TakaPの数学日記

数学を教えていて感じたことや日常の感想などを記録しました。

いじめ事件

2012年07月14日 01時50分45秒 | 日記

 大津のいじめ事件について新聞やテレビで報道されている。

 自殺者が出ているのにこの市の教育委員会の対応はおかしいと感じた。
私が勤務していた地区ではこんなことはまずなかった。38年の教員生活のうち33年この地区で教員をしていたが、ここは東京都中でもっとも非行の多かったところで、非行に対する対応がどの中学校でも慣れていた。教育委員会から派遣される指導主事たちも、限界はあるが指導助言は手慣れていた。
 いじめらしい行動や現象をみれば、どの教員もまず真っ先に大声で制止したものであった。
 この地区から他の地区へ異動した教員は異動先の地区で「非行のものすごい地域から来た教員」ということでたよりにされたそうだ。

あるブログによれば、
===虐めを見て「やりすぎんなよ」と笑って言うだけだった。===
と担任教師がいったそうだが、とんでもないことである。

 関西の方は色々複雑な事情があるらしいが、この中学校は非行やいじめに対して慣れていないと感じた。
研修会などを開いて、対処の方法を教員集団がもっと学ぶべきであろう。
 いじめや非行の問題は、教師の力量任せでは解決が難しい。生徒は集団で行動する。教員も集団で考え行動するべきだと思う。そして
個々の事例に対して的確な行動がとれるよう学ぶべきだ。
 事件の起きた中学校の教職員数は50名ほどと報道されているところをみると、かなりの大規模校であると想像される。それだけに教職員や生徒がまとまるにも難しさはあると思うが、学年集団のまとまりがいじめを防ぐキーポイントだったのではないだろうか。

 メディアは教師の資質や責任をいうが、それだけでは個人まかせ個人責任論になってしまい、何の解決にもならないと思う。

コメント
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