イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

「俺たちに不可能はない!」読了

2023年03月06日 | 2023読書
ドリームファクトリー研究会 「俺たちに不可能はない!」読了

この本も、「前田建設ファンタジー営業部」を検索していて見つけた本だったのだが、なんとも珍しい本だ。すべて二次情報だけで書かれているように思う。いうなれば、他人のふんどしで相撲を取ろうというものである。それだからなのだろうか、誤字脱字があまりにも多い。

仁徳天皇陵の建造に使った土砂の量がダンプ25台分の訳がなく、



サンダーバード2号の時速が8000メートルだと僕の小走りくらいの速度しかない。



25万台と時速8000キロメートルの間違いなのだが、25台のほうは見出しのところだ。こんな目立つところに誤字脱字があると内容自体も信用できなくなる。
ただ、そこのところは二次情報だ。内容自体は間違ってはいないのだろう。

そういうところは別に置いておいて、この本は竹中工務店、清水建設、前田建設が、過去の建設技術の検証と事業ポートフォリオのために未来の建築技術を考察してみるというものだ。過去の建造物では、エジプトのピラミッド、仁徳天皇陵、出雲大社、未来の建造物では、朝鮮半島と日本を結ぶ海底トンネル、海上都市、月面都市や宇宙エレベーターなどが紹介されている。
この本は2012年の出版だが、日本と韓国をつなぐ海底トンネルは統一教会もたくらんでいた事業だから今なら出版できなかったのではないだろうか・・・。

それぞれの解説を見てみると、その場所に資材と機材を運ぶことができれば海の上でも宇宙でも建設できないものはないという感じである。宇宙からも見える建造物がすでに出来上がっていたり、身近でもこんな巨大な建設機械を操っているのだから日本の建設技術というのは確かにたいしたものである。



しかし、これも日本特有であるのだろうが、ハコは作れてもそれを有効に活用する術を知らない。というか、それに付随する生命維持やエネルギー確保という技術はいまだ確立されていないのである。
仏を作っても魂を入れることができないのはずっと昔からだったようだ。
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