基礎クラスでの授業。正負の数の計算のところを塾の先生はどう教えたか紹介しよう。学校教育とは違った切り口で、興味深い。
たった1時間で正負の数の計算を教えるのだから、相当にポイントを絞った授業になった。
まずは正負の数の乗除を教えた。これには符号の約束があるのだが、学校で習うように、「同符号の掛け算は・・・」などという教え方はしない。
たとえ話を利用して
(+)×(-)=-
(-)×(+)=-
(-)×(-)=+
(+)×(+)=+
を教えた。(というより、覚えさせた)
+は男で-は女、男は講師の先生の上司の○○先生。女は○○先生の奥さん。
「○○先生はお小遣いが足りないので、奥さんに値上げを要求しました。どちらの言い分が勝ちますか?」
「先生は、お小遣いが足りないので値上げを頼んだのですが、奥さんの返事は、
『ふーん、で?』でした。」
「○○先生と奥さんが戦ったのです。勝ったのはどっちですか?」
「そうです奥さんですね。」
「男と女が戦った結果は女の勝ち」
「だから(+)×(-)=- です!」
とやるのです。これは生徒の記憶にのこるやり方だと思った。もちろん数学的には誤りだが・・・。こういうのもありかと思った。
(-)×(+)=- も同じように教えて、
(-)×(-)=+ はどうするのかというと・・・
「先生の奥さんと、先生のお母さんが口げんかしました。さあどうなるのでしょうか?」
「ここで二人の間に○○先生が仲裁に入りました。」
「女と女のけんかには男が仲裁するので、結果は男」
「つまり(-)×(-)=+ です。」
(+)×(+)=+ これは簡単に流して押さえた。
こうして、符号の約束を「記憶」させて、乗法と除法の練習に入った。
その後 -(-3)=+3などの指導をした後、プリント教材の四則の混じった計算の練習に入った。
正負の数の加法の復習はほとんどやっていない。復習が必要なのは、このクラス23人のごく一部5名未満ほどだということが事前のテストで分かっているから、省略したのだろう。
そのかわり、計算の順序を何度も繰り返し教えていた。これは、指導内容を絞ったいい方法だと思った。われわれはともすると教えすぎになってはいないだろうか。
指導内容には数学の原理原則から外れた内容もあり、私からすると心配なところもあったが、「復習し、すっきりさせる」という観点から見ればこれでいいのかもしれない。
基礎クラスの生徒には当面は数学原理はあまり強調しないほうがいいようだ。
これは塾のノウハウなのかそれとも講師の先生のノウハウなのか、聞きたい気もした。
たった1時間で正負の数の計算を教えるのだから、相当にポイントを絞った授業になった。
まずは正負の数の乗除を教えた。これには符号の約束があるのだが、学校で習うように、「同符号の掛け算は・・・」などという教え方はしない。
たとえ話を利用して
(+)×(-)=-
(-)×(+)=-
(-)×(-)=+
(+)×(+)=+
を教えた。(というより、覚えさせた)
+は男で-は女、男は講師の先生の上司の○○先生。女は○○先生の奥さん。
「○○先生はお小遣いが足りないので、奥さんに値上げを要求しました。どちらの言い分が勝ちますか?」
「先生は、お小遣いが足りないので値上げを頼んだのですが、奥さんの返事は、
『ふーん、で?』でした。」
「○○先生と奥さんが戦ったのです。勝ったのはどっちですか?」
「そうです奥さんですね。」
「男と女が戦った結果は女の勝ち」
「だから(+)×(-)=- です!」
とやるのです。これは生徒の記憶にのこるやり方だと思った。もちろん数学的には誤りだが・・・。こういうのもありかと思った。
(-)×(+)=- も同じように教えて、
(-)×(-)=+ はどうするのかというと・・・
「先生の奥さんと、先生のお母さんが口げんかしました。さあどうなるのでしょうか?」
「ここで二人の間に○○先生が仲裁に入りました。」
「女と女のけんかには男が仲裁するので、結果は男」
「つまり(-)×(-)=+ です。」
(+)×(+)=+ これは簡単に流して押さえた。
こうして、符号の約束を「記憶」させて、乗法と除法の練習に入った。
その後 -(-3)=+3などの指導をした後、プリント教材の四則の混じった計算の練習に入った。
正負の数の加法の復習はほとんどやっていない。復習が必要なのは、このクラス23人のごく一部5名未満ほどだということが事前のテストで分かっているから、省略したのだろう。
そのかわり、計算の順序を何度も繰り返し教えていた。これは、指導内容を絞ったいい方法だと思った。われわれはともすると教えすぎになってはいないだろうか。
指導内容には数学の原理原則から外れた内容もあり、私からすると心配なところもあったが、「復習し、すっきりさせる」という観点から見ればこれでいいのかもしれない。
基礎クラスの生徒には当面は数学原理はあまり強調しないほうがいいようだ。
これは塾のノウハウなのかそれとも講師の先生のノウハウなのか、聞きたい気もした。