外国で一時的個人的無目的に暮らすということは

猫と酒とアルジャジーラな日々

2022年イタリア・ヨルダン・トルコ周遊記(42)~最終回・帰国編~

2025-01-30 17:09:48 | イタリア

 

今回は帰国編。2年半くらい断続的に続けてきた2022年の旅行記の記念すべきフィナーレなのだが、内容はいつも通り、だらだら行きますよ~うふふ(何その笑い)

 

帰国便に乗る日の朝は、がんばって6時に起きた。ローマのフィウミチーノ空港16:35発と、午後の遅めの時間の出発だったが、フィレンツェからローマに移動する際、イタリアの鉄道は何があるか分からないので、かなり時間に余裕を持って行動するに越したことはないのだ。

 

スローモーションで荷物をまとめ、友人が用意してくれたフルーツの盛り合わせとカプチーノをいただく。滞在中の10日間、毎日フルーツを食べさせてもらっていたので、過去数十年で最もビタミンを摂取できた日々だったと思う。

 

友人にバス停まで送ってもらい、別れの挨拶をしてから、バスでフィレンツェSMN駅に出る。私が乗る予定のローマ行きの列車はもう来ていた。自由席なので、すぐに乗り込んで席を確保する。この時利用したのは、「Regionale veloce(RV)」(快速)。フレッチャロッサやインターシティよりかなり時間がかかるが、その分割安だ。ローマまでは約3時間半で、テルミニ駅ではなく、ティブルティーナ駅で下車する。

 

 

車内は空いていた。

 

人間工学の粋を集め、あえて座り心地を悪くしてある座席(としか思えない)。固い材質で、頭をもたせかける部分を前傾させるタイプの椅子を作った人は誰?

 

道中は、イタリアの田舎の風景を眺めたり、眠ったりして過ごした。

 

ローマ・ティブルティーナ駅に到着

 

ここでフィウミチーノ空港行きの各駅停車(Regionale)に乗り換え。約1時間で空港駅に到着した。フィウミチーノ空港には、ローマ・テルミニ駅から特急「レオナルド・エクスプレス」に乗るのが一般的だが、ティブルティーナから鈍行に乗る方が当然割安だ。時間は特急の倍かかるが。

 

空港行きの列車

 

フィウミチーノ空港駅に到着

 

空港に出来ていた健康志向のバール「NATOO」

 

納豆かと思ったぜ(あるいは北大西洋条約機構)

 

空港には13時半頃に着いた。カタール航空のチェックインカウンターの前には長い列が出来ていたが、早めに着いたので問題なかった。チェックインの時、イタリア人女性の係員にPCR検査の陰性証明を二度もチェックされ、写真を撮られた。その際、彼女は隣にいた同僚の女性に「あなたの携帯で写真撮っていい?」と聞いて、その人に「それはつまり、私の私物の携帯で陰性証明の写真を撮りたいっていうこと?」と、聞き返されたが、「そう」とうなずいて、借りた携帯で写真を撮っていた。イタリア人のお姉さんの私物の携帯で撮られた私の陰性証明、その後どうなったのかな…

 

最後にイタリアビール「ナストロ・アッズッロ」を飲んだ。

 

ナストロ・アッズッロは、今回まだ飲んでいなかったから、空港で飲めてよかった。最後までイタリア満喫~なお、お店で飲むと高いので、売店で買って飲んだ。それでも市価の2倍以上したが。

 

カタール航空のローマ発ドーハ行きは、定刻に出発した。約5時間半のフライトなので、まあまあ長い。

 

機内は満員で、私は3人掛けの窓際だった。隣はインド人っぽい女の子、その隣は黒人の男性。有色人種を集めたのか?

 

機内食

 

 

チキンのトマト煮のバスマティライス添え、じゃがいもサラダ、ベリー系のチーズムースとパン。空港ではパニーノが7ユーロくらいするので買えず、空腹だったから、メインは完食。サラダとムースも半分くらい食べた。飲み物は赤ワイン。カタール航空は、機内食は可もなく不可もなしという感じだが、ワインは美味しい。お代わりしたかったが、トイレに行きたくなったら困るからやめておいた。黒人男性はワインをお代わりしていて、羨ましかった。やはり飛行機の席は通路側に限るな…

 

ドーハには、定刻より少し遅れて、23時半頃到着した。乗り継ぎが3時間あったので、多少遅れても問題はなかった。飛行機を下りたら、外はサウナだった。さすが7月半ばのドーハ、気温も湿気も殺人的だ。

 

カメラのレンズが曇った。

 

トイレにハンドシャワーがある文化圏に戻ってきたことを実感

 

 

ドーハ発の成田便は、午前2時前に離陸した。今回は約10時間半のロングフライトだ。機内がガラ空きだったので、離陸してから、誰もいない三人掛けの窓際に移動した。



機内食

 

卵焼きもソーセージも、まあまあ美味しい。飲み物は、ビールと赤ワインを両方もらった。ビールはベルギー産の「ステラ・アルトワ」。今回はワインをおかわりした。アル中認定を受けたのか、添乗員さんがなんだか冷たかった気がする…

 

食事の後は、エンターテイメントにあるアルジャジーラの録画を観たり、本を読んだりもしたが、大半の時間は眠っていた。三人掛けに横になって寝ると楽だということに、今回気づいた(おそ)。

 

最後の機内食(着陸2時間前くらい)

 

