本日、3年生はD組、E組が学級閉鎖明けですが、3年生はインフルエンザによる欠席がほぼなくなり、延期していた学年末考査がやっとできました。
さて、閑話休題です。
大人にも言えることですが、何かことを始めるとき、その仕事が組織にとって大きな仕事であるとき、メンバーは緊張します。
中学生ならなおさらです。これから部活の大事な大会に臨むとき、顧問やコーチが心をひき締める言葉は必要かもしれません。
「おはようございます。朝一番の試合だが、気合いを入れ、ミスをしないように戦おう」
しかし、この言葉は緊張している生徒にとっては必要以上に緊張を高める場合もあるようです。
「みんな、朝一番の試合があるため、早起きしてきたね。眠たい人もいるだろう。じつは私もだ」
生徒から、笑顔が出ます。緊張がフッと解かれます。
選手たちには、緊張を適度にほぐすよう、顧問やコーチから進んで、「言葉」という種をまく必要があります。
緊張のしすぎは、かえって意識してしまい、ミスにつながることがあります。
おそらく、メンバーのコミュニケーションがうまくいっているチームでは、ミスが起きにくいのです。
インフルエンザにかかる生徒が多く、教職員のほうも体調のよくない者がいます。
そうであっても、学級担任が朝のホームルームで、どんな言葉を使い、その日1日の生徒たちのヤル気や意欲を引き出すかが、担任の腕の見せどころです。
眠たい、だるいと感じている生徒、家での揉め事や心配事を引きずって登校してきた子、友人関係に不安を感じている子。
そんな生徒の気持ちを、いったんすべて引き受けるのです。
その上で、1日の始まりに、気持ちを切り替えさせ、「よっしゃ、がんばろう」と、ハートに灯をともす言葉をかけたいのです。
クラスの生徒には100パーセント、クラブの生徒には120パーセントの力を出させるのが、教師です。
そのために、教師はいつも元気に、登校してきた生徒を迎え入れるのです。
体調がよくない。浮かない表情で教室や試合会場に向かうと、自身の表情が生徒のパフォーマンスを下げてしまうことに気づいてほしい。
今朝、こんな話を職員室でしました。