TakaPの数学日記

数学を教えていて感じたことや日常の感想などを記録しました。

式の計算の利用

2009年07月11日 12時26分40秒 | 数学
 3年生、式の計算の利用で文字を使った証明問題を解く指導。

2つの続いた奇数の積に1を加えると、4の倍数になる。このことを証明せよ。

 証明法は簡単で、2つの続いた奇数は、nを整数とすると2n-1, 2n+1と表せるのだが。奇数は2n+1だよと教えられた生徒達は2n+1, 2n+3と考えたりもする。
またなぜ奇数は2n+1とするのか分からないまま、3年生になっている生徒もいる。
そこで、こんな指導法を考えた。

T「では、2つの続いた奇数の積に1を足してみましょう。まず1と3」
S「1×3+1=4」
T「では、3と5」
S「3×5+1=16」

T「5と7」
S「5×7+1=36」
T「どれも4の倍数になるね。では他の続いた2つの奇数ではどうかな」
S「35と37」
T「ちょっとでかいど、まあいいか。どうなる?」
S「35×37+1=1296」
T「4の倍数になるかな?」
S「なります」
T「1296÷4=324だから4の倍数だ」
T「ところで4の何倍なんだろう。これでは数が大きすぎる」
T「もう少し小さい奇数で考えよう。」
S「では、7と9で、7×9+1=64」
T「なーんださっきの続きみたい。でもいいか・・・」
S「9と11。9×11+1=100」
T「では今までのところを整理してみよう」

1,3 1×3+1=4 =4×1  4の 1倍
3,5 3×5+1=16=4×4  4の 4倍
5,7 5×7+1=36=4×9  4の 9倍
7,9 7×9+1=64=4×16 4の16倍
9,11 9×11+1=100=4×25 4の25倍

こうして続けると・・・。そろそろ分かったかな?

続く

コメント
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