TakaPの数学日記

数学を教えていて感じたことや日常の感想などを記録しました。

中学受験問題

2011年07月09日 09時29分29秒 | 数学
 中学の受験問題らしい。メールで質問が来た。

「1から100までの整数で、6で割ると4余る数は何個ありますか」という問題。
質問者は、「解答を見たところ100-4=96 96÷6=16 で答えは16個というのだが、理解できない」という。

私は
nを自然数として不等式をつくれば、6n+4≦100 を解けばよいのだから、6n≦100-4 より6n≦96
これからn≦16を得る。これを満たすnは16個あるから、答えは16個。
と考えた。

 これは中学のやり方だから、小学校のやりかたで説明しなくてはならない。
まず100-4の意味だが、「6で割って4余る数」を考えるとき、余りの「4」別にしておくために4を引く。
残りは96。これは何を意味しているのか・・・。
96を6で割ると16になるが、これは6のまとまりが16個あることになる。

96+4から次の数が作れる
6+4          これは10で、6で割ると4余る
6+6+4=6×2+4  これは16で、6で割ると4余る
6+6+6+4=6×3+4 これは22で、6で割ると4余る
・・・・・・・・・・

こうして、100から4を引いた96の中から6ずつのまとまりがをいくつまで出来るか、を調べればよいということになる。

96を6で割ると16。これは

6+6+・・・+6+4=6×16+4 まで6で割って4余る数を作れることになる。
したがって答えは16個。 

 質問者は「先に100÷6をして、ちょうど4余るから、商がそのまま答えになるという考え方はだめですか?」
と聞いて来た。この考え方はおかしいのではないかと一瞬考えたが、後で分かったことだが、この方法でも良かったのだ。
 「商がそのまま答えになる」ということがポイントのようだ。

 後日、質問者とのやりとりをアップしてみよう。この種の問題の課題が分かるかも・・・。
コメント
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