場所:紀ノ川河口
条件:中潮 8:25満潮
釣果:キス21匹 ヘダイ1匹
一昨日、近畿地方で梅雨が明けたとみられるという発表があった。梅雨前線は南下していったので梅雨明けは先だと思っていたがとりあえず雨は降らないし暑いけれど安定した天気になっている。
こうなってくるとやっとキスの季節だ。紀ノ川河口を目指した。
と、その前に、今日もカブトムシを探しに行ってきた。カブトムシを獲ったからといってそれをどうしようというものではなく、ニーズがなければむしろゴキブリと変わらないようなものなのかもしれないが、あそこの木にカブトムシが居ると思うと行かずにはいられないのである。
僕の家の周りにも新しく家が建て直されて、小さな子供がいる家族が引っ越してきたりしているが、近所付き合いというものがまったくない。窓のない家ばかりだから人が住んでいるのかどうかさえも定かではないのだ。普通ならそういった人たちにもらってもらえればありがたいのだが、そういった事情で獲ったとしても何のあてもない・・。ただの昆虫虐待になってしまった。なんだか寂しい世の中になってしまったものである。
バイクを置いて山道に入る準備をしていると、すぐ後ろから車がやってきた。こいつもカブトムシ狙いかと思ったら、山道を降りて釣りに行くらしい。一体何が釣れるのだろう・・?山道を降りなくても、横の海岸か、鉄鋼団地の防波堤を乗り越えたほうが楽なのではないかと思ったが、他人のやることだから放っておいた。事故がないことを祈る。
暑くなる前に釣りを終えようと出港は午前4時20分。ちょっと早すぎたので港内をゆっくり移動して明るくなるのを待つ。
ポイントに到着したのは4時50分。
仕掛けをセットして投げ込むとすぐにアタリがあった。今日も好調かと思いきや、それ以降はまったくアタリがない。潮は満ち潮の時間なのだが流れが速い。これが原因なのだろうか?深いところに行けば流れも少しは緩いかと思ったがあまり変わらない。ただ、ちょっとアタリが出てきた。理想としては常にどちらかの竿にアタリが出ている状態がいいのだが、まったくそれには程遠い。
わずかなアタリを取りながら少しずつ数を重ねるがこれではいつまでたっても終われない。
それに、アタリがあっても鉤に乗ってくれない。ストレスがたまる。
もうひとつの理想はエサを使い切ってその日は終了としたいのだが、間違いなく余りそうだ。終了を午前9時と決め、残り30分は大きく場所を移動して下流のほうに移動した。
ブログを書き始めるもっと前、先代の翠勝丸に乗っていた頃によく来た場所だ。紀ノ川河口ではもっと上流のポイントの方が数が出るのでずっとご無沙汰していた場所なのである。
仕掛けをほうり込むとすぐにアタリがあった。おお、釣れるじゃないか。ちょっと型も大きい。しばらくはアタリがなかったが、仕掛けを引く速度を上げ、竿を水平に動かすようにするとアタリが連発し始めた。今日一番の大物もここで上がった。
しかし時すでに遅し・・。もう、帰る気満々で残ったエサを捨ててしまっていた・・。
エサを残しておいてこの釣り方をして30分延長していればあと10匹は追加できたかもしれない。
最後まであきらめてはいけないというのが今日の教訓である・・。
毎回、そうやって失敗しているのだが・・。
これでは天ぷらのネタとしてはあまりにも少ないので、外道のヘダイを1匹だけキープしておいた。
夕べのさかなクンのテレビはドジョウが取り上げられていた。ドジョウは絶対にウナギの仲間だと思っていたが実は鯉の仲間だそうだ。骨格を見てみると、ドジョウや鯉は腹びれの位置が背びれよりも後ろになっているらしい。これは時代的に古い魚類の特徴で、シーラカンスも同じだということだ。
僕も、次に魚を釣ったら一度見てみようと観察したのが今日のヘダイだった。
確かに腹びれはちょっと前の方についている。
今まで何百匹と魚を釣ってきたが、そんなことを気にしたことがなかったのである・・。今回もさかなクンの知識に恐れ入った・・。