イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

水軒沖釣行

2019年11月15日 | 2019釣り
場所:水軒沖
条件:中潮 8:01満潮
釣果:コウイカ 3匹

今朝の和歌山市の最低気温は6.4℃だったそうだ。今年一番の寒さということで、確かに寒い。今朝の満月も凍れるようだ。



まだ、バイクのハンドルを握る指はそれほどでもないけれども、船外機のハンドルを握っている指はちぎれるほどの痛みだ。ただ、これは僕のイメージだけかもしれないが、イカは寒くなるほどいい感じにいなっていく。

今日もその通りで、仕掛けを下してすぐに1匹目のアタリがあった。おお、やっぱりいいじゃないかと思ったけれどもあとが続かない。そしてそんな日はアタリも渋い。アタっているのかどうかわからないけれども合わせたら掛かっていたという感じだ。

前回の釣行では今年の状況に手ごたえを感じたけれども、その確信が早くも揺らぎつつある。今月は天気がよければイカ釣りにはあと2回行こうと思っている。そこら辺で答えもでるだろう。
もう少し釣らないとお正月用のストックができないのだ・・・。
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「銃・病原菌・鉄 (下)1万3000年にわたる人類史の謎」読了

2019年11月14日 | 2019釣り
ジャレド・ダイアモンド/著 倉骨彰/訳 「銃・病原菌・鉄 (下)1万3000年にわたる人類史の謎」読了


下巻は文字や技術の発達がなぜオセアニアのほうが早かったのか、どうして新大陸では発達しなかったのかということの考察がなされている。

アメリカ大陸の中央部(メキシコや地峡部あたり)でも文字は開発されていたけれども、それが大陸全体に伝播することなくその前にヨーロッパ諸国に征服されてしまった。その差はどうしてだったのか。これは上巻で言及されていたとおり、結局、食糧生産力の差であった。
食料の生産が増えてくると、それを管理するための方法が必要になってくる。在庫を記録し、必要ならば分配する。そういうことを正確に行うためには文字が必要だ。そして、当初、文字を操ることができる人は限られており、その人たちは管理を専門におこなうため食糧生産には従事しない。こういうことができるのは彼らを養うことができる余剰食糧を確保できたからである。これは技術についても言える。青銅器や鉄器を作る人を養うことができるほどの食糧があるからそれを作れる。そして、そういう技術が食糧増産につながる。文字や技術が先か食糧増産が先かはわからないけれども、とにかくそれが両輪となって小さな集団は首長社会から部族社会、さらに国家へと拡大をしてゆく。

それが、アメリカ大陸では食糧増産に手間取りヨーロッパよりも遅れた。征服する側と征服される側の違いはそのわずかの差だけであったという。小さな一歩の差が時を隔てるごとに大きな差となっていく、まるで人生のようだ・・。
そして、人口が密集した世界では伝染病が発生する可能性が高く、そういう場所で暮らしている人たち葉にはたくさんの免疫ができる。無症候性キャリアとなった彼らは海を渡って免疫のない人たちを感染者にして弱らせてしまう。それも征服のために役立った。

ただ、技術革新については、それをどう使うかというひらめきも必要だ。たとえば、車輪について例が挙げられている。車輪はヨーロッパでもアメリカ大陸(メキシコのほうであったそうだが、)でも発明された。しかしながらヨーロッパではそれが産業や戦争など実用に使おうというひらめきがあったけれども、アメリカ大陸では子供のおもちゃとしてしか遺跡に中では発見されていないらしい。著者はこれも人口の差が原因で、人口の分母が大きいとそういうひらめきも増えるだろうというのだ。
こういうことを確率で片付けるというのもどうだかと思うのだが、現実がそうであったのだから仕方がない。そしてもう一度実験してみようということができないのだから覆すことができない。ただ、ハンドトゥマウスの生活ではそんなひらめきは起こらないのは確かなような気がする。現代社会でもそれは同じだろう。貧乏人は食べることで精いっぱいだ。

ただ、一貫して著者は、それは人間として劣っているわけではない。環境がそういう差を作ったのだといたるところで主張している。単に生まれた場所がよかっただけだろう。偉そうにするなということだ。


