ミーロの日記

日々の出来事をつれづれなるままに書き綴っています。

口紅

2018-12-17 15:21:50 | 日記
久しぶりに夫と買い物へ出かけた。

音楽好きな夫がCDを選んでいる間、私はひとりでぶらぶらと化粧品コーナーを見て歩いていた。

特に欲しいものがあったわけではない。

売り場の照明の下、キラキラと輝くような化粧品を見てみたかっただけだが、すぐに美容部員の女性に声をかけられた。

「何かお探しですか?」
ビシッとお化粧して美しい人。

「いえ、見ていただけです」と言うと、「そうですか。ごゆっくりご覧ください。何かありましたら、お声をかけてくださいね」とにこやかに言っていなくなった。

美容部員さんに声をかけられて思い出した。

そういえば今の自分に似合う口紅の色を教えてもらいたいと、ずっと思っていたのだった。

いつもは美容部員さんのいない売り場で口紅を買っていたので、その時々で自分の好きな色を選んでいた。

特にそれで不満は無かったが、一度くらい美容部員さんに見てもらって似合う色を提案してもらいたいと思っていたのだった。

そこで、先ほどの美容部員さんに声をかけると、「どうぞこちらへ」と鏡の前に案内された。

「似合う色の口紅が知りたい」と言うと、タブレットを取り出して写真撮影をされた。

今は、写真に撮った肌や目の色から似合う色を探してくれるそうだ。

そこから私に似合う色の口紅を何本かピックアップして試し塗をしてもらった。

照明のせいか、おススメしてもらった口紅はなかなかよい。

最近乾燥する為、何度リップクリームを塗っても、すぐにガサガサになる唇が、口紅を塗っただけでつやつやのプルプルに見えた!

喜んでいる私を見て、美容部員さんは「じゃあ、他もお似合いの色でメイクしますね」と言って、フルメイクをしてもらった。

いつも自己流で描いている眉の書き方を教えてもらい、筆を使ったお化粧の仕方を教わっているうちにあっという間に時間は過ぎた。

買い物を終えた夫から「どこにいる?」と電話が来てしまったので、メイクの話を切り上げて、とりあえずは気に入った口紅を購入することにした。

いつも使っている口紅よりずっと高かったのだけど、メイク法などを教えてもらったし、何より気に入ったので買った。

代金を支払いながら口紅一本でウキウキ気分になれるなら安いものだわと、自分に言い聞かせた。

というか、本当にそう思った。

あとで合流した夫からも「いいんじゃない」と嬉しそう?に言ってもらったので、買ってよかったと思う。

ところで、年齢を重ねた美しさというものは確かにあると思う。

某女優さんが歳を取って自分の顔にできたシワを触りながら「こんなにシワが深くなって・・・これがいいのよ。みんなこのシワを一生懸命伸ばそう伸ばそうとするけど、もったいない。せっかくできたのに」とおっしゃっていたのを見た時には、そういうとらえ方もできるのかと感動したのだが、それはいつも身ぎれいにしているということが前提条件になると思う。

若い時は男も女も何をせずとも若さだけで美しいと思えるが、ある程度の年齢になるとそうはいかない。

歳を重ねるにつれて、自分自身のために、おしゃれには、よりいっそう気を使わなければいけないのだろうと思う。

鏡を見ながら、買った口紅をつけ、教えてもらったやり方で眉を描きながらメイクしていると、メイクをし始めたばかりの若かりし頃の「メイクが楽しい」という気持ちがよみがえってきた。









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