クミン風味のビーフストロガノフのような煮込み料理のマッシュポテト添え、蕎麦サラダ、ムース。ワインは白にしたが、料理に合わなかったので、おかわりは赤。パンは毎回同じものだった。変えた方がいいのでは。


成田空港には予定より少し遅れて、19時近くに到着した。

 

この当時は、入国手続きや荷物の引き取りより前に、まずコロナの水際対策の措置をクリアしないといけなかったので、要所要所に立っている係員や、矢印の指示に従って、長い通路を進むことになった。

 

透明人間が座っている会場を通り過ぎ

 

生身の人間がいる会場に到着。

 

私はフィレンツェを出る前、日本入国に必要なアプリ「MySOS」とやらをダウンロードして、データ入力を試みたのだが、ローテクな私には難しすぎて、途中で挫折していた。それでも、QRコードを出すところまでは出来ていたので、それを見せ、PCR検査の陰性証明も見せたが、さらにワクチン接種証明も求められて、「あぅ…」となった。ワクチン接種証明は、スーツケースの中に入れてしまったのだ。ローマの空港でチェックインのために並んでいる時に気づいていはいたのだが、スーツケースを開けるのが面倒で、そのまま預け入れてしまったのだ。チェックインの時は、陰性証明の確認しかされなかったし。

 

私に対応してくれた成田空港の職員さんによると、日本入国にはワクチン接種証明が必要で、なければ抗原検査を受けて、1~2時間結果を待たねばならず、しかも私の場合は、検査で陰性でも、その後自宅で1週間自己隔離しなければいけないということだった(おそらく14日以内にトルコに滞在したため)。

 

私がぼんやりした頭で途方に暮れていると、その職員さんは、「ひとつ方法があります。航空会社に頼んで、ここにスーツケースを持ってきてもらうことです!」と頼もしく宣言した。つまり、航空会社のスタッフにスーツケースを届けてもらい、私がその中からワクチン証明を取り出して提示すればよいということだ。彼が航空会社に連絡を取って話をつけてくれ、スーツケースが届くまで待つことになった。税関を通過する前のスーツケースを運んでくるわけだから、いくつか関門があるということで、多少時間がかかったが、その間、別の職員さんが私に気を遣って話しかけてくれたりして、至れり尽くせりだった。私が横着して失敗したというのに、さすが日本、空港の人たちが優しい~チップをあげたくなったわ(海外帰りあるある)。

 

1時間弱経ってから、ようやくスーツケースが届けられ、周囲の注目を浴びつつワクチン接種証明を取り出して、無事に問題は解決した。これも成田空港の職員の皆さんのおかげだ。この恩は、当分忘れない(出たぞ「当分」が)

 

エアポートバスで東京駅まで出て(65分で当時1300円)、そこからJRで最寄り駅まで帰った。

 

最寄り駅の売店で酎ハイを買って

 

駅のベンチで飲んだ。帰国後初のベンチ飲み

 

帰宅したのは22時半頃。私のアパートはまだちゃんと存在した。長く留守にした時って、帰ったら家がなくなっていそうな気がするのだが(私だけ?)、ちゃんと出発した時のまま存在していて、毎回不思議な気分になる。

 

窓辺に絡みついたヘクソカズラが繁殖して、えらいことになっていたが。

 

花まで咲いちゃって

 

 

冷蔵庫を開けたら、酒とジュースが並んでいて、「ご自由にお飲みくださいね~」と書かれたメモ用紙が添えてあった。



 

旅先で私の身に何かあって、警察などがこのアパートに立ち入る可能性もあるかもしれないと思い、彼らをねぎらうために用意しておいたんだった(コワいわ) …結局何事もなく、無事に帰国したから、全て自分で飲むことになった。



旅の収穫

トルコで友人にもらった作家ものの盃

 

 

イタリアで中国人の友人に餞別にもらったネスカフェ

 

どうしてネスカフェをくれようと思ったのかな…

 

 

買った本(もらった本も1冊ある)

 

イタリアで買ったガス直火式エスプレッソメーカー(必需品)

 

説明書きのアラビア語表記が左右逆バラバラの刑

 

行きの飛行機で、隣に座ったブラジル人女性にもらったエホバの証人のパンフ(その時の話

 

写真を撮ってから廃棄しました…

 

 

なんだか色々あったけど、楽しい旅だったな~(また大雑把な感想を)

 

というわけで、2022年夏のイタリア・ヨルダン・トルコ周遊記も、これでようやく終わり。まさか終われるとは思わなかったわい…

 

ここまで読んで下さった超人的に気の長い方々、本当にありがとうございました(ぺこり) この後、2023年の旅行記が続きますが、なるべく短めに済ませようと思うので(ほんまか)、何卒よろしくお願いしますね。

 

ちなみに、2024年は海外旅行どころか、家の近所からろくに出なかった。2025年1月も然り。引きこもり生活に飽きちゃったから、そろそろどこかに行きたいな~

 

 

(おまけの室内園芸写真)

 

もう8か月くらい同居しているトーマさん(キャンドゥの栽培キットのミニトマト氏)、一番最初に付いた実が黄色っぽくなってきたんだが、これはどういう現象だろう。老化…?