著者はそういう文明の差と征服される側、征服する側の力学を使い、オセアニア、アフリカの歴史を説明している。

人類の歴史が大陸ごとに異なるのは、それぞれの大陸に住居した人びとが生まれつき異なっていたからではなく、それぞれの大陸ごとに環境が異なっていたからであると著者は言うけれども、それ以外に、好奇心旺盛な人や創意工夫の心をもったほんの一握りの人たちの努力の差が時間の流れとともに大きく広がったのではないだろうか。僕みたいな人間ばかりの世界だったら何の進展もない。それが人口の多寡でそういう人の出現する確率が異なるのだと言われればそうであるけれども、科学系のノーベル賞の受賞者が欧米諸国に偏ってしまっているのは身体的、能力的な違いはないかもしれないがはやはり別の何かがあるのではないだろうかと思う。

それに加えて、著者は一切触れてはいないけれども、宗教的な影響もあるのではないだろうか。ヨーロッパに伝播したメソポタミアの文明が元祖を追い越してしまったのは、ヨーロッパよりも乾燥気味で脆弱な気候であったのにもかかわらず、人口が増えすぎたために環境基盤を破壊し気候が変わってしまったからだというけれども本当にそれだけだろうか。宗教の戒律が文明の発達を邪魔したのだと言えないことはないようにも思うがどうだろうか。
ただ、環境問題や心の問題がこれほど叫ばれるような現代、その教祖たちはそれを見越してそうならないようにブレーキをかけてくれていたのかもしれない。
そのブレーキが壊れてしまった世の中は暴走を続けるしかないんだろうなとつくづく思うのである。

また、この本のエピローグには、こう書いている。「社会は自分たちより優れたものを持つ社会からそれを獲得する。もしそれを獲得できなければ、他の社会にとってかわられてしまうのである。」なんとも残酷である。絶対にブレーキを踏むことができないのが人間の世界なのにちがいない。
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加太沖釣行

2019年11月12日 | 2019釣り
場所:加太沖
条件:大潮 6:08満潮 10:24干潮
潮流:7:02 上り2.9ノット最強 10:42転流
釣果:真鯛 カワハギ タチウオ 各1匹

連休の最終日、この秋の2回目のひとり遠足として白浜への釣行を考えていたのだが、今日は奥さんが車を使うという。1台を二人で共有しているのだから仕方がない。遠征を諦めてイカ釣りにでも行こうかと午前4時に起床。いつも見ている第5管区海保の友ヶ島灯台の海況を見てみると風は4メートル。



この天気なら加太まで行けるのではないかと急きょ道具を取り替えて家を出た。

西の空には大きくてちょっと不気味な色の満月が没しようとしていた。



今思うと、今日のパッとしない結果を予想しているかのようであった。

一文字の切れ目を越えると思いのほか波が高い。昨日の荒れがまだ残っている感じだ。多分小船で出ていればすぐに退散というところだろう。紀ノ川河口にさしかかるともっとひどくなってきた。「なつぞら」総集編の後編をゆっくり見ようかと引き返したが、住金の護岸に隠れると波がない。これくらいだったら行けるんと違うかとまた加太へ舳先を向ける。そんなことを3回ほど繰り返しただろうか、ほかにも出撃してゆく船もあり、僕はチキンじゃないんだと自分に言い聞かせ四たび針路を加太に向けた。



しかし、こんな日に加太へ行ったことはあっただろうかとメモリーの少ない頭のお中のデータベースをまさぐっても途中で引き返した時のものしか出てこない。
ただ、波は高いけれども風は確かに大したことはない。帝国軍奥深く侵入できない同盟軍に混ざって仕掛けを下すがアタリがない。転流時刻の前にはナカトシタまで入りたい。帝国軍の少ない場所に強襲して仕掛けを下すとアタリが出た。
小さいけれども真鯛を取ることができた。これで4連休は2勝1敗でなんとか勝ち越した。

それから間もなくまたアタリ。しかしなんだか変だ。真鯛でも青物でもない。上がってきたのはスレで掛かったカワハギだ。スレでもなんでもいい、これはいい獲物だ。そして、神様が、いつまでもタチウオのこだわってんともっと美味しい獲物もあるで~。っと言っているようだ。
鮎でいうなら、背掛かりだ。



