イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

「マネジメント 基本と原則 (エッセンシャル版)」読了 

2010年10月19日 | Weblog
P.F.ドラッカー/上田惇生 編訳 「マネジメント 基本と原則 (エッセンシャル版)」読了
ふりをしているだけだが僕もビジネスマンの端くれ。こんな本を読んでみた。
きっかけが前に読んだ半分オタクみたいな本なのだからやっぱり僕は似非ものだ。

ビジネスマンの聖書のように読まれているそうだが、まさしく聖書そのものだ。
なにやらそれらしいことは書かれているが具体的なことは書かれていない。そこから先は自分で考えろということなのだろう。
こっちはその先が知りたいのだからちょっとイライラしてしまう。

ドラッカーはこの本で、マネジメントに必要なものは真摯さとイノベーションだと語っている。
「真摯」とは、広辞苑で調べると、「まじめでひたむきなさま」と書いていた。具体的なスキルより精神面の備えが大切だということだろうか。
僕には真摯さはあるだろうか。
真摯さはひょっとして通勤時間には反比例しているのではないだろうか。2時間も電車に乗っている間にどんどん真摯さが失われていくような気がする。
真摯さのよりどころになるはずの会社への忠誠心はどうだろう。この会社の業績が上がるほど僕が本当に所属している会社の業績が危うくなる可能性がある。同じ場所で客を取り合っていっるのだから。そこに忠誠心は生まれるのだろうか。ましてやそっちのほうが大変な状況でそれを横目で見ながらその首を絞めているようでは・・・。同じように出向している人たちはどのように思っているのだろうか。特に僕は当時の職場と同じものを扱っているから余計にそんなに感じてしまう。

イノベーションはどうだろう。そういえば就職してから20数年、イノベーションといえるようなものはなかったような気がする。
だから能天気なぼくでもなんとか生き延びられたという面はあるのだが。この本を読みながらどんなイノベーションがあるのかと考えてみたが、さすがにニワトリの脳みそしかない僕にはまったく何も浮かんでこなかった。
やっぱりこういうことはもっともっと頭のいい人に任せておこう。

「もしドラ」の主人公の川島みなみはこの本を擦り切れるほど読んだようだが、僕もいつかはもう一度読み返して何か会社に役に立つ働きをしたいものだ。
寄生虫は寄生虫なりにちょっとくらい宿主の役に立たないといけないのだ。
コメント
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