読書。
『漫画 君たちはどう生きるか』 漫画:羽賀翔一 原作:吉野源三郎
を読んだ。
ここで紹介するには珍しく、漫画の読書です。
吉野源三郎の『君たちはどう生きるか』の漫画化したもので、
その原作は、乃木坂46の齋藤飛鳥ちゃんがこの漫画版が出る前に、
どこかで推薦していたのではなかったかな。
とても好内容でした。
主人公コペル君は優秀な中学生で、
いろいろな発見をするような人、
それも哲学的だったり社会学的だったりすることをよく発見する。
人間は自己中心的なものじゃないこと、
そしてほとんど意識はされていないけれど、
たとえば一つの製品に関わる人が大勢いるなど、
みんなが社会的に繋がっていること、
そして自尊心が大事なこと、
などなど、
オトナの僕が読んでも、背骨を矯正されるように
自分の歩く人生の道をふらふらあみだに歩いていることに気付かされます。
もともと戦前の小説で、
対象とされているのも、当時中学校に通えるくらいの財力がある中で、
さらに富裕層に位置し、
そしてしっかり勉学に励み自分の性質を磨くことも忘れないような
(あるいはその予備軍)、
立派になろうとする子に向けたもののように感じました。
しかし、現代になって本書を掘り返してみれば、
ターゲット層として考えられる層は、
当時より貧困がやわらぎ義務教育が進んだ分もっと広範になり、
ほぼ誰が読んでも考えさせられるようなものになっていると思います。
だから、こんなにヒットしたんでしょうね。
でもまあ、戦前の本らしさがありますね、
精神の下劣な連中みたいなのには容赦ない態度みたいで。
そういうところはご愛嬌だし、いろいろ読む人ごとに考えればいい話。
本書に書かれていることが実に新鮮で、
加えて本質をついていることに驚かされるのですが、
せっかく何十年も前に発表された良書であっても、
コモディティ化しなかったことを
吉野源三郎氏は天国で悔やんでいるかもしれない。
今この機会にこそ、本書の内容が理解され、共感され、
広く知れ渡ればいいなあと思いました。
まだ読んでいない方はぜひぜひ。
おすすめです。
『漫画 君たちはどう生きるか』 漫画:羽賀翔一 原作:吉野源三郎
を読んだ。
ここで紹介するには珍しく、漫画の読書です。
吉野源三郎の『君たちはどう生きるか』の漫画化したもので、
その原作は、乃木坂46の齋藤飛鳥ちゃんがこの漫画版が出る前に、
どこかで推薦していたのではなかったかな。
とても好内容でした。
主人公コペル君は優秀な中学生で、
いろいろな発見をするような人、
それも哲学的だったり社会学的だったりすることをよく発見する。
人間は自己中心的なものじゃないこと、
そしてほとんど意識はされていないけれど、
たとえば一つの製品に関わる人が大勢いるなど、
みんなが社会的に繋がっていること、
そして自尊心が大事なこと、
などなど、
オトナの僕が読んでも、背骨を矯正されるように
自分の歩く人生の道をふらふらあみだに歩いていることに気付かされます。
もともと戦前の小説で、
対象とされているのも、当時中学校に通えるくらいの財力がある中で、
さらに富裕層に位置し、
そしてしっかり勉学に励み自分の性質を磨くことも忘れないような
(あるいはその予備軍)、
立派になろうとする子に向けたもののように感じました。
しかし、現代になって本書を掘り返してみれば、
ターゲット層として考えられる層は、
当時より貧困がやわらぎ義務教育が進んだ分もっと広範になり、
ほぼ誰が読んでも考えさせられるようなものになっていると思います。
だから、こんなにヒットしたんでしょうね。
でもまあ、戦前の本らしさがありますね、
精神の下劣な連中みたいなのには容赦ない態度みたいで。
そういうところはご愛嬌だし、いろいろ読む人ごとに考えればいい話。
本書に書かれていることが実に新鮮で、
加えて本質をついていることに驚かされるのですが、
せっかく何十年も前に発表された良書であっても、
コモディティ化しなかったことを
吉野源三郎氏は天国で悔やんでいるかもしれない。
今この機会にこそ、本書の内容が理解され、共感され、
広く知れ渡ればいいなあと思いました。
まだ読んでいない方はぜひぜひ。
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