日が昇るにしたがって風が弱くなってきた。これは中の瀬戸を突破してタチウオポイントに行けるのではないかと北上。相変わらず波は高いが風が緩いので前進はできる。ポイントには7,8隻の船がいる。



仕掛けを下すがアタリがない。僕の船の周りにはなぜだかウミネコがたくさん浮いている。きっと奴らは、僕が、アタリがないことに飽き飽きしてすぐにイワシを放り投げてしまうのだろうと待ち構えているに違いない。



はたしてその通りになってしまった。
せっかく刺身にもできるほど新鮮なイワシを用意したけれどもほとんどをウミネコのエサにくれてやってしまった。



時間を経るごとに風と波は穏やかになり、帰途は快適そのもの。

 

あと5時間、天気の移り変わりが早かったらと悔やむのである。


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加太沖釣行

2019年11月10日 | 2019釣り
場所:加太沖
条件:大潮 5:00満潮
潮流:5:31 上り2.3ノット最強 8:59転流
釣果:ボウズ

昨日から4連休をもらっているのだが、その期間の週間予報を見てみると、今日の気圧配置がいちばん理想的だ。だから、昨日はイカ釣りに行っておいて満を持して今日を迎えたのだ。しかし、夕べの予報を見てみると高気圧の中心が日本海に移動している。いや、そんなことはないと、また「正常性バイアス」を働かせるのだ。
しかし、思い込みで天気が回復することはあるはずがなく、田倉崎を回るとかなり風が吹いている。朝イチはタチウオをと思っていたけれども今回も地の瀬戸を突破することができない。真鯛を狙うには上り潮が緩んでいく時刻なので前回同様ナカトシタに入りたいのだが、帝国軍のスターデストロイヤーたちが集結している。



そして同盟軍はこの風では北上できないのか、ソラセ辺りで停滞している。



僕もそれに混ざって仕掛けを落としてみるが、風で仕掛けがまともに落ちない。移動するときは左からまともに風を受けて大きく船が右に傾き僕のプアマンズキャプテンチェアが手で押さえないとこちらに倒れてくる。風は治まるどころかどんどん強くなっている感じだ。
これ以上やっていても無駄だと判断し、田倉崎の陰で帰り支度をしようと移動してみると魚探に大きな反応が出た。



ダメ元で仕掛けを下すとすぐにアタリがあった。ああ、これでボウズをまぬがれられるとホッとしたのもつかの間、フッと軽くなってしまった。仕掛けの一番根元から切られてしまった。大した大きさでもないのでサゴシか何かだろうか。しかし、幹糸の切り口を見てみると、なんだかフグのような気もする。仕掛けを取り替えて続けるとまたアタリがあった。いい感じで魚が乗ったと思ったらまた高切れだ。これもおなじやつの仕業だろうか・・。

次の仕掛けを出そうと道具箱を見てみると、あれれ、補充をするのを忘れていた・・。
ちょうどいい、今日はこれで終了だ。

この場所はいつも、西ノ庄から出てくる漁師たちがアジを釣っている場所だ。今日もそれらしき人は一度に4、5匹のアジかサバのような魚を釣り上げていた。あれはいったいどんな仕掛けを使っているのだろうか。いつも不思議でしかたがない。

港に帰るとあの風がウソのようだ。



なんとも疲れた・・。
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水軒沖釣行

2019年11月09日 | 2019釣り
場所:水軒沖
条件:中潮 4:23満潮 
釣果:コウイカ 3匹 モンゴウイカ 1匹 ハモ 1匹

今朝はグッと冷え込んでる。それでも和歌山市の最低気温は8℃だ。なんだかもっと寒く感じる。物置からバイク用の手袋を引っ張り出して港へ向かう。
海の上も冷えている。海水温はどれくらいかわからないが温水のように感じるのだ。

初島の方を見てみるとタンカーが浮かんで見える。



釣り用の手袋も今シーズン初めて使った。ここ4年間は380円の手袋を使っていたけれども、1000円足すと暖かさとフィット感が段違いだ。やはりあまりにも安いものは買わない方がいいのだろうか・・。
そう言えば、4000円で買ったドライブレコーダーは2回運転しただけでリアカメラが映らなくなってしまった・・。



