ミーロの日記

日々の出来事をつれづれなるままに書き綴っています。

直感の磨き方

2018-12-03 17:10:18 | 日記
私は温泉が好きでよく行くのだが、なかでも一番気に入っていて、よく行く温泉は源泉かけ流しで、その泉質が素晴らしいと思っている温泉施設。

その温泉に入ると体の芯から温まり、ガサガサだった踵はすべすべになる。

初めて行ってからすっかり気に入って、今や一週間に一度のペースで行っている。

先日も温泉に行って温まっていたら、あとから湯船に入って来た年配の女性に話しかけられた。

「ここは、いい温泉だねー。私はここを知ってから他の温泉には行かなくなったの」

私も同感だったので、「そうですねー、この辺りでは一番ですね」と答えた。

それをきっかけにおしゃべりしていたのだが、途中から別の年配女性も話に加わってきて、女3人でお湯に浸かって世間話をした。

お互いに見知らぬ者同士だったが、温泉ですっかりリラックスしているので話は弾んだ。

二人の女性は、共に年齢が70歳代だと教えてくれた。

最初に話しかけて来た女性が、少し前に腰と膝を悪くして病院から手術を勧められていたのだが、ここの温泉に通っていたら治ってしまって、手術をしなくて済んだという話をした。

それを聞いていたもう一人の女性も、やはり膝が悪かったのだが、通っているうちに治ったということを教えてくれた。

「やっぱりね、ここの温泉はいいよー」と、お二人は顔を見合わせてうなずいた。

そして「歳を取ったら尚更、ここの温泉に入った方がいい。経験を積んだ年配者の言うことは、当たってるから聞いておいた方がお得だよー」と、二人は私の方を向いて、そうおっしゃった。

「ハハァー、おっしゃる通りでございまする・・・」と、ありがたく?お二人のお話を聞いていた。

ところで、この年配者の言うことは正しいことを言っている場合が多いということ、実は本当らしい。

脳科学の研究から分かってきたことは、「直感」は年齢と共に鍛えられるのだそうだ。

「直感」と似た言葉に「ひらめき」という言葉があるが、脳研究の分野では、この二つは異なる意味として考えられているそうだ。

「ひらめき」とは、思いついた後に、理由や過程を説明することができるが、「直感」とは「なんとなくこう思う」としか説明ができないことをいう。

しかし、本人の知らない所で脳が過去の経験などから瞬時に計算するため、「直感」による判断が正しいことも多く、「経験を積んだ高齢者のとっさの判断は正しい」と言えるのも、そのためだそうだ。

ただし、一方では「頭の固さ」につながることもあり、よく高齢者が頑固で周囲の人の助言に対して聞く耳を持たなくなるというのは、偏った経験によって得たものであり、そのような場合の「直感」は間違ったものになる可能性が高いそうだ。

では、そうならない為にはどうしたらいいのか。

それは、偏らずに何に対しても幅広く興味を持つことであり、例えば新しい技術に対しても面白がるような心を持ち続けるなどすることがよいそうだ。

私自身も思い当たるが、年齢を重ねるほど、変化を望まなくなるように思う。

よほど不便を感じない限りは、新しいものを取り入れようと思ったりしなくなることが多くなるが、それではいけないようだ。

40代~60代になったら、日頃から人の意見に耳を傾けていくことと、人生を楽しむことを意識して過ごした方がよいという。

特に人生を楽しむために、自分より若い人たちの意見を聞いたり、スマホなど最新の電子機器を使えるようになったりして、時代に適応して柔軟に自分の生き方を変えることが「正しい直感」を磨くことになりそうだ。




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