TakaPの数学日記

数学を教えていて感じたことや日常の感想などを記録しました。

方程式の指導3

2013年10月11日 00時37分49秒 | 数学
xは文字だけれど数を表していることを確認させるために。
==========================================================
80円切手をx枚買いました。さて、いまxが5であるとします。
このとき
80切手を何枚買いましたか?
==========================================================

「5枚」という答えを引き出し、ここまで準備した所で

==========================================================
80円切手をx枚買いました。代金をxの式で表しなさい。
==========================================================

xが3だとします。このとき、何枚買いましたか。代金を求める式は?
・・・・・・
xが7だとします。このとき、何枚買いましたか。代金を求める式は?

x枚買いました。代金を求める式は?
こんなにていねいにやらなくても
  80×x
と答えてくれるはず。

80×5=400 とおなじように
80×x=80x と書くことを教える。


このあとは代入の練習をする。
80x=80×x

x=3のとき 80xは何になるかを切手を買う場面
とともに考える。

「このとき」xの値は3になっているから
xのところに3が入れ替わって(代入という)

80x=80×x=80×3=240

を教える。

で、ここでの目的は2x+3という式について考えるため
なので、次は80x+10x、80x+10y、80x+10
の3つの場面を提示する。 

つづく

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方程式の指導2

2013年10月10日 02時40分27秒 | 数学

で、いよいよ 2x+3=11 ってなあに?と聞いた。
さっぱり分からないのである。

生徒にしてみれば、 2x+3 がこれ以上簡単にならない式
かどうかも分からないのに
 2x+3=11 つまり 「2x+3 は 11 だ」という訳だから。
 そうなると、2x+3=9 とか 2x+3=15 だなどと言えば
もっと分からなくなる。

 問答の後は文字xを使った式についての復習をした。

 まず「文字は数の身代わりである」ことを教えた。


文字の導入から。

1枚80円の切手を何枚か買う場面を考える。

80円切手1枚では代金は80円。
80円切手2枚では代金は160円

このときの式80+80=160とする
(あえて160×2=160とはしない。)

80円切手3枚では代金は240円。
このときの式80+80+80=240とする。

80円切手4枚では代金は320円。
このときの式80+80+80+80=320とする。

・・・・・・・

では、80円切手9枚では?
80+80+・・・+80+80=???

80が9個

大変だね。うまく計算する方法は?
80×9と答えれば次へ行く。

そうでなければ2枚のとき、3枚のときへ戻って考えさせ
80×2、80×3を導かせる。

かけ算を使うと便利だね。
と、押さえて、特殊な場合として80×1や80×0にも触れておく。

いよいよ x だぞ。
xは文字だけれど数を表していることを確認させるために。
==========================================================
80円切手をx枚買いました。さて、いまxが5であるとします。
このとき
80切手を何枚買いましたか?
==========================================================

ここで「5枚」と答えてくれればいいのだが、答えてくれたときは
xが3だとします。このとき、・・・
xが7だとします。このとき、・・・
・・・・・・・
と聞いて、xは場面によって色々な数を表すことを確認する。

もし5枚と答えてくれないときの対策。
「xっていろいろな数なんだけど謎の数なんだ」
「何かある数になっているんだけど、その時々でいろいろな数になっている」
「いま、今だよ、いま、xが5になってるんだ。このとき」
「このとき、君が神様になって『時間よ止まれ』といって、xの動きを止めたんだ。いまxは何になっているの?」
ここではさすがに「5」というでしょう。言わなかったら同じ質問をゆっくり
繰り返す。
「そう、xは今、5だね」
「では、80切手をx枚買っているんだけれど、このとき何枚買ったの?」

これで「5枚」と答えてくれるだろう。

文字xというものが数の身代わりであることや、問題の場面が頭に入って
いないと答えてくれないので、図をかいて説明する。

図は次回

つづく

80円切手x枚の代金をxで表すと・・・。

80+80+・・・+80+80
80がx個の場合ではうまくあらわせないことに触れながら

  80×x という式になることを確認する。


つづく














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方程式の指導1

2013年10月09日 01時10分04秒 | 数学

 中学校で方程式が全然分からないという1年生を指導した。
結果は3時から5時の2時間の指導で、方程式の解き方が
分かったようで、目が輝いて来たのだった。

 この生徒を見たことがあると思ったら、先日夏休み宿題テスト
のやり直しのときに教えた生徒だった。

 正の数と負の数でつまずいていたので、トランプ遊びをやり、
指を使って「数え足し」をしていたので、暗算で計算する方法を
教えた生徒だった。

 文字式の基本から、問答を始めることにした。

2x+3=11 という式がどんなことを表しているのか分からないはずだ。
そこで、2x+3xは?と聞くと、5x と答える。
では、2x+3 は? ときいた所、迷っていた。
ははあやはりそうか・・・。と思ったのだ。