さて、今日の釣りものは、まだちょっと早いかもしれないがコウイカだ。数年前までは気の早い長老たちがどの魚でも釣れ始めを教えてくれた。チョクリしかり、タチウオしかり、イカもそうだ。しかし、もうみんな港を離れてしまったので自分でシーズンインを探らねばならない。11月下旬からの釣りだと思っているのだが、ここ数日の冷え込みを考えると、海の中はさておいて肌に感じる気温はコウイカの幕あけを告げているのだ。

はたしてその通り、仕掛けを入れて5分も経たないうちに最初のアタリが出た。大きさはそれほどでもないが、シーズン最初の平均的な大きさだ。その後、太陽の光が見えてくるまでに3匹をゲット。
去年は2匹釣るのがやっとだったけれども、去年よりもよさそうだ。

その後、アタリがなくなり、朝一で釣れた場所を行ったり来たりしていると、明らかに魚のアタリ。それまでもエソが食ってきたり、フッキングしなくても魚らしきアタリがあったけれども今度は大きい。おお、今年もマゴチが多いのか!と道糸をたるませないように巻き上げてくると、長い。ああ、またダイナンウミヘビじゃないのとデッキに放り上げたら、太い。あれ、ひょっとしてこれ、ハモじゃないのかしら?



ゆっくり観察してみると、確かにハモだ。こんな魚もいるんだね~と感心していると今度も大きなアタリ。これは大きいイカだ。モンゴウイカだった。その後、またエソがヒット。幹糸を噛まれてズタズタになったのでこれで終了。

まあ、シーズン最初の釣行としては上出来だったのではないだろうか。

アナゴは捌いたことがあるがハモは初めてだ。なんとか開いて今度は骨切り。
どう見ても包丁目の間隔が広いのだが素人ではこれが限界だ。さて、骨が邪魔にならずに食べることができるだろうか・・。


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水軒沖釣行

2019年11月04日 | 2019釣り
場所:水軒沖
条件:小潮 4:58干潮
釣果:ボウズ

今日も北風が強く吹いている。森に暮らすひまじんさんとの釣行は2日か今日かを考えていてのだが、今日にしなくて正解であった。
ちなみに近畿地方で木枯らし1号が吹いたということだ。

タチウオ用のイワシがまるまる残っているので単身でタチウオをもう一度と考えていたけれどもそれどころではない。加太へ行くのにも一苦労という感じだ。
港の周辺なら風を避けられるところもあるだろうと小船に乗ってアオリイカを狙いに出かけてみた。前回釣果のあった雑賀崎はおあつらえ向きに北風をよけることができる。



ほぼ同じ場所に碇を打ってエギをキャストするが、そんなに世の中は甘くない。1時間ほどで嫌になって撤退してしまった。
港には午前8時半ごろには帰ってきていたが、雑賀崎のサンマの販売店が開いていればと思い訪ねてみた。
こういうところは開店時間が早いようで、すでに営業中の旗が上がっていた。
叔父さんの家の分と一緒に購入して今日は終了。





これではブログの尺が短いのでこのポイントについての薀蓄を少し。
この磯は通称「鷹ノ巣」と呼ばれている。この地名は全国に存在するようで、大体が鷹の巣を作らせ、その雛を鷹狩り用の鷹に育てて幕府に献上していた場所だったところが多いようだ。和歌山は徳川御三家の一角だから紀州藩主に鷹を献上していたのだろうか?トンビしか見かけないけれども・・。それとも、トンビを鷹に見立ててつけられた地名なのだろうか。そして、水際には大きな洞窟がある。「鷹ノ巣洞」と呼ばれているが、のちに東本願寺の法主となる教如という僧が信長との石山合戦の後に逃れて匿われたと言われている。



