開高健「声の狩人」読了
開高健31歳、1961年の外遊を通して書かれたものだ。
冷戦時代のソ連、東欧、元ナチスの裁判、東西冷戦に翻弄されていたフランスでの出来事。
社会主義と資本主義のどちらが人が人らしく生きていくためには正しい道なのか・・。
彼は何を求めてこの道をたどったのか。明確な答えは出てこなかった。というか、出せなかったのだろう。
ただ、この国々もそして日本も今のままではいけないという思いだけが明確にあったのだと思う。
そして、今を振り返ると、やっぱり何も変わらないというのが開高健の結論だったのだろうか。
情勢は変わったとはいえ、日本はやっぱり官僚と政治家が好き放題しても国民は怒ることなく(古館伊知郎だけは怒っているが・・。筑紫哲也も病に倒れたし。)、東欧は独立したい人たちとさせたくない人たちがせめぎ合いしている。だから彼はこの本を書いた時点で理想を語ることができなかったのだろう。そんな理想は語ったとしても実現することがなかったのだから。
彼はかなり歳をとってからやっとアメリカ(ニューヨーク)へ足を踏み入れたのだが、そのときの感想がもっと若いときにここに来てこの国のエネルギーを感じ取るべきだったと書いていたと思うが、何かの答えがアメリカにはあったのだろうか。しかし、アメリカはアメリカで今も昔も戦争大好きな国なわけでやっぱり彼の理想にはならなかったと思う。
と、いうことは、どこにも理想の場所などあることはないのだろう。
しかし、最後の答えは実はアマゾンにあるのかもしれない。
また、「オーパ!」を読んでみよう。
開高健31歳、1961年の外遊を通して書かれたものだ。
冷戦時代のソ連、東欧、元ナチスの裁判、東西冷戦に翻弄されていたフランスでの出来事。
社会主義と資本主義のどちらが人が人らしく生きていくためには正しい道なのか・・。
彼は何を求めてこの道をたどったのか。明確な答えは出てこなかった。というか、出せなかったのだろう。
ただ、この国々もそして日本も今のままではいけないという思いだけが明確にあったのだと思う。
そして、今を振り返ると、やっぱり何も変わらないというのが開高健の結論だったのだろうか。
情勢は変わったとはいえ、日本はやっぱり官僚と政治家が好き放題しても国民は怒ることなく(古館伊知郎だけは怒っているが・・。筑紫哲也も病に倒れたし。)、東欧は独立したい人たちとさせたくない人たちがせめぎ合いしている。だから彼はこの本を書いた時点で理想を語ることができなかったのだろう。そんな理想は語ったとしても実現することがなかったのだから。
彼はかなり歳をとってからやっとアメリカ(ニューヨーク)へ足を踏み入れたのだが、そのときの感想がもっと若いときにここに来てこの国のエネルギーを感じ取るべきだったと書いていたと思うが、何かの答えがアメリカにはあったのだろうか。しかし、アメリカはアメリカで今も昔も戦争大好きな国なわけでやっぱり彼の理想にはならなかったと思う。
と、いうことは、どこにも理想の場所などあることはないのだろう。
しかし、最後の答えは実はアマゾンにあるのかもしれない。
また、「オーパ!」を読んでみよう。