で、いよいよ 2x+3=11 ってなあに?と聞いた。
さっぱり分からないのである。
生徒にしてみれば、 2x+3 がこれ以上簡単にならない式
かどうかも分からないのに
2x+3=11 つまり 「2x+3 は 11 だ」という訳だから。
そうなると、2x+3=9 とか 2x+3=15 だなどと言えば
もっと分からなくなる。
問答の後は文字xを使った式についての復習をした。
まず「文字は数の身代わりである」ことを教えた。
文字の導入から。
1枚80円の切手を何枚か買う場面を考える。
80円切手1枚では代金は80円。
80円切手2枚では代金は160円
このときの式80+80=160とする
(あえて160×2=160とはしない。)
80円切手3枚では代金は240円。
このときの式80+80+80=240とする。
80円切手4枚では代金は320円。
このときの式80+80+80+80=320とする。
・・・・・・・
では、80円切手9枚では?
80+80+・・・+80+80=???
80が9個
大変だね。うまく計算する方法は?
80×9と答えれば次へ行く。
そうでなければ2枚のとき、3枚のときへ戻って考えさせ
80×2、80×3を導かせる。
かけ算を使うと便利だね。
と、押さえて、特殊な場合として80×1や80×0にも触れておく。
いよいよ x だぞ。
xは文字だけれど数を表していることを確認させるために。
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80円切手をx枚買いました。さて、いまxが5であるとします。
このとき
80切手を何枚買いましたか?
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ここで「5枚」と答えてくれればいいのだが、答えてくれたときは
xが3だとします。このとき、・・・
xが7だとします。このとき、・・・
・・・・・・・
と聞いて、xは場面によって色々な数を表すことを確認する。
もし5枚と答えてくれないときの対策。
「xっていろいろな数なんだけど謎の数なんだ」
「何かある数になっているんだけど、その時々でいろいろな数になっている」
「いま、今だよ、いま、xが5になってるんだ。このとき」
「このとき、君が神様になって『時間よ止まれ』といって、xの動きを止めたんだ。いまxは何になっているの?」
ここではさすがに「5」というでしょう。言わなかったら同じ質問をゆっくり
繰り返す。
「そう、xは今、5だね」
「では、80切手をx枚買っているんだけれど、このとき何枚買ったの?」
これで「5枚」と答えてくれるだろう。
文字xというものが数の身代わりであることや、問題の場面が頭に入って
いないと答えてくれないので、図をかいて説明する。
図は次回
つづく
80円切手x枚の代金をxで表すと・・・。
80+80+・・・+80+80
80がx個の場合ではうまくあらわせないことに触れながら
80×x という式になることを確認する。
つづく