浄土真宗の本山が西と東にあるのは、この人が東本願寺を作って分離独立したからだそうだ。そこには強大な教団の力を恐れた徳川家康の思惑も絡んでいるかもしれなというから歴史というのは面白い。石山合戦でも徹底抗戦を主張した武闘派だったそうだ。だからこの場所に匿われることになる。そういう意味では雑賀衆とも馬が合ったのだろう・・。
この地域は、戦国時代、鉄砲隊で有名な雑賀衆が支配しており、ご存じのとおり、雑賀衆は熱心な門徒であり、石山合戦では信長とも対峙した。これがのちに秀吉の紀州攻めにつながるのだがそれはもう少し後のことだ。小学生のころはこの辺りが遊び場だったので何回かはこの洞窟に入ったことがある。今は崩れて通行止めになっているけれども、崖沿いに歩道が通っていた。中には小さな祠があって、相当不気味な場所だったという記憶がある。
そして、断崖絶壁は一面緑色をした石でできている。和歌山では「青石」と呼ばれ、地質学的には「緑色片岩」と呼ばれるらしいがそれについての知識はまったくない。ただ、水軒の海でも和歌浦の海でも、海岸線はどこもこの石がゴロゴロしていて和歌山市内では塀や壁がこの石でできている家が昔は多かった。ウチの庭にも父親がどこかから貰ってきた石がたくさん使われている。

そして、もう20年以上前ではあるのだろうけれども、「探偵!ナイトスクープ」でここが小枝探偵のパラダイスシリーズのひとつとして紹介され、灯台横の売店のおやじがテレビに出ていた。たしかに変わった人だった。売店の鍵を閉めて中で昼寝をしている姿を何度か見かけた。

そして、釣りの世界でいうと、まさにこの場所が紀州釣りの発祥の地なのである。足元からドン深のこの磯はチヌが昔からたくさんいたそうだ。これは僕の祖父の若いころの話だが、当時はテグス(本物の絹糸のテグスのことだ)が貴重品でかつ強度もなかったので大物が掛かると切れてしまう。それがもったいないので大きな魚の影が見えるとみんな仕掛けを回収して魚が通り過ぎるのを待っていたそうだ。なんともうらやましい時代だ。この頃に今の道具があればどれほどのチヌが釣れることだろう。
そして当時はリールがなかったので、のべ竿に竿の長さの数倍の道糸をくくりつけて足元に手繰りながら釣りをしていた。魚が掛かるとかけ竿というものを使う。この竿は穂先に逆U字型の針金がくくり付けられていて、それに道糸を絡めて手繰り寄せる仕組みになっている。それを数本使って足元まで魚を寄せてくるというような釣り方だ。なかなか文章では表現しづらいが、ヌカダンゴを使うということに加えて独特な方法の釣り方だったのだ。移動ウキを使わなかった父親もこのかけ竿を1本だけ使い、ウキまではリールで巻き取るが、そこから下はかけ竿で魚を取り込んでいたものだ。

去年はここにTOKIOがやってきて話題を振りまいてくれたが、それでもここを訪れる人は少ない。このサンマも美味しいし、歴史もあって景色もきれい(なんといってもここは「日本のアマルフィ」と呼ばれているのだ。)なのだから観光開発をすればもっと街が盛り上がらないのかしらといつも思うのである。



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加太沖釣行

2019年11月02日 | 2019釣り
場所:加太沖
条件:中潮 3:10干潮 10:09満潮
潮流:6:25転流 10:33 上り 3.1ノット最強
釣果:ハマチ 1匹(画像は二人分。といっても僕の釣果は1匹しか入っていない・・。)

今日はいつも山菜採りでお世話になっている、森に暮らすひまじんさんをお招きしての釣行だ。タチウオを釣りたいので天気のよい日をと思い、直前までいくつかの天気予報サイトをにらみながら今日を選んだのだが結局風の強い日を選んでしまった。最終的に決定したのは昨日の朝なのだが、ピンポイントで地点の予報を見ることができるサイトの風の具合がよくなってきた。このサイトも3日ほど前から見続けていたのだがその頃は「う~ん・・」という感じだったが、昨日の朝になって東からの緩い風に変わっていた。おお、これなら行けるとひまじんさんに連絡をして時間を作ってもらった。しかし、このサイトも午後からまた風が強い予報に変わった。他のサイトではまだ東からの風が緩く吹くところもある。こんなときに働くのは「正常性バイアス」なのである。まあ何とかなるか、タチウオがダメでも今日の潮ならハマチと鯛が狙える。

