イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

加太沖釣行とタラノメ採り

2019年03月23日 | 2019釣り
場所:加太沖
条件:大潮 7:41満潮 13:51干潮
潮流:5:10転流 8:28上り2.0ノット最強
釣果:真鯛 1匹

この春は休みの度に天気が悪くて、前回の加太への釣行からすでにひと月近くが過ぎてしまった。そして今日も冬型の気圧配置でもうすぐ桜も咲こうかというのに北風が強いようだ。ただ、日本海にかかっている等圧線は約2本半。とりあえず行くだけは行ってみよう。



その前に、タラノメもそろそろ採り頃のはずだ。今年は暖冬だったからもっと早いかと思っていたら、3月に入ってからの気温の低さで結局今頃になってしまった。天気のほうも時間が経つにつれて穏やかになるような雰囲気なので釣竿を荷台にくくりつけてまずは山の方に向かった。コンペティターが多すぎる第1ポイントは最初からあきらめ、第2ポイントと第3ポイント、今年新発見した第4ポイントと一気に回って港へは午前7時少し前に到着。

一番広い第2ポイントはだんだん株が少なくなって来ているとはいえ今年も豊作だ。第3ポイントは木が小さいので芽はかなり大きくなってしまっていた。ここも去年の台風のせいだろうか、何本かの木が倒れてしまっていた。残念。そして期待の第4ポイントは・・。ここはまだま芽が出ていない。最低でもあと1週間はかかる感じだ。しかし、ここはどう見てもコンペティターが多そうだ。まあ、最後まで見届けて来年に向けての策を考えよう。(といってもそんなものはないけれども・・・)



港に到着しても風はかなり吹いている。この状況ではいつもなら多分、タラノメもあるしもう帰ろうと考えてしまうのだが、一昨日のイチローさんの引退会見の言葉が僕の脳裏をよぎった。
「はかりはあくまでも自分の中にある。それをちょっと超えていく。その積み重ねでしか自分を超えていけない。」
僕もいつまでも怖気づいてばかりではいけない。ここはチキンの心を超えねばならない!!。そして同じ港に係留しているTさんもすでに出港している。僕だけが尻尾を巻き続けているわけにはいかないのだ!!
と急いで準備をして船を後進させていると、あれ~。Tさんが帰ってきた・・・。うわ~。やっぱり風が強いんだ・・。しかし、もう離岸してしまった。ここで引き返すことはもう無理だ。渡船屋のおじさんにも完全にチキンであると看破されてしまう。これはもう、行けるところまで行くしかない。自分を超えたらあの世だったというのもこれはかなわんが・・。

幸運なことに、風は強いが波はそれほどでもない。といってもそれも田倉崎までだった。上り潮なので船団は第2テッパンポイントに集まっているけれどもそこまで到達できない。



どれくらい風が強いかというと、関西空港に降りていく飛行機が向かい風でスピードを殺されほぼ止まって見えるのだ。



オモリを30号にしてなんとか底を取って仕掛けを操るがアタリはない。約1時間後だろうか、やっとアタリが出た。仕掛けに手をかけ、ハマチの姿を確認したが、あえなくバラシてしまった。これは落胆が半端ではない。こんな風の中で次のアタリがあるとも思えない。しかし、魚探には時々反応があるのでなんとか午前10時までは粘ってようと頑張るがアタリがない。もうすでにモチベーションも無くなってしまっている。その無の境地がよかったのか、待望のアタリ。今度こそバラすわけにはいかない。慎重に取り込んでなんとかボウズを逃れることができた。
それから1時間、上りの潮にまかせて帝国領内奥深くに侵攻しウロウロしたけれどもアタリがなく午前11時に終了。



帰りは追い風。波も小さく快調に帰ることができたけれども、今日も自分を超えることができなかった・・。



コメント
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