 

 


(完)←うふふふふふ…

 

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2022年イタリア・ヨルダン・トルコ周遊記(41)~フィレンツェから日帰りでお出かけ編~

2025-01-27 19:26:24 | イタリア

 

 

万里の長城のように果てしなく続いた(大げさな)2022年の旅行記も、ようやくゴールが見えてきた。今回の日帰り旅行編と、次回の帰国編で終わる予定だ。ふふふ、うふふふ、うふふふふふ…(コワいわ)

 

フィレンツェから日帰りで出かけたのは、同じトスカーナ州のカステルフィオレンティーノとシエナ。シエナは観光しに行ったのだが(一応)、カステルフィオレンティーノには友人に会いに行き、ついでに近郊のサンミニアートにも連れて行ってもらった。

 

 

カステルフィオレンティーノ(Castelfiorentino)サンミニアート(San Miniato)

 

ネットで見つけたカステルフィオレンティーノ→フィレンツェの地図(微妙)

 

同じくネットから拝借したカステルフィオレンティーノとサンミニアートの位置関係が分かる地図

 

 

カステルフィオレンティーノは、フィレンツェ県にある人口1万7千人余りの町で、シエナ行きのローカル列車でフィレンツェから45分くらいの距離だ。メジャーな観光地であるシエナと違って、特に見るべきものはないが、友人が住んでいるので、以前も一度訪れたことがある。今回も列車に乗って、その友人に会いに行った。彼女は猫を飼っているので(重要)、見せてもらうのが楽しみだった。イタリアでは、ヨルダンやトルコと違って、路上で猫に出会うことはめったにないからねえ…

 

普通列車(treno regionale)は、フィレンツェSMN駅のホームに向かって左の端っこ辺りから出る。

 

なお、普通列車(主に州内を走る各駅停車)のチケットは、券売機や窓口だけではなく、駅の売店(Tabacchi)でも買える。

 

この日乗った列車は2両編成で、観光客でいっぱいで座れなかった。

 

シエナに向かっているらしい、浮かれたムードの外国人観光客たちを見ていたら、私もシエナに行きたくなった(後日行った)。

 

12時前にカステルフィオレンティーノに到着

 

 

友人が車で迎えに来てくれていた。まずサンミニアートに連れて行ってもらって、おススメのピッツェリーア(ピザ屋)でお昼を食べて少し観光し、それからカステルフィオレンティーノに戻ってきて、自宅にお邪魔することになった。サンミニアートには旧市街があって、それなりに見所があるのだ。カステルフィオレンティーノから車で20~30分程度で着いたように思う(うろ覚え)。

 

旧市街に近い駐車場

駐車場がすでに趣深い。

 

駐車場付近の風景も緑豊かで目に優しい。

 

旧市街(centro storico)に入る。

 

由緒ありげな教会

 

教会は素通りして、その近くのピッツェリーアに直行

 

 (説明書き)

  やり方: 

 1)テーブルを選んで

 2)カウンターで注文して

 3)出来たらすぐに呼ぶから

 4)美味しく召し上がれ!

 ・・・で、近々また来てね!!

 

テラス席のテーブルで食べる。

 

ここは切り売りピザの店なので、少しずつ選んで食べられる。天然酵母を使ったパン風の生地が美味しい。いっぱいこぼしちゃったけど。具がいっぱい乗ったピザって、食べるの難しいよな…

 

この店はアランチーニも美味しいという話で、友人は私に食べさせたかったようだが、あいにく夜しかないとのことだった。

 

ピザにはビールと相場が決まっている。

 

ピザもビールも友人のおごり。大したお土産持ってこなかったのに悪かったかな(いつものパターン)

 

この店には、以前日本人が働いていたそうで、その人の置き土産があった。

招かれた~

 

 

食後は旧市街を散策した。

 

 

司教座の神学校(Seminario vescovile di San Miniato)

 

 

イタリアの歴史ある町は、歩いているだけで楽しい。

 

 

 

 

 

 

 

聖マリア・アッスンタと聖ジェネージオ大聖堂(Cattedrale di Santa Maria Assunta e di San Genesio)

 

大聖堂は中に入ってみた。田舎の大聖堂のわりに意外に立派で(失礼な)、パイプオルガンもあった。

 

 

サンミニアートの旧市街、なかなか良かった。なお、さっき気が付いたが(おそ)、サンミニアートは白トリュフの産地として有名で、毎年秋に「トリュフ祭り」が開催されるらしい。(参考記事

 

 

サンミニアート観光を終えて、車でカステルフィオレンティーノに戻り、友人宅にお邪魔した。広くて静かでひんやり涼しく、フィレンツェと違って、蚊がいなかった。

 

 

はじめましての猫さん

 

おしりを撫でたら、喜んでくれた。

 

 

こちらは、お久しぶりの猫さん

「お前誰ニャ。どこかで見たことがあるような気がするニャ…」とか思ってそうな顔つき(きっと違う)

 

 

ビールやワインを飲み、アイスクリームやナッツなどをいただく。

 

プラムも食べ放題

 

 

 

帰りはフィレンツェに近いエンポリの駅まで送ってもらったが、駅の窓口でチケットを買おうとしたら、電車がストで(イタリアあるある)、1時間半後の21時過ぎまでないということだったので、結局フィレンツェまで送ってもらってしまった。翌日仕事なのに、夜遅くまでお世話になって気の毒な事をした。次は泊まりで行きたいが、いつになるかな(お金持ちになったら…)

 

 

 

シエナ 

 