そして今朝、やっぱり吹いている感じだ。自宅の周りでもこんな感じなら海ではもっと吹いているだろう。それでもタチウオの仕掛けも携えて港へ向かう。港ではまったく風を感じない穏やかな状態だ。しかし、紀ノ川を越えた頃から少し風を感じる。田倉崎、ここも少し波立っているがまだまだ行けそうだ。様子を見るためナカトを通らずに地の瀬戸経由でポイントを目指そうとしたが、城ケ崎あたりでかなり波が高くなってきた。これは無理をしたら乗り越えられそうというレベルを超えている。残念だがそこから引き返しソラセまで移動。これから潮が動き出す時刻なのでしばらくここでハマチを待ちたい。
写真だけだとなんとも穏やかな秋晴れの日に見えるのだが、ここも北風が強く吹いている。



ひまじんさんにはタイラバをやってもらったほうが簡単なのだが、ハマチを重点的に狙おうと思えばやはり高仕掛けだ。扱いは慣れないと難儀だが、とりあえず今日はこれでお願いしますと仕掛けをセットした。今回もツキがあるのか、僕が自分の仕掛けをセットする前にアタリを捉えたようだ。
あがってきたのは予想通りハマチだ。いい感じ。僕も1匹ハマチを釣り上げ、しばらくして潮の流れが速くなってきたころを見計らってナカトシタへ移動。



ここには帝国軍の艦船が数隻いたのでちょっと気にはなったけれども前回のこの辺りでこのような潮の状態でけっこう釣れたので強襲作戦だ。しかし、やはり帝国軍の武闘派と思しき艦船にロックオンされてしまった。
普通ならここで後退するのだが、この潮でここから撤退するのは惜しい。少し場所を変えて知らんふりして再び仕掛けを下す。そこからひまじんさんの怒涛の当たりラッシュが始まった。
真鯛もいい型があがりハマチも混じる。
合計でひまじんさんはカスゴもいれて真鯛が3匹、ハマチが4匹。3時間余りの釣果としては上出来だろう。仕掛けの捌きも最初は心配していたが後半はまったくサポートなしでやってくれていた。

しかし、なんだ、ひまじんさんが7匹釣る間に僕は1匹だ。これはツキがいいというだけでは片付けられないのではないか。僕のガラス細工のようなプライドが再び粉微塵になってしまったのだ・・・。

そして、今回の釣行のためにイワシを調達してくれたのがそのガラス細工のプライドを粉微塵にしてくれた同僚なのだ。関東地方に大災害をもたらした台風のせいで漁獲がなくイワシは仕入れが少ないうえ高騰しているそうだ。デパート価格でも耐えられないのか、仕入れをしていないというところを特別に仕入れてもらったものだ。どうりで普通のスーパーに並んでいはずだ。さすがデパートのイワシは鮮度が半端ではない。仕入れたものをエサ用に塩をして冷凍してくれていたのだが、今日の釣行で半日解凍状態であったにも関わらずこの鮮度とツヤだ。このツヤを見ていると釣果に差が出るいうのも納得できるのではないかと自分のテクニックの無さを棚に上げて考えてしまうのだ。


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水軒沖釣行

2019年10月21日 | 2019釣り
場所:水軒沖
条件:小潮 4:53干潮 10:45満潮
釣果:タチウオ(かなり小さい)5匹 アオリイカ 1匹
 
本当なら今日は年に1回のひとり遠足釣行を紀南方面に実行しようと考えていたのだが、新たに発生した台風の影響だろうか、紀南方面は朝から雨が降るらしい。紀北のほうは午後からの予報なので朝だけなら行ける。遠くに行くのもしんどいので近場での釣行を考えた。船のローテーションも小船の番である。

前回は全くアタリがなかったタチウオをもう一度試してから久々にエギングをしてみようというメニューだ。

タチウオは新々波止の前がまったくだめだったので今日は港内から仕掛けを下してみた。最初のアタリは仕掛けを下している最中だった。魚影はかなりあるようだが魚が小さい。ベルトサイズ以下だ。食っているのかどうかもよくわからない。
魚が多くて道糸を切られるのか、今日は3個も拾ってしまった。



