数学コンテスト再テストのあと再々テストを実施。これで再テストは5回目になる。テストは同じ問題を繰り返すのではなく。同じ形式で問題を入れかえる。テストを繰り返しても、学力が低い生徒は合格はできない。数学は単に暗記しただけでは通用しない教科である。そこが漢字コンテストやスペリングコンテストとは違う。
私のねらいは、こういう機会を通じて、数学嫌いの生徒を減らすことである。例えば正負の数の段階でつまずいている生徒は、足し算、引き算が出来ていない。
正負の数の考えは小学校の簡単な計算の段階でその基礎が出来ているようだ。
例えば、 3+2=5 のような計算は、純粋に足し算だ。
ところが、 8+3=11のような計算の場合は違う。それはこういうわけだ。
位取りという約束によって、11は10+1という意味になる。
すると、8+3の結果をどう表現するのかといえば10進法で表現するのだから
8+3=8+(2+1)=(8+2)+1=10+1=11 となる。
このとき、頭の中では3から2取られて8に加える操作をしている。
頭の中で、損得勘定をしているのだ。私はこれが正負の数の概念を作る元になるのではないかと思っている。
ここらあたりの計算(一桁と一桁の加減)については生徒一人一人によって考え方が異なるようだ。
数学教育協議会という民間サークル(私も会員になっている)では五二進法という考えで教えている人が多いと聞く。
8+3=(5+3)+3=(5+3)+(2+1)=5+(3+2)+1
=(5+5)+1=10+1=11
ところで、10を2つの数に分解する方式では
8+3=8+(2+1)=(8+2)+1=10+1=11
と計算するので
8+□=10 にあてはまる数2をさがすことが求められる。
この方法は小学校一年生では難しいとされる。10の補数を探せない児童もいる中では落ちこぼれを作る指導とならないだろうか。
五二進法は「5の補数」を探せばよい。5の補数なら指を見ればよいからだ。
そして、片方の手が5、両手で10となる。5や10を「塊」としてとらえさせる指導法である。
もちろん10の補数が探せる児童には五二進法で教える必要はないだろう。
一桁の加減が出来るかどうかは 8+7の結果を聞くことで調べている。
そのときの生徒の反応を見る。苦手な生徒は指を使ったり、紙につぶつぶ(・・・など)
を書いて答える。中学生3年生でもそういう生徒はいるのだ。
私は 五二進法で 8+7=(5+3)+(5+2)=(5+5)+(3+2)
=10+5=15
と教えていたが、正負の数の概念を教えるためには
8=10-2と考えさせ、10の補数である2を思いつかせた方が良いと感じた。
つまり、8+7=8+(2+5)=(8+2)+5=10+5=15であるが
より本質的には
8+7=(10-2)+(2+5)=10-2+2+5=10+0+5=15
だったのだ。
もとの8+3について言えば
表面的には
8+3=8+(2+1)=(8+2)+1=10+1=11 であるが
実は、8+3=(10-2)+(2+1)=10-2+2+1=10+1=11
であるのではないだろうか。
正負の数が分からない生徒には、一桁の加減に戻って指導する必要があるようだ。
私のねらいは、こういう機会を通じて、数学嫌いの生徒を減らすことである。例えば正負の数の段階でつまずいている生徒は、足し算、引き算が出来ていない。
正負の数の考えは小学校の簡単な計算の段階でその基礎が出来ているようだ。
例えば、 3+2=5 のような計算は、純粋に足し算だ。
ところが、 8+3=11のような計算の場合は違う。それはこういうわけだ。
位取りという約束によって、11は10+1という意味になる。
すると、8+3の結果をどう表現するのかといえば10進法で表現するのだから
8+3=8+(2+1)=(8+2)+1=10+1=11 となる。
このとき、頭の中では3から2取られて8に加える操作をしている。
頭の中で、損得勘定をしているのだ。私はこれが正負の数の概念を作る元になるのではないかと思っている。
ここらあたりの計算(一桁と一桁の加減)については生徒一人一人によって考え方が異なるようだ。
数学教育協議会という民間サークル(私も会員になっている)では五二進法という考えで教えている人が多いと聞く。
8+3=(5+3)+3=(5+3)+(2+1)=5+(3+2)+1
=(5+5)+1=10+1=11
ところで、10を2つの数に分解する方式では
8+3=8+(2+1)=(8+2)+1=10+1=11
と計算するので
8+□=10 にあてはまる数2をさがすことが求められる。
この方法は小学校一年生では難しいとされる。10の補数を探せない児童もいる中では落ちこぼれを作る指導とならないだろうか。
五二進法は「5の補数」を探せばよい。5の補数なら指を見ればよいからだ。
そして、片方の手が5、両手で10となる。5や10を「塊」としてとらえさせる指導法である。
もちろん10の補数が探せる児童には五二進法で教える必要はないだろう。
一桁の加減が出来るかどうかは 8+7の結果を聞くことで調べている。
そのときの生徒の反応を見る。苦手な生徒は指を使ったり、紙につぶつぶ(・・・など)
を書いて答える。中学生3年生でもそういう生徒はいるのだ。
私は 五二進法で 8+7=(5+3)+(5+2)=(5+5)+(3+2)
=10+5=15
と教えていたが、正負の数の概念を教えるためには
8=10-2と考えさせ、10の補数である2を思いつかせた方が良いと感じた。
つまり、8+7=8+(2+5)=(8+2)+5=10+5=15であるが
より本質的には
8+7=(10-2)+(2+5)=10-2+2+5=10+0+5=15
だったのだ。
もとの8+3について言えば
表面的には
8+3=8+(2+1)=(8+2)+1=10+1=11 であるが
実は、8+3=(10-2)+(2+1)=10-2+2+1=10+1=11
であるのではないだろうか。
正負の数が分からない生徒には、一桁の加減に戻って指導する必要があるようだ。