シエナには、帰国の前日に行った。カステルフィオレンティーノに出かけた以外は、ずっとフィレンツェでだらだらしていたから、帰る前にちょっとくらい別の街に行っとかなきゃ!と思ったからだ。と言っても、1人で出かけて2~3時間街中を徘徊しただけで、ちゃんと観光しなかったので、イマイチさえない小旅行で終わった。

 

シエナはメジャーな観光地だから、ガイドブックにもネットにも情報がいくらでもあると思うので、ここでは私が徘徊していて適当に撮った写真を並べる程度にしておく。

 

フィレンツェSMN駅付近のSITA社のバスターミナルで、シエナ行きバスに乗った。

 

片道8.4ユーロだった。ポッジボンシ経由だったので少し時間がかかり、シエナに着いた時はもう13時を過ぎていた。家から出たのが11時過ぎだったからな…

 

バスの車窓から見えるトスカーナの風景

 

 

シエナ到着

 

バスターミナルのそばにある郵便局がステキ

 

シエナの特産物が買えるスーパー

 

 

 

 

ちょっと立ち寄った「ナンニーニ」(老舗のお菓子屋兼バール 参考

NANNINIって、Nが多すぎないか。

 

 

ナンニーニは、看板の下によく見たら日本語表記がある。日本人観光客が多かった時代の名残か。お土産にシエナ名物のリッチャレッリ(ricciarelli アーモンド風味のクッキー)を買おうと思ったが、高くて重いのであきらめた。

 

うろうろ開始

 

 

 

カンポ広場へ

 

久しぶり~

 

 

マンジャの塔は以前登った気がするが、もうよく覚えていない(記憶力よわこちゃん)

 

よく覚えてないんだから、また登ればいいようなものだが、お金も登る根性もないので素通り。

 

窓辺の花がステキ

 

 

 

 

ランチに入ったバール

 

パニーノとビール

 

パニーノはトマト・ハム・レタス入りで、オーロラソースがかかったいた。普通に美味しい。ビールはモレッティ。

 

 

食後はうろうろ再開

 

 

 

 

 

名前の知らない広場

 

旧市街の外の風景

 

ドゥオーモ様

 

やはりいつ見ても美しい。

 

装飾の突起部分が気になる。

 

ライオンと生首も気になる。

 

 

ドゥオーモも以前行ったことがあるし(例によってよく覚えてないが)、シエナのはフィレンツェのドゥオーモと違って有料なので、外観を眺めるだけにした。

 

 

お客がいっぱいのお菓子屋さん

 

シエナ名物のパンフォルテ(スパイスやドライフルーツ、ナッツなどがたっぷり入った、歯の弱い人に厳しそうなネットリ系焼き菓子)やリッチャレッリ(歯が弱い人にも優しい焼き菓子)が並ぶ。

 

ここにはリッチャレッリのバラ売りがあったので、友人への土産に少し買って帰ったら、喜んでくれた。

 

帰る前に、バールに入って休憩した。今度はグラスの白ワイン

 

ワインは2ユーロだった。座り料金なし。シエナの物価は、フィレンツェよりも若干安そうだ。

 

バールで道を尋ねてバスターミナルへ。タバッキでチケットを買い、15時10分のフィレンツェ行きのバスに飛び乗った。

 

フィレンツェ到着

 

当時帰国に必要だった新型コロナの陰性証明を取るため、前日PCR検査を受けた医療機関(FANFANI)に結果を取りに行くのが17時までだったので、シエナからの帰りを急いだのだ。17時に間に合い、無事に受け取れた。陰性でよかった…

 

というわけで、次回は帰国編。あと1回だ~がんばろう~

 

 

(続く)

 



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2022年イタリア・ヨルダン・トルコ周遊記(40)~フィレンツェで入ったリストランテなどやテイクアウト編~

2025-01-24 18:17:53 | イタリア

 

 

今回は、前回に続いて、フィレンツェの飲食店がテーマ。滞在中に入った居酒屋やチーズ&ワイン専門店、リストランテ、そしてテイクアウトしたお店の写真をまとめた。

 

 

居酒屋ヌーヴォリ」(Fiaschetteria Osteria Nuvoli)

 

ドゥオーモの向かいのサン・ジョヴァンニ洗礼堂の裏手の通りにある庶民的な店。入ったところはカウンターだけの狭い空間で、立ち飲みスペース。カウンターで注文して、店の前に置かれた椅子に腰かけ、軽く飲食するのこともできるが、私はいつも奥の階段を降りて、地下室のテーブル席に座る。

 

この時は、15時半頃に1人で入った。イタリアの食堂はランチタイムの後、夕方まで閉まっているところが多いから、閉まっているかもしれないと思ったが、ここは居酒屋だから開いていた。日本だと飲み屋は夕方まで開かないことが多いが、イタリアは昼飲みしやすい国なのだ。

 

内装や飾り、埃をかぶった置物などが、田舎の居酒屋風。フィレンツェ色が濃い気がする(地元サッカーチーム・フィオレンティーナのユニフォームがあるし)

 

トスカーナ・フィレンツェ料理が中心

 

どっしりした木製の大テーブルがいくつか並んでいて、空いている所に座る。当然相席。テーブルクロスじゃなくて紙を敷くカジュアルなスタイル。

 

