算法少女の問題で、解答 R:r=13:4 を導く方法です。
とりあえずの解答です。「最大」というあたりの論議は後日にお知らせします。
また、三角形PABで、図のようにPA>PB とします。
角PBAの大きさをxとします。
三角形APBの内接円の半径をrとします。
半円の中心をOとします。OからPAにひいた垂線と弦PAの交点
をM,また半円Oとの交点をNとします。するとMはPAの中点。
OMとPBは平行です。
MNの中点をO'とし,O'M=sを半径とする円O'はPAと半円Oに接します。
なぜなら,O'MはPAと垂直であるから,円O'はPAに接します。
また,中心距離 OO'=ON-O'N=R-s ですから,円O'は半円Oに内接します。
これが題意の最大の円です。(最大についての議は後日)
R=1としておきます。あとでR倍すればいいのですから。
このような準備で,角PBA=x とします。
PA=AB*sin x=2sin x
PB=AB*cos x=2cos x
ここで三角形PABの面積を2通りに考えます。
三角形PAB=1/2*PA*PB
=2*sin x*cos x
三角形PAB=r/2*(PA+PB+AB)
=r/2*(2sin x+2cos x+2)
=r*(sin x+cos x+1)
したがって,2*sin x*cos x=r(sin x+cos x+1) ・・・(1)
ここで三角形MAOで,AMとPBが平行であるので,角MOA=xですから
MO=cos x=1-2s
ここで,s=rという条件より
r=(1-cos x)/2・・・・・(2)
(1)(2)から次の三角関数の方程式ができます。
2*sin x*cos x={(1-cos x)/2}*(sin x+cos x+1)
4*sin x*cos x=(1-cos x){(1+cos x)+sin x}
4*sin x*cos x={1-(cos x)^2}+(1-cos x)*sin x
4*sin x*cos x=(sin x)^2+(1-cos x)*sin x
sin xは0でないことを考慮すると
4*cos x=sin x+1-cos x
5*cos x-sin x-1=0
sin x=sqr(1-(cos x)^2)より
cos x=t とおいて,
5t-sqr(1-t^2)-1
5t-1=sqr(1-t^2)
両辺を2乗して変形すると
26t^2-10t=0
tは0でないので,t=5/13
(1)に代入して,r=4/13
ここで,図をR倍したときのrをrと置き換えると
r=(4/13)*R
したがって R:r=13:4です。
以上です。
三角関数を用いないで解くことができます。後日紹介。
とりあえずの解答です。「最大」というあたりの論議は後日にお知らせします。
また、三角形PABで、図のようにPA>PB とします。
角PBAの大きさをxとします。
三角形APBの内接円の半径をrとします。
半円の中心をOとします。OからPAにひいた垂線と弦PAの交点
をM,また半円Oとの交点をNとします。するとMはPAの中点。
OMとPBは平行です。
MNの中点をO'とし,O'M=sを半径とする円O'はPAと半円Oに接します。
なぜなら,O'MはPAと垂直であるから,円O'はPAに接します。
また,中心距離 OO'=ON-O'N=R-s ですから,円O'は半円Oに内接します。
これが題意の最大の円です。(最大についての議は後日)
R=1としておきます。あとでR倍すればいいのですから。
このような準備で,角PBA=x とします。
PA=AB*sin x=2sin x
PB=AB*cos x=2cos x
ここで三角形PABの面積を2通りに考えます。
三角形PAB=1/2*PA*PB
=2*sin x*cos x
三角形PAB=r/2*(PA+PB+AB)
=r/2*(2sin x+2cos x+2)
=r*(sin x+cos x+1)
したがって,2*sin x*cos x=r(sin x+cos x+1) ・・・(1)
ここで三角形MAOで,AMとPBが平行であるので,角MOA=xですから
MO=cos x=1-2s
ここで,s=rという条件より
r=(1-cos x)/2・・・・・(2)
(1)(2)から次の三角関数の方程式ができます。
2*sin x*cos x={(1-cos x)/2}*(sin x+cos x+1)
4*sin x*cos x=(1-cos x){(1+cos x)+sin x}
4*sin x*cos x={1-(cos x)^2}+(1-cos x)*sin x
4*sin x*cos x=(sin x)^2+(1-cos x)*sin x
sin xは0でないことを考慮すると
4*cos x=sin x+1-cos x
5*cos x-sin x-1=0
sin x=sqr(1-(cos x)^2)より
cos x=t とおいて,
5t-sqr(1-t^2)-1
5t-1=sqr(1-t^2)
両辺を2乗して変形すると
26t^2-10t=0
tは0でないので,t=5/13
(1)に代入して,r=4/13
ここで,図をR倍したときのrをrと置き換えると
r=(4/13)*R
したがって R:r=13:4です。
以上です。
三角関数を用いないで解くことができます。後日紹介。