TakaPの数学日記

数学を教えていて感じたことや日常の感想などを記録しました。

空間図形の基本3

2020年03月16日 00時11分31秒 | 数学


「平面Pと直線lの交点をA。直線lを含む平面Qが平面P
と交わる時にできる交線をmとする。この時、点Aは
2つの直線lとmの交点である。」
このことを証明しなさい。


証明の改良版

交線m上に2点B、Cを取る。


点Aが直線m上にあれば、明らかに命題は成り立つから、
点Aが直線m上にないと仮定する。
この時は点A、B、Cは一直線上にないから、
ただ1つの平面が決まる。
すなわち、この3点を含む平面はただ1つに限る。

ところが仮定より、点Aは直線lと平面Pの交点だから、平面Pと平面Qに含まれ、
点B、Cは平面Pと平面Qの交線だから、これらも平面Pと平面Qに含まれる。

よって、3点A、B、Cは平面Pと平面Qのどちらにも含まれる。
3点A、B、Cを含む平面はただ1つに限るから、
平面Pと平面Qとが一致することになる。
これは平面Pと平面Qとが交わるという仮定に反する。

「点Aが直線m上にない」と仮定すると、「平面Pと平面Qとが交わる」
という命題の仮定に反する矛盾が起こった。
よって点Aが直線m上にないということはあり得ない。

以上から点Aは直線m上にあり、点Aは直線lとmの交点である。
                  (証明終)
終わり

コメント
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