イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

浜の宮沖釣行

2016年07月11日 | 2016釣り
場所:浜の宮沖
条件:小潮4:54干潮
釣果:キス 5匹

7月に入ってなかなか休みと天気が合わなかったがやっと釣りに出られる。
ここ数日かなり雨が降っていたが、キスを狙いに行ってみた。キスは水潮を嫌うというが、いままでの経験だと あまりそうだとも思わない。その検証もしてみたいと思う。

今日はゴカイの自販機は稼働中。無事エサを購入することができた。



便利でありがたいのだが、こんなものまで自販機で売ってしまっていいのだろうかと思ったりする。一応は生き物なのだが・・・。
それでもってイソメにもいろいろな種類があるものだ。イシゴカイはもとより、青イソメは太めと細め、赤イソメなんていうのもあるし、今年は塩マムシまで登場した。

浜の宮へ行く前に双子島のワンドのなかでスズキを狙ってみるが不発。気配もない。



浜の宮の一番北側から釣りを始めたが、どうもうねりがあるようだ。船に乗っているとあまり感じないが、片男波の方から大きな波の音が聞こえる。海岸の方を見るとかなりの波の高さだ。
そのせいかどうかわからないが、アタリがない。たまに釣れてくるとチャリコだ。

そして大失敗をしてしまった。竿とリールを落としてしまった。
貴重なキスにけっこう大きなエソが食いついてきたので、タモで掬ってやろうと後ろのデッキに取りに行ったわずか数秒の出来事だった。わずかの時間だしと油断してしまった。尻手ロープなんかもちろん付けていなかったのでそのまま海に引きづり込まれてしまった。
まあ、考えてみると、エソのほうも掬われてしまうと命を落とすわけだから必死なわけで、そんなに必死なら咥えたキスを放しさえしてくれていればよかったものをと悔やんでもあとの祭りだ。
キスがたくさん釣れていたらこんなことは考えなかったのだが、おかずになるものを持って帰らねばと欲をこいたのが悪かった。
欲深い釣り師には、「お前が落としたのはこの金のロッドとリールか~?」なんて言ってくれる神様は現れることもなく、海の底に沈んでいったままだった。

落とした竿とリールは古いもので、昭和56年に買ったルアーロッドとチヌ釣りで使い倒してギアがバカになりかけたリールだったのだが、僕にとっては愛着のあるものだった。
グラスのふにゃふにゃした調子がキスに違和感を与えないのか、よく釣れる竿だった。ダイワが「ミリオネア」シリーズの次にリリースした、「ファントム」という高級シリーズの初代のモデルだったのだ。高校生の小遣いではグラス製を買うのがやっとだったが、今となればこのグラス製というのがキスにはよかったのだ。樹脂製のグリップが劣化してしまっていて長い間使わずにいたのだが、適当なグリップを見つけて挿げ替え、復活を果たして3シーズン目くらいでまだまだこれから実力を発揮するはずであった。



ケースも合皮で作られたハードケースになっているのが高級感を醸しだしていた。(ちなみにカーボン製はアルミのパイプのケースが付いていた。)
リールはというと、シマノのバイオマスターの2代めだと思う。昔のスピニングリールというと、巻き取るときにカリカリ音がしたものだが、ちょうどこのリールはその端境期で、音が鳴るやつとサイレント仕様というのが2種類あった。僕もはじめて音のしないリールを買った。そんな昔懐かしいリールだった。



「花伝書」には男時、女時という言葉が出てくる。これは言ってみれば運がいい時と悪い時は否応なく交互に巡ってくる。女時のときは我慢して静かにやり過ごせと教えているが、まさに今日は女時だった。
そして、もうひとつ、常に基本に忠実に練習せよという教訓も語られているが、今日の失敗はまさにその基本を怠ってしまったゆえの出来事だった。
一昨年にも加太で同じことをしてしまったが、まったく教訓になっていなかった。そんな自分が情けない。

キスごときというのはキスに失礼な話だが、専用の竿とリールを準備するほどのものではない。ましてやなるべくお金を使いたくない僕にとっては悩みどころだ。物置のなかをまさぐったら何かいいものが出てきたりはしないだろうか・・・。

今日の唯一の救いは1匹だけだが、25センチに迫る大きな魚があったことだ。





コメント (3)
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