そのまま沖の方まで移動しても釣れてくるタチウオは小さい。マシな型だけを取り込んでやっと5匹。それとても指3本までだ。

波は穏やかで風もないので平日ながら続々と船が出てゆく。



僕も洲本まで走ればよかったかと思うけれども、なぜだかその元気が出てこない。これでは紀南方面へというのも怪しいものだ。雨でよかった。

新々波止をぐるっと回って終了。次はエギングだ。双子島の周りをウロウロするけれどもアタリがない。



最後にと思い、鷹ノ巣の前に移動。起きには小さなブイが浮かんでいる。多分アオリイカを取るためのカゴがしずめられているのだろう。

  

この辺りを重点的に攻めていると本当のアタリがあった。どうせ釣れないだろうと思っているこっちが驚いた。
その後も同じ場所にエギを投げ続けたけれどもそんなに世に中は甘くない。アタリはまったくなく、午前8時に終了。

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加太沖釣行

2019年10月18日 | 2019釣り
場所:加太沖
条件:中潮 8:59満潮
潮流:6:15 転流 10:14 上り2.9ノット最強
釣果:真鯛(カスゴ含む)4匹 ハマチ6匹 マルアジ2匹 イサギ1匹

船底塗装を終えてすでに1週間、やっと出撃できる。しかし、その間に関東に襲来した台風19号の猛威は恐ろしかった。僕はうねりの中をゆっくり帰港しただけであったが、その豪雨の災害のニュースを見ているとまるで津波のようだ。去年は台風21号で強風の恐ろしさを体験したけれども洪水というもののイメージがまるで湧かない。この辺りでは紀の川がいちばん氾濫する可能性が高いのかもしれないが、あんな惨状を体験しなければならない時が来るのだろうか。かの地の人々には申し訳ないけれども、あと300キロ西にずれていたら一体どうなっていただろうかと胸をなでおろした。


早朝はタチウオ狙いだ。9月に入って紀の川河口のタチウオはめっきり姿を消してしまっていたけれども、ここ数日、タチウオ名人の「ゆういっちゃん」が再び船を出し始めた。ちなみに今朝も行っていた。僕も、次の釣行には新兵器を開発して出撃だと思っていたけれども、タチウオの再来のほうが早くなってしまったので通常兵器の使用になってしまった。しかし、「ゆういっちゃん」には釣れても僕にはアタリがさっぱりない。すぐに諦めて加太沖を目指した。




到着した時刻はほとんど潮が動いていないので早朝の鯵タイムを期待して田倉崎の沖からスタート。船団に混じって仕掛けを下すとすぐにアタリがあった。アジはアジだがマルアジだ。しかし、この季節のマルアジを侮ってはいけない。お腹の中には脂がたっぷりで真夏のマルアジとはまた一味もふた味も違うのだ。
2匹目のマルアジを釣り上げてもほかの船たちに動きがない。彼らはここで当分粘るようだ。



テッパンポイントはがら空きでそっちも気になるけれどもそこは郷に入っては郷に従えで僕もここで釣りを続行。そして次には真鯛がきた。郷に従っておいてよかった。その後2匹を追加。アタリがなくなってきたので意を決してテッパンポイントへ移動。しかし船がいないところにはやはり魚もいないようだ。アタリもないし、魚探にも反応がない。
1時間ほどやってみて、最後の1時間は前回ハマチのアタリがあった場所で勝負だと移動。少し釣果があるのでそこは少し余裕がある。
ちょうどこの場所へ入ったとき、魚探に大きな反応があった。まるでホワイトベースが弾幕を放っているかのように点々と魚の群れが映っている。急いで船を安定させて仕掛けを下すとすぐにアタリがあった。大きい。間違いなくメジロクラスだ。ハリスは5号、少し強引にやり取りをして仕掛けを手繰り寄せると、小さい・・。しかし、その下にまだ付いていた。合計3匹。そしてその一番下にはカスゴまで付いていた。6本の鉤に4匹の魚が食いついていたことになる。それは引くはずだ。
今年はハマチが多そうだ。前々回の釣行では地の瀬戸でナブラを見ていたので今日はキャスティング用のロッドも持ってきた。リップレスミノーをナブラの中に投げ込むと予想通りヒット。これはこれで楽しい。
その後、ハマチを1匹追加して午前10時55分に終了。