遅いランチ代わりに、クロスティーニ・ミスティを取り、小さいデカンタのハウスワイン(キャンティ)を飲んだ。この店はクロスティーニが有名だと、以前聞いたことがある。クロスティーニは、炙ったパン(バゲット系)の上に具をのせたオープンサンドだ。クロスティーニ・ミスティ(=ミックス・クロスティーニ)は、トスカーナの前菜として知られている。この店のは、プチパンのトリュフサンド、きのこの酢漬け、ラルド(生ハムのラード版)、鶏レバーペースト(好物)の4種が取り合わせてあって、4ユーロだった。色々な味が楽しめて、どれも美味しくて、しかも安い。ワインも250mlで4ユーロだった。お店の人たちも、キビキビしていて感じがいい。

 

食後にはデザートワインのヴィンサントを飲んだ。

 

他にも何組かお客が入っていたが、午後の中途半端な時間のせいか、この店にしては比較的すいていて、のんびりできた。クロスティーニ・ミスティとワインと水とヴィンサントを取って、席料込みで11.5ユーロだった。相場よりかなり安い。近所にあったら通いたい。地下室だから、もし火災があったらどうしよう…という心配は若干あるが。

 

なお、店名の「Nuvoli」(ヌーヴォリ)は経営者の名字らしいが、イタリア語の「nuvolo」(nuvoliは複数形)には「雲」という意味があるので(nuvolaの文語)、私は「雲の居酒屋」と呼んでいる。「雲の居酒屋」って、ちょっとメルヘンな感じじゃないですか?蜂蜜ワインとか芋虫のグリルとかどんぐりニョッキとかがあって、鳥たちが飲みに来るのよね(妄想)

 

チーズとワインの専門店Formaggioteca Terroir」(フォルマッジョテーカ・テロワール)

 

「Formaggioteca」という言葉は、formaggio(チーズ)とenoteca(ワイン屋・ワインバー)を組み合わせた造語だろう。「terroir」はフランス語で、ワイン用の葡萄の栽培に適した土地を指す。こういうカテゴリーの店は、今まで見たことがなかった。滞在先の友人に色々お世話になったお礼として、帰国前にどこかで食事をご馳走したいと申し出たら、彼女がこの店を選んだのだ。選び抜かれた各種のチーズをつまみに、それに合ったこだわりのワインを楽しめる、チーズとワインの専門店だ。いわゆる「意識高い系の店」という感じ。

 

パンが紙袋入りで提供される。温めてあったと思う。

 

イタリアかフランス産の3種のチーズの盛り合わせ、林檎とジャム付き

 

店員の若いイタリア人のお兄さんが、チーズやワインについて丁寧に詳しく説明してくれたのだが、全部忘れた…

 

ブリーチーズ・辛いトマトのジャム・スペックのクロストーネ

 

スペックは燻製の生ハムで、クロストーネは大型のクロスティーニだ。

 

こだわりのお店だけあって、どのチーズもワインも非常に美味しかったが、友人が控えめに注文してくれたせいもあり、お値段はそこまで高くなかった。1万円くらいかかるかと思って、ビクビクしてたんだが。

 

このお店には、日本人女性の店員さんが働いていて、店主がデンマーク人女性とフランス人男性のカップルであること、給仕をしてくれたイタリア人の店員さんが日本人以上に日本人っぽいことなど、色々教えてくれた。コロナの時期は何かと大変だったそうだ。フィレンツェのあちこちで日本人が働いている。みんな頑張っていて、えらいなあ~

 

 

リストランテCafaggi」(カファッジ)

 

カファッジは1922年創業のリストランテ(レストラン)。オスマン帝国滅亡の年に出来たのだな(関係ない)

 

この店には、フィレンツェでお世話になった日本人のご夫婦に連れて行ってもらった。彼らのごひいきの店だそうで、地元客で賑わっていた。

 

前菜の生ハムメロン

 

イタリアの生ハムは、日本製の市販の妙につやつやとして透き通った、甘ったるい生ハムもどきとは見た目がすでに違う。

 

 

リコッタとほうれん草のラヴィオリ、トマトソース掛け

 

ポルチーニソースのタリアテッレ

 

牛フィレ肉のグリル、ミックスサラダ添え(たぶん)

 

ローストビーフとポテト

 

全て3人でシェアした。食後にはグラッパやエスプレッソを飲んだ。グラッパは40度の葡萄の蒸留酒。サイゼリヤでも飲めますね。

 

ローストビーフは普通だと思ったが(好みの問題かも)、それ以外は美味しかった。流行っている老舗店だけある。けっこうなお値段だったと思うが、おごってもらったのでよくわからない。お土産少ししか持っていかなかったのに、しかも、帰国する時にオリーブオイルを1L持って帰って知り合いに届けてほしいと言われて断ったのに、悪かったかな(悪いわ)。だって重いの嫌なんだもん…

 

このご夫婦に、クレジットカードの海外キャッシングサービスの上限に達して、現金が引き出せず困っている話をしたら、奥さんが「必要な時は貸すから、いつでも言ってね!」と力強く言ってくれた。イタリアの日本人の友人たちは一般にお金の貸し借りにはシビアで(自分もそうだが)、簡単に借りられない雰囲気があり、そういうことを言ってくれた人は彼女だけだった。結局借りずに済んだが、この時の恩は当分忘れない(一生やないんかい)。

 

パレスチナ系アラブ料理店Atomic Falafel」(アトミック・ファラーフェル)

 

動画

https://www.tiktok.com/@laurenimseeh/video/7196690395416382726

 

パレスチナ人が始めた店らしい。カヴール通り(Via Camillo Cavour)を歩いている時に見つけ、ファラーフェルとマナーキーシュをテイクアウトしてみた。イートインもあり、リーズナブルにアラブ料理が楽しめる。

