TakaPの数学日記

数学を教えていて感じたことや日常の感想などを記録しました。

駅前の整形外科

2008年01月31日 17時50分38秒 | 日記
 駅前の整形外科から荷物が運び出された。昨年の10月1日に突然院長が亡くなった。自転車置き場の目の前にある病院には、いつも年配の患者でいっぱいだった。土曜日など、自転車を置いて駅に向かうと、病院前には早くから5~10人ほどの患者が病院が開くのを待っていた。

 4月に脱臼したときに、この病院を訪ねた。左肩が痛く、思うようにならなかったのは4月3日であった。小雨が降っていた道をとぼとぼと歩いて、駅前の病院に出かけた。しばらく待ってから、やっと診察を受けた。
 院長先生は、きりっとした顔立ちの方だった。ご老人達が病院に通ってくるのもうなづけた。

 脱臼骨折。
 ということで、肩に麻酔を打ち、三人がかりで脱臼の「整復」をしてもらった。三人がかりだったのだが、脱臼してから半日以上が経っていたので、整復がむずかしく、結局うまくいかなかった。
 院長先生は総合病院あてに紹介状を書いてくれた。
 整復が上手くできなかったので、いらだっていたようにも思えた。
 
 それから半年。総合病院に通うこともなくなってからの10月。この病院のシャッターがおろされ、「院長急死」の張り紙がしてあった。

 夜になると、整形外科の看板に灯りがともるが、病院内では事後処理をする人影が時々見えた。先日、病院内の荷物が運び出された。

 1日しかお世話にならなかったが、紹介状のおかげで総合病院での診察が受けられた。先生の顔は忘れかけてはいるが、自転車置き場のそばを通るたびに、あの日のことを思い出す。

コメント
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