竹内和雄さんは、もと大阪府の学校の先生で、いまは不登校、いじめ、ネット問題などを研究して文科省、総務省、警察庁の子ども関連の委員を務められています。
以前には、箕面市のPTA大会にも、講師としておよびしました。
その竹内さんは、次のように文章を起こしています。
大阪府の今年のデータでは、
小6の約半数がスマホをもっています。
中1ではさらに伸び、77パーセントになります。
私の上の娘の場合、高校の入学を期に買いましたが、いまでは中学入学で買い与えることが多くなっているのです。
子どもが、「みんな持ってるから、買ってよ」というのは決まり文句ですが、77パーセントは約8割なので、ほんとうに「みんなが持っている」のです。
また、日常的にインターネットに接続する子どもは、小1で約半数にもなります。びっくりする数字だと言えます。
ネット接続は、いまや低年齢化しているのです。男子は携帯ゲーム機からネット接続している子が多いようです。
ネット接続で、一番よくすることは動画視聴で、どの学年も3割程度います。
とくに、小学生のYou Tube好きは強く、スマホからだけでなく、ゲーム機や家庭のパソコンやタブレット、親のスマホを使い見ています。
女子は学年が上がるにつれ、動画やゲームが減り、SNSが増えます。
最近、子どもはLINEをあまり使わないと聞きますが、実態はそうでなく、日常的にLINEを使っています。
とくに中1と高1がよく使います。新しい環境に入り、友だちをつくる必要からです。
高1の男子は約38パーセントが、4時間以上ネット接続しています。
ただし、高2、高3では受験のため下がっていきます。
しかし、女子は増えていきます。「親に怒られても、友だちが大切」だと言います。
こんな時代を子どもたちは生きています。大人はこの状況を受け入れて、対策を考えなければならないのです。
私たちは、スマホ時代を生きる子どもたちが健やかに生きる社会をつくっていく責任があります。
以上の通り、竹内さんが述べられています。