
失敗や過ちは、誰にでもあります。
自分のことに関心が向きやすい昨今であり、気がつかず他人に迷惑をかけることもあります。
また、そのことに関してほかの人から指摘されたとき、素直になれず自分を守ろうとする意識がはたらくことになり、「ごめんなさい」と言えないことになります。
この点で、Chicagoの名曲である『Hard to Say I’m Sorry』を『素直になれなくて』という曲名に翻訳したのは見事であると思います。
それはともかく、素直になれない時こそ、自分の立場を、相手の立場に置き換え、そこから自分の言動を見つめなおします。
すると、それまで気がついていなかったことに、気がつくかもしれません。
わたしたちは、もともと不完全なものです。不完全な自分を認める、その自覚があって、「すみませんでした」という一言が出てくるのでしょう。
自分が不完全であるが、相手も不完全なものです。不完全な人どうしが、この社会で生きている。
相手に対して寛容な人間関係は、自分の不完全さを認めることから生まれてくるのだと思います。