で、いよいよ 2x+3=11 ってなあに?と聞いた。
さっぱり分からないのである。

生徒にしてみれば、 2x+3 がこれ以上簡単にならない式
かどうかも分からないのに
 2x+3=11 つまり 「2x+3 は 11 だ」という訳だから。
 そうなると、2x+3=9 とか 2x+3=15 だなどと言えば
もっと分からなくなる。

 問答の後は文字xを使った式についての復習をした。

つづく


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最小公倍数を求める2

2013年10月08日 07時50分14秒 | 数学

12と14では一般的ではないので、24と36の場合で説明した。

まず24と36をかけると、(実は864だが計算をしないでおいた)
この数が24と36の公倍数となる。
すなわちその数は

24×36  24の36倍
36×24  36の24倍

である。




この数を2で割ると432になるが、
これはふせて「どちらも同じ数で36の12倍、24の18倍となるでしょ?」ときくと、「はい」


つぎにまだ2で割れるから、割ってあげると
36の6倍、24の9倍という公倍数が見つかる。


さらに3で割ることができて
36の2倍、24の3倍という公倍数が見つかった。


こうして36と24の最小公倍数72が求まる。

まとめると


縦型の計算では


まず2で割る

2×18×12=432





2×2×9×6=216


つぎに3で割る


2×2×3×2=72

今度教えるときは、縦型の計算を教えたい。


おわり


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ベルリン、国会議事堂

2013年10月07日 07時08分47秒 | 旅行

統一ドイツの国会議事堂。

ベルリン市庁舎とテレビ塔。
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ベルリン

2013年10月06日 08時59分22秒 | 旅行



 ベルリンの壁、壁、壁。そして壁を越えようとした人々は銃殺されたという。
 東ベルリンや東ドイツの支配者の焦りから、多くの人々の自由と人命が失われた。
 社会体制の敗北は始まっていたのだ。犠牲者を弔う碑の列、列。
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ドイツ旅行、ドレスデン

2013年10月05日 00時19分51秒 | 旅行

ドレスデンのゼンパーオペラ。国立歌劇場か。世界で二番目に古いオーケストラがある。ワーグナーはここの第二代監督だった。

そばを流れるエルベ川。
10月3日、現地時間およそ11時ごろ。
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ドイツ旅行中

2013年10月04日 00時35分00秒 | 旅行

ただ今ドイツを旅行中なのだ。
まずはフュッセン近くの町シュバンガウへ。山の中腹にあるノイスバンスタイン城。
ディズニーランドにあるシンデレラ城のモデルと言われている。
次は世界遺産のヴィース教会。奇跡の涙のキリスト像で有名。
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最小公倍数を求める1

2013年10月03日 04時49分56秒 | 数学

 夜の学習教室で、分数の計算をしている生徒が、通分で困っていた。
分母が12と14の場合の通分だった。12と14の最小公倍数を求めることが要求される。
12と14の最小公倍数は84なのだが、これを見つけるのには
「12×14を2で割れば良い」と教えたのだが、首を傾げていた。
最小公倍数を簡単に求めるには縦型の計算、
たとえば
24と36であれば

こんなふうに24と36の公約数でつぎつぎに割って行けば良い。
このやりかたを知っていれば

  2)12 14
     6  7

からただちに 2×6×7=84 と求めることができる。
このやりかたを知らないので
「12と14をかけて2で割ればいいんだよ」と教えたのだった。

とっさに思ったのは昔教えた方法。

12×14=168 でこれは12と14の公倍数

84=12×14 で12の14倍
84=14×12 で14の12倍

公倍数であるからこれを通分の分母にすれば良いのだが、もっと小さい数はないかと考える。

12×14 と 14×12 をそれぞれ2で割ってみる。
すなわち、かける数(右の数)14と12をそれぞれ2で割ると

12×7 と 14×6 が得られるが、どちらも同じ84で、

12の7倍、14の6倍とわかる。

かける数7と6には公約数は1しかないので、2以上の公約数で割ることはできない。
もっと小さい公倍数はみつからないので、最小公倍数は84となる。

ここでもし、かけられる数(左の数)12と14を公約数の2で割ってしまうと
6×7 7×6 で共に42になるが、これは14の倍数ではあるが、
もはや12の倍数ではない。
すなわち、右の数を公約数で割り続ければよい。

これで何とか納得してくれた。2で1回割るだけなので、一般的ではない。
そこで24と36の場合で再び説明した。

つづく

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旅行

2013年10月02日 12時06分35秒 | 旅行
旅行中なので、ブログの更新をすっかり忘れていた。
バスで次々と移動していたし、パソコンはないわで、
ついうっかりしていた。機会があったら、アップしたいと思う。
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