 

シリア、レバノン、ヨルダンでもお馴染みの「マナーキーシュ」(薄い生地に具をのせた総菜パン)

 

 

ホンムス(フムス)やケッベ(クッベ)、タッブーレなどもある。

 

 

トルコでもイタリアでもアラブ料理を食べる日本人

 

 

その日はカファッジで夕食をご馳走になったので、翌日の昼に温めて食べたのだが、ファラーフェルはやや湿気ていて、マナーキーシュもザアタル(タイム)をのせた方は固くなっていた。ほうれん草を包んだ三角形のものは柔らかかったが。やはり買ってから、なるべくすぐに食べるべきだろう。次回はお店で食べてみたいが、次にイタリアに行くの、いつになるかな…

 

ヨーロッパは物価が高いから、まずお金持ちにならないと…(一生ムリ??)

 

なお、パレスチナ人の土地を奪って虐殺を行うイスラエルは、文化面でも同じことをしようとして、フムスやファラーフェルなどをイスラエル料理だと主張しているが、これらはパレスチナを含むアラブ諸国の伝統的な料理、つまりアラブ料理なんで、そこんとこよろしく~

 

 

(続く)

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2022年イタリア・ヨルダン・トルコ周遊記(39)~フィレンツェのカフェ・バール・ジェラテリーアなど編~

2025-01-18 20:16:00 | イタリア

 

今回は、フィレンツェ滞在中に入ったカフェ、バール、ジェラテリーアなどがテーマ。本当はリストランテやチーズ・ワインバーなどもここにまとめて載せようと思ったのだが、思いつくままに昔話を書いていたら、やたらに長くなったので、そちらは次に回すことにしたのだ。年を取ると思い出話が増えちゃって、話が長くなるものよね…

 

ちなみに今回、イタリアの飲食店の名称で、同じような営業形態の「Caffe'」(カッフェ)と「Bar」(バール)の違いは何かが気になったが、明確な違いはないようだ。どちらもコーヒーをメインに、各種ドリンクや甘いパン、パニーノ、焼き菓子など(店によってはランチなども)を提供するが、どちらかというと、Caffe'はお洒落な店が多くて、テーブル席に腰を落ち着けてゆっくり時間を過ごせる雰囲気、Barの方は、内装にさほどこだわりのない店が多く、カウンターでさっと立ち飲みするのがメインという印象だ。(個人の感想です)

 

 

 

滞在先の友人に連れられていったお洒落カフェ(たぶんここ

 

美味しそうなパニーノやクロワッサン、焼き菓子が並んでいた。ディスプレイにセンスを感じる。

 

ゆっくり滞在しやすい雰囲気

 

友人おススメの「caffe' leccese」(カッフェ・レッチェーゼ=レッチェ風エスプレッソ)を飲んだ。

 

カッフェ・レッチェーゼは、アーモンドミルク入りのアイスエスプレッソ。濃厚で甘い。グラスに入っていて涼しげで、色のグラデーションがお洒落だ。プーリア州のサレント半島にあるレッチェ(イタリア地図のブーツの踵あたり)の名物らしい。美味しいけど、2ユーロ以上したから、私はビールかワインの方が良かったかも…(アル中思考)

 

 

次はレプッブリカ広場の老舗カフェの東西の横綱、パスコウスキーとジッリ。どちらもコーヒーを立ち飲みしただけ。座ると値段がきゅいっと上がるんで。貧乏性(っていうか貧乏)なんで、テラス席で飲食とか、きっと一生できない…

 

パスコウスキー(Paszkowski

 

重厚かつキラキラで、フィレンツェを体現しているかのよう

 

ハトさんも来ていた。

 

カッフェ・マッキアート

立ち飲みなら1.3ユーロ。それでも、昔に比べたら高くなった。

 

 

ジッリ(Gilli

 

こちらも重厚でキラキラ。フィレンツェの老舗カフェだから。

 

お菓子も売っている。

 

ジッリでもカッフェ・マッキアートを飲んだのだが、写真を撮り忘れた。パスコウスキーの方が泡が少なめで好みだった気がする。こちらも立ち飲みで1.3ユーロ。

 

ジッリには、かつてフィレンツェ大付属外国人向け文化センターのイタリア語コースに通っていた頃、同級生のおじいさん(70代のフランス人)と先生と3人でアペリティーヴォ(食前酒)を飲みに行ったことがある。おじいさんのおごりで。フィレンツェの多くのバールでは、夕方にアルコール飲料を一杯頼むと、カウンターの上に並んだ各種のおつまみを無料で食べられるお得なシステムがあるのだが、ジッリのアペリティーヴォは、贅沢な気分が味わえた。つまみ自体はミニピザや野菜スティックなど、ごく普通だったのだが、お店の重厚な内装や、プロフェッショナルな正装のバリスタらがゴージャス感を醸し出していた。でもつまみは普通だったな(おごってもらった割にしつこい)

 

なお、そのおじいさんには、タルトゥーフォ(トリュフ)のパニーノで有名な店でおごってもらったこともある。小さいトリュフクリームのパニーノをつまんで、プロセッコを飲んだような記憶が朧げにある。(たぶんここ)彼はイタリア語がすでにペラペラだったが、毎年フィレンツェまで遠征して、イタリア語コースに参加していた。野菜は嫌いだから食べないと断言していたが、マルセイユからフィレンツェまで夜行バスで来たりして、私よりずっと元気だった。人間って、野菜を食べなくても生きていけるんだ…と驚いた記憶がある。

