ミーロの日記

日々の出来事をつれづれなるままに書き綴っています。

親の背中

2016-06-30 11:15:03 | 日記
長男パインは、いまだに親である私たちとたくさん会話をする。

「いまだに」と書いたのは、男の子は中高生くらいからだんだんと親と話をしなくなると思っていたから、いつかパインにもそういう時期が来るのだと思っていた。

実際に私の弟も中学生になったころ頃から急に無口になり、それから家族とは会話らしい会話がなくなったことを覚えている。
(さすがに50歳を越えた今は話すようになったが・・・)

気が付けばパインも24歳になり、そして今も変わらずに家族と普通の会話をたくさんする。

男の子が親と話さなくなるというのは、一概には言えないということがやっとわかった。

ところで、いまだによく喋るパインだったが、話す相手が最近かわってきた。

母親である私から父親である夫に変わったのだ。

これまでは下の二人の子と同じで、パインも私と話す時間の方が圧倒的に長かった。

日中、仕事でいない夫よりも家に居る私と話すのが多いのは当然なのだが、それがここ1・2年で変化が現れた。
パインから電話が来て、わたしと近況などについて簡単な話をすると、すぐに「お父さん、いる?」と言って夫に電話を替わるように促してくるようになったのだ。

就職を考えるようになって、社会に出て仕事をしている夫に話を聞きたいというのが、私から夫に変わった理由だった。

ついに母親と話す時期が終了したのか、さびしい~~!・・・というのはほとんど無くて、これはこれで嬉しいことだなぁと思う。

夫とパインは社会に出てからの事、仕事の事などを話しているそうだ。

たまにパインが帰省すると、夫はパインと二人でカフェや銭湯に行く。

そして、そこでもたくさん話をするのだとか。

良い話ばかりではなく、お金を稼ぐことがどれほど大変なことなのかという話もしているらしい。

ある時、夫が何気なく言った。
「俺もあと何年かすれば会社を定年だが、それまでパインに恥ずかしくない背中を見せてやらないといけないなぁ」

数年前、身体を壊すほど仕事が大変で「辞めたい、辞めたい」と言って元気が無かった夫だったが、今はそれも乗り越え(夫いわく、大変さは今も同じだそうだが)、ここ1・2年は何か吹っ切れたように仕事に打ち込んでいる夫を見ると、パインの存在も大きいのかもしれないと思ったりしている。

親の背中って、子どもはよく見ているものですね。

父親だけではなくて、もちろん母の背中も・・・




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