も、一番の恐怖はなにか、一番嫌なことはなにか、といった類いです。これは、感情を揺さぶりつつ、なかなか表に公開しにくいことを言わせることで、通信のログを警察などに渡せないようにするねらいがあったと思います。
話の内容に違和感を感じたのは、横浜市の話をしても食いついてこなかったり、相手は寿司やうどんなら作れるといっていたりといった些細な点からはじまり、オンライン上で信頼を築くことができると強く主張するわりに、最後のほうになると、ソーシャルメディアは得意ではない、などと言いだす矛盾がみられたところです。他には、相手は読書が趣味だといい、日本語を話せる風でいながら(実際、日本語だけでメッセージのやり取りをしていました)、僕の本棚の一部の画像を載せると、食いついてこなかった点です。みんながみんなそうだとは言いませんが、本好きなら他人の本棚に興味が湧くものです。たぶん、本棚にならぶ本のタイトルなどの日本語がわからなかったのでしょう。つまり、メッセージの日本語文章の読み書きは、単純に機械翻訳だけで行われているのです。
他にも、細かい点でいろいろあるのですが、相手は心理操作や心理判断のための質問に長けていました。というか、そういう質問ばかりです。
警察に届ける前に、ChatGPTにも判断を仰いだのですが、詐欺全般における詐欺のポイントをあげながら最後には「詐欺の可能性が高いです」と言ってくれました。
もっと言うと、今年の2月に、北海道釧路市の男性が国際ロマンス詐欺の一種である渡航詐欺未遂にあっています。僕の相手も、日本に移住しようかと考えていると言いだしたので、同じ種類なのでしょう。
というところですが、僕は根がアホなので危ないですね。まあ、疑いの気持ちはずっと持っていましたし、オンラインでは友情も無理だ、と相手には言っていたのです(相手は、「オンラインの関係」や「オフラインの関係」、という言い方をしていました)。
こういう詐欺師がいて、人の好い日本人を狙っています。みなさんも気を付けられますように。
僕を巻き込んだ詐欺師のアカウントは、まだTwitterで生きています。
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