 

 

 

36番の路線バスの終点(Cascine del Riccio)付近の普通のバール「LA RINASCENTE

 

周辺の風景がトスカーナまるだし

 

川を覗き込んだら、小魚が泳いでいた。

 

この時は昼下がりで、このARCI系のバールだけ開いていた。トラットリーアなどは昼休み中だった。

 

 

モレッティのコールドフィルタービールを飲んでみたら、色が薄いわりに美味しかった。

グラスはペローニだったけど。

 

 

 

「ジェラテリーア・ラ・カッライア」(Gelateria La Carraia

アルノ川に掛かるカッライラ橋のたもと(左岸)にあるジェラート屋さんで、行列のできる人気店。サンタクローチェ教会付近にも支店がある。

 

 

アイスクリームケーキもある。

 

私はいつもヨーグルトとピスタチオの2種を選ぶ(考えるのが面倒で)

 

一番小さいカップは、2種類のフレーバーを選べて2ユーロ

この当時、他店のジェラートは通常3ユーロ以上した。この店は安くて美味しいから人気なのだろう。

 

アルノ川を眺めながら立ち食い。

 

「夏のイタリアに来たんだから、一度くらいジェラートを食べなきゃ」というプレッシャーに負けて、つい食べちゃったけど、すごく美味しかったけど、でもやっぱりビールの方が良かったかも…(どこまでもアル中思考)

 

 

 

(おまけの建物写真)

飲食店じゃないけど、ここに無理やり突っ込んじゃう~

 


ベルフレデッリの塔(Torre dei Belfredelli)

 

 

蔦に覆われた中世の石造りの塔、物語のお姫様が住んでいそう。私にぴったりね!(どこまでもずうずうしい)

 

ベルフレデッリの塔は、アルノ川左岸、ポンテヴェッキオの近くある13世紀に建てられた歴史的建造物だ。フィレンツェにはこういう中世に遡る塔の形を取った邸宅(casa-torre)がいくつかあると、イタリア語コースに含まれるフィレンツェ文化の授業で教わった。

 

この塔は7階建てで、現在もフィレンツェで最も高い建物の一つ。改装されて今も使われているとのことだ。ウィキペディア(英語版)によると、塔内のベッドルームが2つあるアパートが借りられるらしい。裏手にある「ラマリアンティの塔」(Torre dei Ramaglianti)と合わせて、ブッキングコムに宿泊施設として載せられていた。案外安い…?

 

なお、ラマリアンティの塔の方は、イタリアの著名なテレビ司会者カルロ・コンティ氏(サンレモ音楽祭の司会も務めた大御所)が所有しているそうだ。(誰得情報)

 

(続く)

Coming soon!(ほんまか)

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2022年イタリア・ヨルダン・トルコ周遊記(38)~フィレンツェの公園と近郊おさんぽ編~

2025-01-14 17:17:08 | イタリア

(写真:サンタクローチェ教会のファサードにある聖フランシスコ会の紋章 十字架の前で交差するキリストとアッシジの聖フランシスコの腕)

 

 

今回はまた、2022年の旅行記のイタリア・フィレンツェ滞在記の続き(前回の記事)。フィレンツェの公園と郊外のセッティニャーノ(フィレンツェ市内北東)を散策した時の写真など。

 

フィレンツェのアルノ川左岸にある名もなき公園

中国人の友人や娘さんたちと一緒にピクニックした公園。ガイドブックに載っているような有名な公園ではなく、ごく普通の市民の憩いの場だ。フィレンツェSMN駅周辺からトラムに乗って、アルノ川を渡ってすぐのパオロ・ウッチェッロ( Paolo Uccello)駅の近くにある、小高い丘のような緑地だ。

 

友人は私より大分年下で、働きながら娘2人を育てるシングルマザーだ。私たちはその昔、語学学校で知り合った。彼女が結婚・出産・離婚する前からの長い付き合いなので、娘さんたちがこんなに育ったのを見ると、感慨深かった。上の子はもう中学生か~下の子も小学校高学年。

上の子が下の子の面倒をよく見ている。

 

他人の家庭、他人の人生って不思議だ。向こうから見たら、私の方が不思議だろうが。

 

オリーブ畑と糸杉が織りなす、いかにもトスカーナらしい風景

素晴らしいベンチ飲みスポット。ベンチの向きは逆の方がいいが。

 

「オリヴェート山のサン・バルトロメオ教会」(Chiesa di San Bartolomeo a Monte Oliveto)が近くにあるらしい。

世界遺産らしい。行けばよかったかな。でも、フィレンツェにいると、世界遺産かどうかなんて、あんまり気にならなくなる。フィレンツェの歴史地区全体が世界遺産だから。

 

遊具などがある広場のベンチでランチ

友人がパニーニ(panini =パニーノpaninoの複数形)やさくらんぼ、飲み物を用意してくれていた。私用にはもちろんビール。おじさんマークのイタリアビール・モレッティだ。

 

レタスとサラミをトスカーナパンに挟んだパニーノ

 

食べ終わったら、子供たちは遊具で遊び、私たちはお喋りして過ごした。お互いに近況報告をし、彼女の子供達のことや、将来の展望などを聞く。彼女はいつか日本に滞在して、寿司やその他の和食を習いたいらしい。私は人に将来の夢を聞くのが好きで、子供にも大人にもよく質問する。大人はこの質問をされると戸惑うが、たいていの人は、少し考えてから真面目に答えてくれる。将来の夢って、大事よね…

