足を骨折してスクワットができないので、せめて上半身だけでも鍛えようと、気づいた時に力こぶを作っている。
やり方は簡単。
両手で握りこぶしを作って内側に向け、ガッツポーズをするように両腕を身体の横で構えたら思いっきり力を入れる。
腕がプルプル震えるくらい力を入れること5秒以上。
これに慣れたら、次は力こぶを作る時に両胸(大胸筋)にも力を入れる。
腕と胸筋を同時に鍛えることができる。
続いて、首の両側にある肩の筋肉(僧帽筋)を意識して力を入れる。
これは、両腕を横であげたポーズではなくて、空手の押忍(おす)の構えのように、両腕を前に出して力こぶ。同じく5秒以上力を入れる。
これができたら、このポーズのままで今度は腹筋に意識を集中して力を入れてみる。
ぽっこり出たお腹をへこますつもりで、やはり5秒以上。
ただこれだけなのだが、真剣にやるとうっすらと汗をかく。
これは静的筋トレと言って、「筋肉は最大負荷の八割以上の力を、五秒以上加えると、急速に発達する」という運動生理学でも認められている原理だそうだ。
いまさら筋肉ムキムキになってボディビル大会に出たいなどという夢はなく、できれば死ぬまで元気に生きたいという希望だけなので、これくらいの筋トレで十分。
とはいえ、きちんと続ければ、こんな簡単な筋トレでもちゃんと筋肉がつくそうだ。
ジムへ行くお金も時間もかからず、家事の合間に手軽にできるスクワットや力こぶの筋トレは、今や日常生活の一部になっている。
ところで、若いと老けたの差は、筋肉量だという研究発表がある。
最近の研究では、筋肉からは、さまざまな生命活動物質が出ていることがわかっているそうだ。
それらは筋肉ホルモン(マイオカイン)と呼ばれ、別名「若返りホルモン」と呼ばれている。
筋トレによって若返りの効果があるだけではなく、他にも色々な効果が期待できるそうだ。
例えばガン予防などもそうで、運動して筋肉を使ったマウスは、発ガンが三分の一に減ったそうだ。
さらに筋トレで筋肉から分泌されるマイオカインによって、糖尿病や心臓病、脳卒中の予防と改善や認知症にも効果があるそうだ。
それにしても足の方がまだ治らないので、スクワットが出来ず、さらにずっとギブスをしているせいで、すっかり足が細くなってしまった。
これはいかん。。。使わないとすぐに無くなるのが筋肉。
でも、筋肉はいくつになっても増えるのだとか。
昔、一斉を風靡した100歳の双子の姉妹、きんさんとぎんさんという方々がいらっしゃったが、当時、ぎんさんはスタスタ歩けたのに、きんさんは車椅子じゃなければ移動できなかったそうだ。
負けず嫌いのきんさんは、それが悔しくて何とか歩けるようになりたいと思ったそうだ。
そこで結成されたのが、トレーナーチームによる「きんさんを歩かせるプロジェクト」で、筋トレを続けるうちに、最初は筋肉がほとんどなく、お箸のように細かったきんさんの足が、次第に筋肉がついて太くなっていき、ついにはスタスタと歩けるようになったそうだ。
100歳を越えて歩くことができなかった超高齢者が、筋トレで歩けるようになったという事は、いくつになっても筋トレをすれば筋肉がつくという証明がされたということで、筋トレに遅すぎるということはないということだ。
筋肉は裏切らない・・・(どこかで聞いたフレーズ)
というわけで、力こぶを作る日々です。早くスクワットもやりたい~