今日の天気はその台風の余波を引きずっているのか、予報もちょうど夜明け頃に少し雨が降るようだった。出航してしまえばなんとかあきらめはつくけれども、バイクに乗っているときに降られると悲しい。出航まではなんとか持ってくれたが、釣りをしている間はカッパを着たり脱いだりの繰り返しだ。
遠くでは雨の梯子と光の梯子が並んでいる。なんとも不思議な光景だ。



家に帰って魚をさばき終えてから「おしん」と「スカーレット」の録画を観てから港へ給油に向かおうとしたけれどもその頃には本降りになっていた。なんともはっきりしない天気だ。

そして、「スカーレット」。このドラマはなかなかいい感じだ。今回はあまり期待をせずに見始めたのだけれども、戸田恵梨香の芝居が光っている。昔、この人を初めてテレビで見たとき、言葉遣いはだらしなさそうだけれどもかなりの美人だと思ったものだが、その美人のオーラが完全に消し去られている。それほど役になりきっているというところだろうか。その他の登場人物もBK制作というところで関西弁がしっくりしているし、小さなボケと突っ込みの連続も面白い。ただ、少々不安であるのが、関東の人たちにこの吉本新喜劇風の展開が受け入れられているのかどうかである。これがわからない人はかわいそうだ・・。舞台は信楽。行ってみたいな~。「おしん」もいまは伊勢編を放送中なので1泊で両方を訪れてみるなんていうのはどうだろうか・・。

今日の獲物のハマチをきずしにしもらった。サバでは普通にやるわけだが、ハマチでもいけるらしい。はたしてそのとおりで、これはなかなか美味しい。回転ずしの定番であるのだから酢との相性はきっといいのだろう。次回も造れるだろうか・・。

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加太沖釣行

2019年10月06日 | 2019釣り
場所:加太沖
条件:小潮 5:53干潮
潮流:5:32 下り 2.3ノット最強 8:59転流
釣果:タチウオ 3匹 ツバス 1匹

ちょっと風が強そうなのだが、釣りには行けそうだ。港を出るときはいたって穏やかで田倉崎を越えてもまあまあ穏やか。しかし、中の瀬戸を越えたころから一気に風と波が強くなった。あわよくば洲本と思っていたけれどもそれどころではない。予報ではこれからまだまだ強くなるとなっていたので最初にタチウオを釣ってから上り潮で友ヶ島の陰に入ろうと考えていたけれどももうすでに危険な状況だ。



イワシを持ってきているから撤退するわけにはいかない。他にも数隻来ているのでそれに勇気をもらって仕掛けを下す。アタリはポツポツ。しかし乗らない。活性は悪いらしくシッポだけ喰われて終わりだ。風が心配だったのでいつもの半分しか持ってこなかったのでこれは使い切って足らないくらいだと思ったけれども、アタリがなくなってしまった午前8時半にはまだ3匹余っていた。持って行くエサを減らしたのは悲しいかな正解であった。

まだ下りの潮が残っているが風を避けるために友ヶ島の影に入って高仕掛けを下す。風を避けるための移動のはずだがやっぱり強い。どれくらい強いかというと、麦わら帽子は海の藻屑と消え、ギアを前進に入れたままでやっと仕掛けが真っ直ぐ下りてゆく。という感じだ。風の強い日には麦わら帽子はかぶってはいけないという教訓を得た。



これじゃあ釣れんだろうと半分諦めの気持ちで仕掛けを操っているとそれでもアタリがあった。多分ツバスだ。これは仕掛けを手繰り寄せるところまで来たけれども断念ながらバラしてしまった。うわ~こんな日にバラしてしまうと後がないと思っていたら再びアタリ。これも引きからしてツバスだろう。慎重に取り込んでなんとか1匹。

午前10時になり帝国軍も撤退を始めたし、この風では粘る価値もなかろうと終了。




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