 

公園には、サマーキャンプで大人に引率された小学生らしき一団がいたくらいで、あまりひとけがなかった。暑いもんね…私たちも、あまり長居せずに丘を下りて、別れた。

 

 

カッシーネ公園(Parco delle Cascine)

私はフィレンツェに滞在する時、一度はこの公園に来て、友人とおしゃべりしながら散歩したり、1人でうろうろしたりする。この時は1人だった。フィレンツェSMN駅周辺からトラムに乗って公園の中まで入り、主にアルノ川の岸辺の遊歩道を歩いた。川の上空を飛び交うゆりかもめにあげようと思って、スキアッチャータを持って行ったが、ゆりかもめは近寄ってくれなかったので、結局ハトに撒いた。

 

「スキアッチャータ」(schiacciata)はオリーブオイル入りの平たいパンで、塩が効いている。パン屋さんで切り売りで買える。うまい。(ネットから拝借した写真)

なお、「スキアッチャータ・アッラ・フィオレンティーナ」(schiacciata alla fiorentina)は焼き菓子で別物。

 

 

陽ざしが強かったので、日陰を探して歩いた。

 

 

 

 

カッシーネ公園では、火曜日の午前中に青空市場が開かれているが、週一回でしかも昼過ぎには終わってしまうというのがネックで、なかなか行けない。

 

花盛りの木(なんだろう)

 

芝生をルンルン歩いていたズキンガラスさん

 

イベント会場でもある競馬場(l'ippodromo del Visarno) この時は閉まっていた。

 

道路を挟んでボール遊びをしていそうなライオンさんたち

 

こういう顔のイタリア人いそう

 

暗くなる前に公園を出た。夜のカッシーネ公園は、あまり治安が良くないという話だし、周辺は夜の商売の女性たちが立つスポットなので、夜間は近寄らない方がいいだろう。まあ、年齢的にも外見的にも、私が彼女たち(カッシーネはトランスの人が多いらしい)と間違われる可能性は低いが…

 

 

セッティニャーノ(settignano)

サンマルコ広場から10番の路線バスに乗った。終点がセッティニャーノ。バスの車窓の外を流れる風景が、市街地を抜けてから、しだいに牧歌的になっていく。フィレンツェの市内中心部からバスでせいぜい30分程度なのに、風光明媚な別荘地という感じ。フィエーゾレと似たような立ち位置だが、フィエーゾレの方がより高級別荘地のイメージ。なお、フィレンツェSMN駅から36番のバス(Cascine Del Riccio行き)で終点辺りまで行くと、これまたいい感じの田舎の風景が広がっているので、そちらもおススメだ。何もないと言えば、何もないが。

 

私はこれまで何回かセッティニャーノに行ったが、大体いつも適当にその辺を散歩し、最後に見晴らしのいいバールでワインを飲むくらいで終わっていた。トラットリーアなどもあったと思うが、入ったことがない。バールやジェラテリーアなどは、バス停のある広場に集まっている。かつて移民用の無料のイタリア語講座に参加した時、同級生の難民申請中のコソボ出身の若者(男前)が、セッティニャーノのカトリック系の施設に滞在していると言っていた。おそらくカリタスが運営する「Villa Pieragnoli」だ。難民申請者を一時的に受け入れて、生活支援をしているらしい。

 

 

トスカーナの田舎と言えば、糸杉とオリーブ畑と赤茶色の屋根の家々

 

 

 

ノックしたくなる扉

 

くぐりたくなるトンネル

 

覗き込みたくなる門

 

深入りしたくなる小径

 

トカゲが日向ぼっこしていた。

 

ここにもトカゲ。何匹かいた。

 

そういえば、フィレンツェの大家さんは、日向ぼっこしている人を見たら、よく「トカゲ(Lucertola)みたいに幸せそうに日に当たっている」と表現していた。

 

市営墓地

 

 

 

 

歩き疲れたら、バールで休憩

 

ここはARCI系の文化・スポーツ施設で、その中にバールがある。ウィキペディアをみると、ARCIとは「イタリア余暇・文化協会(Associazione Ricreativa Culturale Italiana、略称ARCI=アルチ)であり、人民の家(Casa del popolo)とそれを基盤にして結成されたイタリアにおける全国的な文化運動団体」ということだ。運動場も併設され、常連(メンバー?)が色々イベントをやっていそうな雰囲気だ。ウィキにはまた、「旧共産党系との繋がりを色濃く残している」とあるが、実際そんな雰囲気で、バールの方も、一般のバールに比べて価格設定が低めで、カウンターの中で働いている人たちが、概して感じがいい。一般客も普通に入れるので、ARCIがあったら入ることにしている。安いもん。

 

 

屋外のテーブルからの眺めがいい。プロセッコを飲みながらこの景色を堪能。

 

おかわりは白ワイン。暑い時は冷えた白が美味い。

 

 

酔っ払いながら、またバスで下界(フィレンツェの市街地)に戻った。飲みすぎ注意…

 

 

それにしても、あまり調べ物をせずに写真だけのせて、サクサク更新し、早くこの旅行記を終わろうと決意したはずなのに、気が付いたらいつも以上に時間をかけて調べ物をしているのはなぜだろう・・・

 

(続く)

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